ソーシャルメディアをビジネスに活用する方法〜エクスマセミナーより
エクスマ(エクスペリエンス・マーケティング)のセミナー聴講報告、最終回です。
前回までのお話はこちら↓↓↓
(1)大阪産創館エクスマセミナーに参加してきました。エクスマとは?
(2)「顧客満足度とリピート率に因果関係が無い」ということについて
(3)事業者もソーシャルメディア対応必須の時代に〜エクスマセミナーを聴講して〜
(4)「お客様」から「仲間」へ~エクスマセミナーを聴講して
今日のお話は、ソーシャルメディアをビジネスに使うための具体的な5つのポイントです。こちらは雑誌商業界3月号にも詳しく書かれています。
商業界2015年3月号お客を愛し、お客に愛される商人の総合誌-【電子書籍】 |
※上記は電子書籍楽天KOBOの購入ページに飛びます。ダウンロード後、すぐにお読み頂けます(楽天KOBOのアプリが必要です)
この中にソーシャルメディアをビジネスに活用する5つのポイントが詳しく掲載されています。
1.忘れられないようにいつもコンタクト
2.いいお客様を選ぶ
3.「売り込み」ではなく「情報」を発信
4.「個」を出す
5.お客様を巻き込んで楽しむ
「1.忘れられないようにいつもコンタクト」と「3.売り込みではなく情報を発信」については先日のブログで書いたとおりです。今日は残りの3つについて、私なりの解釈でお話ししたいと思います。
まず、「2.いいお客様を選ぶ」とは?
「いいお客様」の定義は「あなたのことが好きなお客様」ということ。自分はどんなお客様に来て頂きたいかを考え、そのお客様が来てくださるような発信をする。「うちは安い商品を求めるお客様ばかりがやってくる」そんな風に思っている店舗さんはありませんか?「他店より安くします!」といったチラシを配れば、安い商品を買いたいお客様が集まってきます。自分にとってどんなお客様が理想で、そのお客様が知りたい情報を地道に発信し続けていく。これが「いいお客様を選ぶ」コツとなります。
続いて「4.「個」を出す」とは?
ソーシャルメディアの目的は商品を売ることではなくその手前の関係性の構築。関係性は企業とは築けません。人は人としかつながりません。自分がどんな人でどんなことが好きなのか。もちろん、顔を出して発信していく。以前にもお話ししましたが、オーナーの顔写真やそのお仕事に対する思いの書かれたページのあるホームページと無いホームページとでは反応が全く異なります。人と人がつながって会話をするソーシャルメディアの場合は更にそれが顕著になります。個人でたくさんの人とつながり、信頼を得てから会社や商品を相手が必要なときに紹介する。まずは「個」を出し、たくさんの方に自分を覚えてもらうことです。
最後に「5.お客様を巻き込んで楽しむ」とは?
お客様は商品を買いたいのではなく、その商品を買うことで得られる体験を楽しみたい。エクスペリエンス・マーケティングの基本です。そのためにはお客様が楽しむことのできる「コミュニティ」を作ることです。大好きなお客様が集まり、お客様も私のことを大好きだと言ってくださる。これからはお客様と「友達」「仲間」との垣根がどんどん近づいてきます。売り手側である自分もその商品から得られる体験を楽しむ仲間の一人として活動できるような場を作って行きましょう。
以上、私なりの解釈でソーシャルメディアのビジネス活用についてまとめさせて頂きました。正直、5のお客様を巻き込む、コミュニティを作る、というのは簡単ではありません。でも、自分に置き換えてみると今、日本中に「ジオパーク」をキーワードに頑張っている仲間がたくさんいます。時には講演会や経営指導をさせて頂く立場にもなりますが、基本的には「仲間」だと思ってます。これはまさに3の「個」を出す、で今まで活動してきたからかもしれません。NPOたじま海の学校、香美町ジオパーク推進員、山陰海岸ジオパークガイドといった肩書きで私と交流されている方は少ないと思います。私はジオパークの大好きな「今井ひろこ」という一個人として皆さんとつながっています。大好きなジオパークをきっかけに、自分の「個」を出すことで、多くの方々とつながり、楽しんでいます。その関係性の構築にFacebookや私のこのブログが大きく役立っていると思います。まさに、こういうことなんだな、と感じています。
ソーシャルメディアは難しそう。なかなか反応が出ない、という方。まずは「個」を出す、自分の写真や好きなことを発信していって見ましょう。発信することになれてきたら「こんな話、友達(仲間、お客様)がきっと喜んでくれそう、役に立ちそう」と思われるような内容を発信していってみましょう。
今井 ひろこ
最新記事 by 今井 ひろこ (全て見る)
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(5/n) 選ばれるだけの理由が無ければ売れない - 2019年1月17日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(4/n) 着地型観光で選ばれる商品とは? - 2019年1月15日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(3/n) ターゲットを一つに絞る - 2019年1月14日
関連記事
-
-
「月刊兵庫教育」7月号にジオパークについて寄稿<3/4>
おとつい、昨日と、月刊兵庫教育7月号に寄稿したジオパーク活動についてお話をしてい …
-
-
経営の各種専門家を派遣して頂くミラサポの使い方
私はいま、経済産業省中小企業庁が行う未来サポート(ミラサポと略)事業に関わり、中 …
-
-
【報告】2018年9月9日GoogleMyBusiness活用セミナー(初級編)ZOOMでオンライン開催♪
8月に続いて今月もGoogleマイビジネスセミナーを開催しました♪ 実は、8/2 …
-
-
持続化補助金で経費として認められているもの<3>旅費
平成26年度補正(27年実施)での小規模事業者持続化補助金で経費として認められて …
-
-
【豊岡・香住の宿限定】交通アクセス欄、日高神鍋高原ICに変更してくださいね!
今月25日午後6時から、北近畿豊岡自動車道は北に延伸し、いよいよ豊岡市に初の自動 …
-
-
宿のオーナー注目!小規模事業者持続化補助金でスマホページを作る場合の注意点
今年も小規模事業者持続化補助金(小規模事業者支援パッケージ事業)が中小企業庁から …
-
-
宿泊予約の入口を増やすと予約が重なりそうで嫌なんです・・・
今週は但馬北部(兵庫県北部の海に面する3市町)の小規模宿泊施設への専門家派遣事業 …
-
-
ターゲットの設定は具体的に人物像を描こう。 〜POP講座からの気づき
先週、POPセミナーを開催しました。前回は20名以上居られたのですが、今回は10 …
-
-
よくあるお問い合わせ~旅館はFacebookをどう使えば良いの?
昨日のお話の続きです。Facebookは良いのはわかったけど、どう使っていけばい …
-
-
宿泊業界は見習いたい航空会社の販売の仕組み
今週早々は支援先の伊豆の宿泊施設さんへ行ってきました。1泊2日で南伊豆の下田まで …