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「本質に目を向けて知る。その先に変化や繁栄が有る。」ことを学んだ温泉寺

      2017/05/27

先日、城崎温泉の足湯に浸かったら、足どりが軽くなって「温泉」の効能を感じたワタシです。

IMG_8070城崎温泉

兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

温泉寺と城崎温泉は切っても切れない大事な関係

兵庫県立但馬技術大学校・総合ビジネス学科10名と先生4名と共に、ワタシが受け持っている観光概論で行う「城崎温泉の観光プランを作ってみよう!」のために、城崎に集合!午後は3〜4人のグループに分かれて(それぞれ先生が監視役で付きます)自分たちでテーマを作って調査をして頂きました。

但馬技術大学校

但し、午前中は学生の皆さんにどうしても知って欲しいことがあったので、全員で温泉寺へ向かいました。ワタシがガイドするよりも、住職にお話頂く方がとっても伝わりますので、小川住職に解説をお願いしましたところ、「本質に目を向けて知る。その先に変化や繁栄が有ることを理解していただく参考になれば」と快諾して頂きました。

IMG_8020温泉寺

温泉寺は全国各地を旅していた道智(どうち)上人が天平10年(738)に開創したと伝わる歴史あるお寺。千日修行の後、現在のまんだら湯が湧き出て城崎温泉が開かれたと云われています。温泉寺の名前は、聖武天皇より「城崎温泉の守護寺」として賜わったもの。約1300年の間、城崎温泉とその入湯客を見守っています。

昔は、まず温泉寺にお参りしてから、お風呂に入ったのだとか。(今はお風呂だけ入ってる観光客が大半だよなぁ〜)

温泉は観光アイテムではなく、元々は「薬」

いまでこそ「温泉」は観光アイテムの一つですが、昔むかしは「薬」でした。ミネラル分たっぷりのお湯は、飲んだり肌につける、入浴するなどして、神経痛や皮膚病、呼吸器系に効果が出たのでしょう。

湯治とはよく言ったもので、長期間にわたって、大自然の中でのんびりと過ごし、お湯に入って、神社仏閣へ参って前向きな気持ちをキープして・・・「病は気から」といいますが、治った方も多く居たはずです。

薬師堂には特別な下駄や杖がたくさん奉納されています。やっとの思いで京や大坂から来た病人が、有名だったこの場所にたどり着き、湯治をして、普通に歩けるまでになった人が、ありがとうございますという気持ちを込めて、使っていた杖などを奉納したのだそう。

IMG_8030温泉寺

だから、薬師堂は温泉寺本堂より標高の低い、お参りしやすいところに位置しています。

IMG_8039温泉寺

城崎温泉のお湯の使い方にも、流儀がありました。湧出音頭は80度前後の温泉です。いまでこそ、各外湯に配湯される湯温は42度程度(じゃっかん熱め)ですが、昔は温度調整に苦労しました。

そのため、昔は、湯船の外にすのこを敷き、湯杓(ゆしゃく)を使って頭から何度も被る方法で、疑似ミストサウナっぽく活用していたそうです。じっくり浸かる温泉ではなく、立ってサッと入って、後は湯杓でパシャパシャ。これが本来の入浴法でした。

城崎温泉

城崎温泉写真集HPより)

その作法は「古式入湯作法」として温泉寺で学ぶことができます。

城崎オンパク

城崎ステキ体験旅行社HPより転載)

本質に目を向けて知る。その先に変化や繁栄が有る。

温泉寺の小川住職に会うまでは、温泉寺のことを「温泉地でありがちな観光施設」としか思っていなかったんですよ。(小川さんゴメンナサイ!)だけど古式入湯作法と温泉寺の話を聞いてから、歴史や仏像もさることながら温泉と効能、古式入浴法が「理に叶っている」ことばかりなので、とっても感動したんです。

城崎温泉、温泉寺副住職と

だって、千年以上は「病院」としての役割を担ってきているんですから。千年以上続き、残っているということは、本質があってこそなのだから。

学生の一人は、後でこのような感想をくれました。

「温泉寺の方のお話で、体の悪い人が城崎の湯に浸かるために、ヒジにゲタをつけて歩いたりして来ていた、という事がとても驚き、印象に残りました。実際に効果が出た人が沢山いて、お寺につえ、ゲタが沢山奉納されたという事は覚えておきたいと思いました。」

学生よりも、むしろ引率の先生が「こんなすばらしいお寺だったとは!」と仰っていました。今度はぜひご家族でお参り下さい!

この温泉寺で城崎温泉を学んでから城崎温泉を巡るのと、そうでなく、ただ観光だけで外湯巡りをするのとでは、大地の恵みや歴史を感じる幅と深みが全く変わってくるのではないか。小川住職の言葉「本質に目を向けて知る。その先に変化や繁栄が有る。」こういうことを伝え、温泉を肌だけでなく脳味噌にも感じて頂くことが、ジオパークガイドの務めだと思っています。

小川住職、お忙しい中、本堂と薬師堂の解説をして頂き、本当にありがとうございました!

IMG_8031i温泉寺

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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