「あたらしい地方」を発信するソーシャルな視点とは?☆私が感じたソトコト『サシデカズマサトークライブ』(3/3・終)
昨日までのブログの続きです。ソーシャル&エコ・マガジン「ソトコト」の指出(さしで)編集長が豊岡劇場で語って下さったトークショーから、私が注目したことをお話しています。今日は最終回、今回のトークショーのまとめ、そして「編集」についてのお話です。
🌟「あたらしい地方」を発信する、ソーシャルな視点
今までの話を総括すると、1枚のシートにまとめることができます。
1・関係人口を増やす
交流人口から関係人口にどう移行させるかがカギ。人と人との関係をつなぐような、姉妹都市ならぬ「姉妹人」という考え方が重要。一般社団法人ロハスクラブを立ち上げて、人材育成事業もしている。
2・未来を作っている手ごたえ
地方では、先輩が昭和や平成初期にやってきた地域づくりの成功体験に引っ張られて悩んでいる。その頃の価値観だからこそできたこと。完璧なパッケージ感を求めない今の時代では、完成させないことで、関係がずーっと続く。永続的に何かをし続けることが大事。余白のある伸びしろが必要。
3・自分ごととして楽しい
(株)巡の輪・阿部さんが仰っていたことが印象に残っている。それは
*自分ごとして楽しいか?
*儲かっているか?
プロジェクトに関わる人が楽しいこと。そして、地域の人受け入れられるには儲かることが大事である。
参考図書として阿部さんの本が
会場で回覧されました
🌟まちづくりの「編集」
編集というのは、普通の人たちがやっていること。本来のまちづくりに則っていなくても、人がいっぱい来ること、「自分ごと」として楽しむこと。それらを編集しながらやっていると、まちづくりの編集者となり得る。例えば、子供の遊べる場所、お米の六次化などは、編集されていないので、存在が薄く感じる。逆に、豊岡のコウノトリはまちづくりとしても編集されているから、Iターンなどが多い。エコシステム的にコウノトリを飼って、賄えている町は他には無い。まちづくりの編集方針としてはキレがある。
編集された市町の例としては、島根県の邑南町(おおなんちょう)が挙げられる。世の中はB級グルメで売り出しているが、石見和牛や石見ポーク、チョウザメなどを「A級グルメ」として売り出している。『耕すシェフ』ー里山イタリアン Ajikuraを作り、シェフ自身が耕し、食という視点で町の食材を「編集」。また、シングルマザーをIターンとして呼び込み、そのレストランなどで雇って「編集」している。
🌟編集者の仕事とは
たくさんある中から、見極めて、削っていき、寝かせる仕事。あれもこれも出さないで見極めて置いておく仕事。企画会議の時に、概要は要らないから、最高なタイトルをつけておくように伝えている。タイトルから読者が内容を想像するので、タイトルって大事!
読者は、完璧なものを示されると、自分たちには関係ないと思う。きれいに作りすぎると、価値観が統一されてしまい、偏重する。例えばANAの機内誌も当社で作っているが、作り込み過ぎないように、デザイン会社を4つほど抱えていて、それぞれに記事を書かせ、読者の偏りがないようにしている。
〜*〜*〜*〜*〜*〜
私の住む香住も例に漏れず立派な「地方」で、私も地域振興としても活用できる「ジオパーク」に携わってきました。ジオパークは民間からのボトムアップが大事といいながら、初動は自治体の財政力や実行力に頼らざるを得ない「強面のまちづくり」になっています。
(株)巡の輪・阿部さんの言葉にあった「自分が楽しいのか?儲かるのか?」この2つが揃わないと続かないということが腑に落ちました。関わっている人たちは楽しいと思ってやっているが、それが雇用を生み出したり、お金を生み出したりという「儲かる」までにつながっていないので、信者が集まるサークル活動に成り下がってしまい、息切れするんですね。やはり、「儲かる」を、私のジオパーク活動のテーマとしたいと思います。
今回のトークイベント、年始の1/17に開催されました。私の人生の価値観が大きく変わった阪神淡路大震災(当時は兵庫県明石市に在住)の日です。これからの活動に新たな1ピースを見つけることができた、そんなイベントでした。
関わって頂いた皆様、当日ご挨拶させて頂きました皆様、本当にありがとうございました。レポートを読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
交流会後、皆さんで記念写真!
参考図書として、ソトコト創刊200号、是非ご一読下さい。
指出編集長のサイン入り!
もちろん永久保存版です。
指出編集長、ありがとうございました!
ソトコト編集長が豊岡にやってきた!☆
私が感じた『サシデカズマサトークライブ』
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今井 ひろこ
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