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「一社がどんなに儲かっても地域は豊かにならない」〜山田桂一郎先生の講演から

      2017/01/29

今日も1/23、24に豊岡市内で開催された山田桂一郎先生の講演での気づきをブログでお伝えします。

こんばんは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門で集客のアドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

自社だけが儲かっても地域全体はダメになっていく?!

先生曰く、ビジネスの基本は「自立」と「持続」。永続しなきゃ意味が無いですよね!

特に、地域全体で行う「観光」でいろんな産業事業者が連携し、地域住民の支持を得て、みんなで稼ごう、頑張ろうとするときに、一番大事なことは

「住んでいる人が幸せになり、地域社会が豊かになること」

自分の会社だけが儲かることではないっ!という事例を教えて下さいました。

トヨタのお膝元、豊田市でさえ、大変です!

先生が今、支援されている愛知県豊田市は自動車メーカー・トヨタと協働してDMOをつくり、今までやってこなかった「観光」にチカラを入れるそうです。

トヨタって世界の自動車メーカーだから、お膝元の豊田市は安泰だと思ってましたが、そうじゃないみたいです。

プリウス

(ちなみに私の車はトヨタのプリウス)

観光に手を出す理由は「お金が無くなっちゃう」ということ。

合併した市町村への地方交付税額って、合併して10年目までは財政支援措置で高く設定されてました。豊田市は40万人で予算規模は約1000億だそうです。

合併10年目以降から段階的に下がり、15年目で合併自治体が本来もらう交付税額に減額されます。香美町は2005年に合併したので、2015年から交付税額が下がって、2020年にいくらになるのかな?

豊田市の場合、向こう5年間で最低でも211億円無くなるとのこと。つまり、年間予算の1/5が無くなる・・・!!

山田先生によると、これほどの減額をされた場合、ハコモノの維持管理は出来なくなります。その上、この5年で激増している65歳以上の高齢者(27%も増えているとか!)のための病院や介護福祉施設が建てられなくなる・・・!

つまり、トヨタ自動車が一兆円稼ぐのと、町が豊かになり、住民が幸せになるというのは別問題

大企業や工場を誘致しても、今はロボットが大活躍しちゃうので、人を雇用しませんしね。そしてどんどん人口は減っていき、税収不足になるという、悪循環のスパイラル。

だから、「観光」で外貨を獲得し、少しでも福祉など不足する財源を補おうということなのです。

対岸の火事と思うなかれ。現観光地ほど危機なのよ!

「いやぁ、豊田市タイヘンだね!うちは既に観光地だから大丈夫。」

って思ってる方は要注意です。地方交付税の減額は平成の大合併をしたところはみーんな大幅減額になります。私の住む香美町だけでなく、両隣の豊岡市、新温泉町も然り。

その問題がクローズアップされた2013年、周囲でも「何とかせなあかんよね、やばいよね」という声が出ていましたが、そんな声も75日で消えてしまった感があります。

役場職員の新規採用をストップ、イベント補助金削減、削れるところを削ってしまってもなお、増え続けるシニア層に対応できる医療機関、介護福祉施設の建設なんて、お金無くて出来ないですもん。

その上、観光地でなかったところがDMOを作って観光もやろうとしている。今、既に観光地のところは先行者利益なんて無いですよ。新しいものに心惹かれるのが、多様性になった現代人の価値観ですからね。

今年も統一地方選挙がこの春秋にあると思いますが、そこも争点の一つになるのでは無いでしょうか?

自分の町の総合戦略、見てますか?

山田先生曰く、市町の総合戦略にはいろんな指標が出ていますが、ハッキリ言って、どこの市町村も総合戦略、全く意味が無いような計画や目標指標がいっぱいあるそうです。

それは仕方が無いって。早く作って国に提出したところから交付金出すよと云われたら、必死になって作ります。

でも残念ながら、作った人たちが行政職員中心、もしくはコンサルに丸投げしてしまってるので、「民の知見」を集めて「地域の総合力」を発揮する時間が無かったとか。

民間事業者であれば投資した分の配当や利益を第一に考えます。ところが役場などは予算をどれだけ正確に使うか(=消化するか)です。税金や補助金突っ込んだリターンで税収がどのくらい伸びるかを考える役人はごくわずか・・・

役場の予算は使って終わりです。使って終わりの人たちが計画立てたら儲かる稼ぐの話になりません。

山田先生から皆様への宿題!

「みなさん、ぜひお帰りになったらネットで必ず出ているので、町の総合計画を観て下さい。」ということなので、私の近隣の市町の総合計画をリンク張っておきます。ぜひ、ご覧下さいね。

香美町 第2次香美町総合計画

豊岡市 豊岡市総合計画 後期基本計画

新温泉町 第2次新温泉町総合計画

養父市 第2次養父市総合計画

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - セミナー聴講記

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