SEOで検索順位を上げる勧誘の電話に気をつけて!
2015/08/02
先日、私の携帯電話にかかってきた、クライアント様の緊迫した声・・・
「イマイさん、あの・・・ホームページを見てってことで連絡があって、明日までにすぐに決めないとダメなんです!」
ホームページに連絡があったということだったので、商品が売れてヨカッタです!という話かと思いきや、
「インターネットの会社の○MOってところから電話がかかってきたんです。WEBサイトでの御社の検索順位を2番に上げ、表示を120万回出します!そのサービスは明日までの申込で、月額3万6千円が2万8千円になるんです!売上を伸ばしたい会社を7社、全国から選んでいて、うちが7社目、最後に選ばれたんですって。うちが断ったらもうその権利はなくなるって。検索したときに2番目に出てくるオレンジの四角をクリックしたら、うちの会社のホームページに飛ぶようにしてくれるんですって。SEOのキーワードもいくつも入れてくれるので、絶対に自分のホームページが上位に来るようになるんですって。一年契約だけど、月払いでOKだっていって下さってるんです。」
・・・あちゃー!まさか、契約したとか?
「でも、商工会の担当の方に相談してからって思って電話をかけたんですが、居られなかったんで、それでイマイさんに先に相談しようと思って。」
あー、ヨカッタ! その契約、しちゃダメですよ、奥さん!
何故ダメなのか? 簡単に言うと、SEO効果をあげる云々は、商材の訴求力が現在のWebサイト等にあり、そこそこ売れ始めて、さらに売りたいというときに行うもの。まだそこまで至っていない商材では、SEO効果をいくら上げたところで、まーったく効果がありません。
訴求力があるWebサイトとは、消費者がWebサイトを見た3秒以内に「この人から買いたい!」「この商品だったら自分がまず使ってみたい!」と商品説明を読ませるサイトです。3秒ルールと呼ばれているものですが、昨今の情報洪水・砂イチ時代(先日のブログを参照)であれば、もっと短くなっています。そして、楽天のように画像とクチコミ中心のサイトになっているため、旧来のような読ませるWebサイトでは、よほどのファンで無い限り、すぐに離脱(現在見ているサイトから離れること)してしまいます。
現在のGoogleさんは情報の鮮度を大変気にするので、例えばブログやツイッターなど、自社サイトの中で情報がどんどん更新されないと検索上位に上がってこないのです。(FacebookページはGoogle検索上位に上がる云々の効果は殆どありません!!)特に通販で人気の商材群であれば、なおのこと。今、SEOのテクニックだけでアクセス数を上げるのはとても難しくなってきています。お金が湯水のようにあれば、リスティング広告料として年間数百万円支払うか、お金が無ければ日々ブログを最低600文字書いて更新するほかないのです。世の中ちゃんと出来ているんです。
もしSEO効果を上げて、本当に上位表示されたからといっても、訴求力のあるWebサイトでなければ、購入ボタンをクリックしてお支払いまでは至らないのです。検索した人が1ページ目を全部クリックするか、といえば決してそうではないでしょう。サイトの説明分を読んだり、チラ見して「関係無いわ」と思ったら直ぐに離脱の繰り返しです。これはリスティング広告も同様です。
SEO対策や広告は、自社サイトのクオリティを上げてからです。クリックして自社サイトを見て頂いたときに「興味を持って頂く」ためのページづくりをして、売れ始めてきてからにしましょうね、とクライアント様にお伝えしました。
Webサイトに詳しくない、地方の年配の自営業者にターゲットを絞って、このようにSEO効果を上げて検索上位に表示を確実にさせる(確実にならないはずだけど・・・)という勧誘のお電話があるようです。もし、自分の知識では分からないことがあれば、業者のいいなりにならず、お近くの商工会や商工会議所に相談をしてみてください。それが出来なければ、「インターネット会社の名前 評判」と検索して評判を見てみてください。
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販促&プレゼン指導は
コムサポートオフィス 代表 今井ひろこ
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今井 ひろこ


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