選択肢の多さは、選べないから買えないという「決断疲れ」を生む
2015/04/05
「決断疲れ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?昨年秋のニューズウィークWeb版で興味深い記事が出ていました。
人は選択肢があればあるほど自由度が高くなるので、お店では選択肢が多い方が良い、と思いがち。例えば、スーパーマーケットのドレッシング売り場にたくさんの種類があれば、お客様の来店数は増えますよね。田舎の小さなスーパーが流行らなくなる原因の一つが品揃えの少なさと言われています。ところが、選択肢の多さは、意思決定させるまではいかない、という研究結果がすでに95年にアメリカで出ているのです。数ありすぎると選べないんですよね。
95年に行われた有名な研究がある。コロンビア大学の研究者らが土曜日の午後、高級スーパーマーケット内に24種類のジャムをそろえた試食コーナーを設置。翌週の土曜日には6種類のジャムで同じことをした。
そこで分かったのは、人は選択肢が多いのを好むらしいということ。6種類のジャムより、24種類のジャムをそろえた日のほうが多くの客を集めた。ただし人々は24種類のジャムのうち1つか2つしか試食せず、それは6種類でも同じだった。
しかも24種類のジャムを前にした客のうち、実際に買った人の割合はわずか3%。彼らは、研究者が「選択マヒ」と呼ぶ状態に陥ったのだ。それが6種類のジャムでは、30%の客が購入した。ここから「選択肢の過多」という理論が生まれた。<Newsweek日本版2014年11月7日(金)15時47分 ジェーン・C・フー(科学ライター)より抜粋>
この記事の中で言われているのは、『選択肢が少ないほど、人は決断に悩むことが少ない。』ということ。選択マヒ、つまり「決断疲れ」は選択肢が多いほど起こるものなのです。
実はこれは宿泊施設のプラン数でも同じようなことが言えるようで、インバウンド(訪日外国人)向けのプランは3つ(松・竹・梅みたいなもの)に絞ることがベストだと、楽天トラベルの勉強会で教えて頂きました。日本人以上に外国人は「選ぶ」のが苦手ということです。
日本人向けの宿泊施設も同じ事で、似たような宿泊プランの選択肢があればあるほど、実は予約率が下がります。続きは明日に。
今井 ひろこ
最新記事 by 今井 ひろこ (全て見る)
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(5/n) 選ばれるだけの理由が無ければ売れない - 2019年1月17日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(4/n) 着地型観光で選ばれる商品とは? - 2019年1月15日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(3/n) ターゲットを一つに絞る - 2019年1月14日
関連記事
-


-
宿のオーナー注目!小規模事業者持続化補助金でスマホページを作る場合の注意点
今年も小規模事業者持続化補助金(小規模事業者支援パッケージ事業)が中小企業庁から …
-


-
ブログ集客(2)先ずは続けて100記事書いてみましょう
ブログを書くに当たって決めておくのは目的。ブログを書くことによって「こうなる(わ …
-


-
2014年1月の講演会、セミナー予定
ここ数年、年が明けるとラッシュになるのが講演会とセミナーです。特に、自治体主体で …
-


-
その集客手段は「認知」「興味」「購買」のどこに対してのものですか?
ホームページやメルマガ等のデジタルな販促物だけでなく、チラシやダイレクトメールな …
-


-
宿泊予約の入口を増やすと予約が重なりそうで嫌なんです・・・
今週は但馬北部(兵庫県北部の海に面する3市町)の小規模宿泊施設への専門家派遣事業 …
-


-
ソーシャルメディアをビジネスに活用する方法〜エクスマセミナーより
エクスマ(エクスペリエンス・マーケティング)のセミナー聴講報告、最終回です。 前 …
-


-
今夏、民宿やペンションに逆風が?! 〜オートキャンプ白書から見えてきたこと〜
私のいる但馬地方は、夏休みと同時に花火大会のオンパレード。 民宿を営む私の主人も …
-


-
【快挙】豊岡市竹野の湯やど「海の音」様が楽天トラベルマイスター・トップマイスター賞を受賞!
久しぶりにブログを書く時間と心の余裕ができました。 本日は午前中、豊岡市内の旅館 …
-


-
ジオパークを活用して宿のコンサルティング!
今日はコンサルティング業をスタートしてから、初の「ジオパークを活用した」宿のプラ …
-


-
福島正伸先生の人材育成術をガイドの仕事に応用したら大成功!
18日にジオパーク国際大会(APGN)のツアーガイドを行いましたが、今夏から通っ …




