集客に悩む方全てに読んで欲しい『明日のプランニング』(佐藤尚之著)
ホームページディレクションやってる私が昨日のブログを書くのは違和感があるかもしれません。でも、実はWEB販促ばかりやってアナログ販促がおざなりになっている方も多いのです。どちらに自分のお客様が多いのか、じっくり考えてみませんか?それを考えるのにおすすめの本があります。
佐藤尚之(さとなお)さんの最新本「明日のプランニング」です。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 [ … |
『「最近なんだか伝わっている手応えも実感も無い」とお嘆きのあなたへ』と、本の帯の投げかけが、この本を読んで欲しい人を呼んでいます。
伝わらない原因・・・それは、インターネットを日本人全員がインフラのように使いこなしていないことを知らないのです。実は2005年を境に、供給される情報量が、脳みそで理解できる量をはるかに超えてしまい、それが「情報洪水」を引き起こしているという事実。そんな中で自分が出すブログや情報は「世界中の砂浜の砂から1粒の砂を見つけること」に等しいと。それをさとなおさんは「情報の”砂の一粒”時代=砂一時代」と命名。そんな中で自社サイトを出したところで、何も知らないお客様が見つけてくれるワケが無い。SNSを活用して関係性をお客様と作って、PRしていくべし、と、ブログやFacebookを私も推奨していました。
ですが、驚くべきことに、2014年にニールセン社の調べでは、日本国内の月間インターネット利用者数はPCからは5200万人、スマホからは4260万人。日本の人口から考えると、月に1回もインターネットを利用しない人は6000万人〜7000万人いることになります。インターネットで検索などをコアにする人たちと、全く使わない人たちとインターネット人類が分かれているのです。だからこそ、著書の中でさとなおさんは
「無限の砂嵐の中で、自分が伝えたい砂粒を相手に届ける方法が少なくとも一つはあると思っている。(中略)とてもアナログで人間的で喜びに満ちたやり方だ。」
と記しています。まずは伝えたい相手を決めることが先決。ネットユーザーなのか、ネットを使わない人なのかで、伝える方法が変わります。ネットユーザーなら友人知人を介して伝えていく事(SNSなど)、ネットを使わない人であればサークルの仲間などコアに集まるアナログな場に伝えていく事。商品や自社のファンが増えれば、そのファンを大切にしていくこと。そしてファンからオーガニックな言葉を引き出すこと。オーガニックな言葉とは、ファンの率直な感想です。売り込み言葉でなく、自分が使ってみて良かったことを自分の言葉でSNSや電話、井戸端会議などで伝えていくと「伝わる」のです。伝えたい相手によって、インターネットを使うか、フリーペーパーや折り込みチラシなどのアナログ販促を使うかが変わってきます。
本の中で、とっても共感することが書かれていました。
その情報を、必要とする生活者に伝えて、喜んでいただく。
これが「伝える仕事」のゴールである。
(中略)
オススメは、「伝えたい相手の笑顔を具体的に思い浮かべる」というやり方。
この商品の話を伝えて、笑顔になる人はどんな人なのか?その人はいくつなのか?その人はどういう暮らしをしているのか?インターネットを使いこなしているのか?それとも、LINE程度しか使って無くて情報源は友人からの情報と雑誌なのか? それによって伝えるツールも、お声がけも変わってきます。伝わらなくなった時代だからこそ、伝え方を根本から考え直す必要に迫られていることを、この本で知ることができました。
伝える仕事をなさっている方だけでなく、集客に悩む事業者、担当者様すべてに読んで欲しい本です。

今井 ひろこ


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