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「日本のジオパークへ行ってみよう」日本海新聞連載コラム・天草ジオパーク

      2015/04/15

ブログへの掲載が遅れてすみません。3月28日(土)に掲載された、恒例の日本海新聞連載コラム「日本のジオパークへ行ってみよう」は、熊本県にある天草ジオパークでした。この連載シリーズもあとわずかとなってきました。

天草ジオパーク20150413

天草へは1月30日から2月1日にかけて、講演会のために参りました。天草へ入ったときに、何に驚いたかというと、車窓から見えた潮の引き具合。港が干上がっているのです。それもそのはず、天草は日本でも有数の潮の干満差の大きい場所で、最大5m近くになるとか。5mというと相当な高さですね。そのため、天草ジオパークの見どころのうち、磯場や浜辺については、近くのジオ看板に1ヶ月毎に、潮汐予想から算出した「観察可能時間」が貼ってありました。事務局が毎月交換に来るとか。頭が下がります。

天草GP

講演の時のお話は
天草ジオパークで登壇「もう一度、話をしに来て欲しい!」(2/12掲載)
に掲載しているので、それ以外のお話を。

白い石がどっさり?! そして根性試しのような崖っ!

今回の講演の時の隙間時間、天草在住の私の知人、プロ水中カメラマンの中野さんにちょっとだけ周辺のジオの見どころへご案内して頂きました。とっておきのところがあるからと、まず案内して頂いたのは、高舞登山展望台。ここからは、ぽっこり海に浮かぶ、天草群島が見渡せました。いやぁ、ぽっこりぽっこり。

天草GP

続いて、「とっても楽しい展望台があるので、是非そちらも」と連れて行って下さったのが、千厳山公園の展望台・・・の下。崖っぽいところを下りて行くと、岩だけがむき出しになった、背中がムズムズするくらい急な崖にギリギリ出てる岩の上でした。

天草GPと中野せーちゃんプロ水中カメラマン・中野さんの立つ岩の下は数十メートルの崖・・・

天草GP

顔がこわばっているのが分かりますか?とてもスリリングな旅の始まりでした。

さて、この他にもジオサイトへ参りました。ジオパーク祭りのイベントの一つでは、ジオクルーズに参加。ぽっこり島々を海から眺めました。島々にかかる橋を眺めるツアーがあり、同じ工法のものが無いので、見てても飽きませんでした。橋フェチにピッタリ。

天草GP

ガイドさんとジオ専門員の鵜飼さんに案内して頂いたのは、「パオーン!」と思わず叫んだ妙見浦。

妙見浦 天草GP

ほんまにゾウさんでしょ?私のフィールドのかえる岩もビックリ、自然の大彫刻です!

今子浦のカエル島

私のフィールドにある、今子浦のカエル島。規模は悔しいかな、ゾウさんのほうが上です。

この妙見浦のある天草下島にもうひとつ、ステキなスポットがあります。それは「天草陶石」の浜。とっても白いのが特徴です。ここの陶石は伊万里焼などの九州北部の高級陶器に使われている石で、北部の山の中や海岸沿いに採石所があるのですが、そこそこ白いです。

天草GP

粘土が固まったものですが、鉄分やチタンなどがほとんど含まれていないので、電線の白い陶器の器具「がいし」に使われています。

Long_rod_insulator(Wikipediaより がいし)

同じく、白いといえば、「天草砥石」も忘れてはならないビューティーストーンです。同じく北部の海岸にわんさこあります。流紋岩なのですが、昔から高級砥石「天草石」として知られているそう。流れるような模様が付いているので流紋岩というだけあって、そのラインは一つとして同じものがありません。My天草石を探すのがとても楽しかったです。(時間が足りない!)

天草GP

戦国時代の富岡城跡の展望台では、まるで教科書に出てくるような砂州と砂嘴の地形を見たり、お城の石垣の石はどう組み上げるのか、という話を現地ガイドから伺ったり(もちろん、この石は何千万年前の●●石という話はもちろんですが)、楽しいジオツアーになりました。

天草GP

明日は天草ジオパークの食についてお話します。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークの旅, ジオパーク講演会, 新聞コラム

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