ビーチクリーンイベントに参加。高校生がんばってます!
2015/03/27
先週土曜日、兵庫県の日本海側、豊岡市竹野町にある猫崎半島の付け根、誕生の浜のビーチクリーンイベントに参加してきました。実は地元豊岡総合高校インターアクトクラブの顧問・岩本先生からFacebookでお声をかけて頂き、仕事の予定の間を縫って、参加した次第です。
このイベントは、兵庫県内の高校のインターアクトクラブが多数参加し(それも交通費は自費で)、地元ロータリークラブ、竹野海岸を美しくする会、たけの観光協会、そしてNPOたじま海の学校ほか、地元住民総勢130人ほどで回収しました。遠い方は何と4時間半もかけて淡路島から!ありがとうございます!
ちなみにインターアクトクラブとはボランティアクラブで、但馬では豊岡総合高校がいろんなところで活動されていて、花いっぱい運動やカバストマルシェなどでの出店など、多様な活動をされています。
インターアクトクラブ(Interact Club、IAC)とは、奉仕と国際理解に貢献する青少年のための、ロータリークラブ(RC)提唱の世界的団体で、高校に在学中の生徒、または年齢12~18歳までの青少年が入会できます。Interactという名は「国際的活動」International Actionを意味します。(ロータリージャパンHPより抜粋)
話をビーチクリーンに戻しましょう。この時期には珍しく晴天。ですが風が強くて日陰はちょっと寒い一日でした。午後からの1時間半でどのくらいのゴミが回収できたかというと、4トンとのこと。すごい量が押し寄せていたことになります。冬の間はドンドン押し寄せるので、わざと放っておいて、春になったら人力で回収するのです。回収したゴミは豊岡市が処分して下さいます。ありがとうございます。
豊岡総合高校インターアクトクラブの生徒達がリーダーとなって、ゴミ集めの目的とこの浜の説明をジオパークを絡めて説明して下さいました。ジオパーク保全って皆さんの活動があってこそです。感謝!
一番多いのは発泡スチロール、次いで木材でしょう。硬質プラスチックも多く、拾い甲斐のある場所です。階段で下りる浜なので、拾った漂着物はすべて階段を上って持って行かなきゃいけないことが難儀でした。足が棒に・・・!太いロープも、そして、木材もみんなで協力して運び出しました。内陸の学校さんは漂着物すべてが珍しいのか、ロシアの白樺ウキを紹介するとすぐに写真に収めてはりました。こういう交流って良いですよね。瀬戸内海と日本海は共通する漂着物もありますが、異なるものも多いので、それに気づくと、漂着物回収も楽しいものになると思います。
小さな浜なのですが、たくさん溜まります。木材が一番目立ちますが、それを移動させても次々と出てくる漂着物。一番私がやっかいなものと思ったのは、こちらです。
足下に見える白い粒は、雪ではありません。細かくなった発泡スチロールの粒。これが15センチくらい積もっていて、地層と化してました。これは自然に戻るまでに何万年もかかりますし、そのままにしておくと流れ出して別の浜をも汚します。細かいだけにやっかいです。これを私は軍手をして両手ですくって袋に入れて、をずっと繰り返してました。その量、45Lビニール袋に3袋・・・それでも残ってしまいました。発泡スチロールは大きい塊のうちに回収しなければ、砕けて厄介なものとなってしまいます。
この日の大物はこちら。
海洋ウキなんでしょうか、ロケットの先端なのでしょうか?男子高校生と男性と総勢10人以上で運び上げました。
おかげさまで最後まで雨が一滴も落ちないまま、イベントは終了。北前館さんよりお風呂券も頂きました。本当はお風呂に入って帰りたかったけど、仕事が残っていたので事務所へ戻りました。又の機会に。。。
閉会式の後、浜を撮影してみたら。。。人力ってすごいなぁ!と思いました。皆さんのご協力で、日本の渚百選の浜・竹野浜は守られています。ゴミと思い出は、海へ流さず、お家へ持って帰りましょう。
![今井 ひろこ](https://imaihiroko.com/wp-content/uploads/2014/10/今井-ひろこ_avatar_1413722607-80x80.jpg)
今井 ひろこ
![今井 ひろこ](https://imaihiroko.com/wp-content/uploads/2014/10/今井-ひろこ_avatar_1413722607-80x80.jpg)
![今井 ひろこ](https://i2.wp.com/imaihiroko.com/wp-content/uploads/2014/10/今井-ひろこ_avatar_1413722607.jpg?resize=80%2C80&ssl=1)
最新記事 by 今井 ひろこ (全て見る)
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(5/n) 選ばれるだけの理由が無ければ売れない - 2019年1月17日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(4/n) 着地型観光で選ばれる商品とは? - 2019年1月15日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(3/n) ターゲットを一つに絞る - 2019年1月14日
関連記事
-
-
「山陰海岸ジオパークビジネスフォーラムin京丹後」に行ってきた!
3月22日に山陰海岸ジオパーク・京丹後市峰山町で行われた「山陰海岸ジオパークビジ …
-
-
世界ジオパーク再審査で確認される4つのこと
私のフィールド山陰海岸ジオパークは世界ジオパークに加盟認定されて4年を迎え、この …
-
-
白山手取川GP観光業者向け講演☆ジオパークという言葉は使うな⁈前編
1月26日午後1時半から、白山手取川ジオパークで、主に観光業者(民宿、ホテルなど …
-
-
住民に対しジオパークに興味を持たせる3つの仕掛け(2/2)
住民へジオパークへの興味の持たせ方や住民の巻き込み方とは?という講演後の質問に対 …
-
-
地物のアサリが羨ましい!蒲郡の老舗うどん店にて海の不思議を想う
先週、蒲郡市でジオパークの講演会を行うために前日入りして町を訪れました。講演する …
-
-
ジオパークは教育旅行に最適!
先日、県内の旅行関係のコンサルタントの先生とミーティングする機会がありました。但 …
-
-
ジオパークの専門員ってどんな仕事?
羽田空港からブログを書いています。日本地球惑星科学連合大会という地球科学、地学、 …
-
-
「初夏の棚田と和牛の里を訪ねる」小代・但馬牛ツアー開催しました!
今日は純粋にガイドの話を。昨日、城崎観光協会主催の体験プログラムイベント「城崎オ …
-
-
「日本のジオパークへ行ってみよう」日本海新聞連載コラム・白山手取川ジオパーク
先月2月28日(土)の日本海新聞朝刊連載コラム「日本のジオパークへ行ってみよう」 …
-
-
城崎温泉旅館視察ツアー「三木屋」編~城崎オンパクでジオってみよう(5)
先週に書いていた、城崎オンパクで開催された『有名旅行社の新人研修でやっている 城 …
Comment
今井さん。ありがとうございました。この文章と画像は感想文集に入れさせていただきます感想文集は後日、お届けに参ります。今後ともよろしくお願いいたします。また10月のイベントは参加させていただきます。
岩本先生、ぜひお使い下さい!10月のビーチクリーンの際も、どうぞよろしくお願いします。