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田舎の地域創生って、実に時間がかかるのです。〜但馬コネクション聴講記・1〜

   

先日、豊岡市日高で行われた但馬コネクションという会合に初参加させて頂きました。これはハンガーの世界的メーカー「中田工芸」の中田社長様の私邸を開放して行われるセミナーで、その後に手作りの品が並ぶ交流会も開催されます。この日のゲストは、クロスプロジェクト代表の辻隆さん。会場のある日高町出身とあって、キャンセル待ちが出たほど、会場はお話を聴きたいという地元の年配者から、若い方、銀行の方まであふれていました。

辻さんは40歳代の方で、今は全国各地のスキー場やレジャー施設等の再生を手がけておられるとのこと。但馬では養父市の若杉(わかす)高原おおやスキー場(10年ほど前から)を皮切りに、豊岡市神鍋高原にあるアップ神鍋スキー場や豊岡市竹野町の弁天浜キャンプ場などの再生を手がけておられます。

同じようにスキー場やリゾートの再生に取り組む(株)マックアースの一ノ本さんも実は但馬・養父市出身の40代。地域再生の鍵は40代が握っているといっても過言ではないですね。

ではお話の中身のほうを。

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スキー場ってブームが去ってから、どこも人が少ない売上が伸びないと言われて久しいが、実はここ数年、伸びるところは伸びている。日本はアジア一のスノーリゾートになる。2月の訪日外国人は中国、韓国、台湾からの観光客が一番多く、雪を見にやってくる。北海道にある東急グループのスノーリゾートには1000室あるホテルがあるが、平日にも関わらず部屋が中国人で埋まっている。

スキー場

昔、山と言えば冬のスキーだけしかレジャーは考えられなかったが、夏に山ガールが多くなっていて、来場者が冬と夏が逆転しているところもある。10年ほど前のスキー場は8割方が若者だったが、今はファミリーが多い。遊び方も変わってきている。

 

自分が手がけているスキー場では若洲高原おおやスキー場は7年で売上を6000万から3倍の1.8億円に上げた。ちなみに今年から手がけている竹野の弁天浜キャンプ場、夏の週末は天候が不順で他の浜は苦戦を強いられていたようだが、ここの売上は150%増えた。これはきちんとマーケティング、お客様が来る仕掛けや売れる仕組みを実践したから。

実は但馬のスキー場は平成20年から比較してみると、すごく伸びている。伸びているのに儲からない。どうしてか?スキー場の売上や入場者がピークだったのは1998年、バブルから少し遅くなっている。その原因は長野オリンピック。98年と比べると1/3に減っているのは事実。だから斜陽産業といわれるが、決してそうではない。業界は底の状態を抜けだし、業界自体が実は伸びているので、若者が魅力を感じて、当社に入社する人が多い。

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お話の中で出てきた、スキー業界の「底の脱出」、兵庫県内のデータではないですが、長野県がまとめている資料(統計から見る長野県観光の現況)にグラフ等が載っているので、そちらをご覧下さい。

スキー場利用者数推移

これを見ると、確かにピークの1/3程度になっていますが、平成23年頃を底として、徐々に回復していますね。

話が長くなってきそうなので、明日に続きます。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - 地域活性化, 田舎での商売心得

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