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日本に”世界ジオパーク”続々誕生~NHKラジオ番組を聞いて(1)

      2014/10/22

10月12日に放送されたNHKラジオ第1放送「私も一言!夕方ニュース」という番組で、日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人さんが出演されて、「日本に”世界ジオパーク”続々誕生」という題でジオパークの解説をされていたそうです。四国西予ジオパークの担当・蒔田さんから教えて頂き、アーカイブされている番組を拝聴しました。

NHKラジオ

ラジオでは解説委員の室山哲也さん(以下M)と渡辺さん(以下W)の掛け合いになっています。その中から、かいつまんで書き起こしてみました。完全な書き起こしでないことをご了承ください。

 

M:こんばんは。解説委員の室山哲也です。今日は日本に”世界ジオパーク”というものが続々と誕生しているお話を伺いたいと思います。世界的に貴重な地形で人間が共存している地域に対して、ユネスコが関連する組織が認定するのが世界ジオパークです。熊本県の阿蘇が今回選選ばれ、日本では7件目ということで、今日は日本ジオパーク委員会事務局の渡辺 真人さんに来て頂きました。

M:世界ジオパークというのはどういうものでしょうか?

W:ひと言でいうと地球がスゴイ!地球の偉大さを感じる場所、学んで愉しむ場所です。そういう地球のスゴさというのは、地質学者など専門家はよくわかっていたのですが、一般の人にはたぶん伝わっていませんでしたので、それを伝える場所なのです。

M:地球がスゴイとはどういうことですか?地球は生きているとよく言いますよね?

W:地震や火山もそうなのですが、もっと長い時間をかけて、山ができる、平野ができる、海が広がる、そういうことも含めてスゴイと感じる、ということです。

M:世界ジオパークというのは、スゴイ地球の場所の他に、どういうものがあればいいんですか?

W:もちろん、モノが無いといけないのですが、モノを見ただけではその凄さはわからないので、場所や山、地層、岩がどう凄いのかを伝えることのできる人が住んでいるということが必要です。例えばエベレストは確かにスゴイのですが、あそこに人は住めないので、世界遺産にはなりえるかもしれないけどジオパークには成り得ないのです。

M:そこに地域社会があって、豊かな自然と共存し、文化、農業などいろいろなものが展開しているということですか?

W:人間は自然をうまく利用して、これまで生きてきたわけです。それは人間の目から見た立場でして、もうちょっと引いてみると、自然の中で活かされてきたという見方もできる。そういう自然と人間の関わりに気づくことがジオパークの大事な役目だと思っています。

M:壮大な地球の姿ががあり、そこに住んでいる人間がいて、社会があり、自然が共存し、美しい文化や農業などが展開して、ある種の協働作業がなされている、そういう場所ですね?

W:特に訪れた人に、これまでの地球の成り立ちや、今、地球が動いている仕組みを伝えることのできる、そういう工夫をしている場所ともいえます。

 

地球に話が及んでいることに気づかれましたか? 実はジオパークはその地域の良さだけを伝えたらいいのではなく、その地域の地形や地質、岩などを見ることで、地球のダイナミクスさや地球の素晴らしさ、その仕組みなどにも話を展開させていく必要があるのです。ジオパークはただの地域づくりだけではない、地球科学的な要素も伝えることがジオパーク公認ガイド(山陰海岸ジオパークでは2種ガイドを指します)にとって必要だと私は思っています。

話はこの後も続きますので、明日以降に。

 

 日本に”世界ジオパーク”続々誕生~NHKラジオ番組を聞いて (1)(2)(3)(4)|(5)

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークとは?

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