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ジオパークをひと言でいうなら?(2)

      2014/05/26

ジオパークをひと言で伝えるには、という命題。2012年当初に聞いた「地質の公園」や「大地の公園」など直訳したものから、「ジオパークといえばそれだけで通じるようになればいいんだ!」という半ばあきらめ、いや大いに流行るという憧れの言葉もあり、どう伝えるべきか悩みは続きました。

山陰海岸ジオパークパンフレットH21年版から
難しい言葉をひと言で言うのは難しい・・・

前回のお話⇒ジオパークをひと言で言うなら?(1)

 

観光関係よりも老人会への出前講座が増えて、観光の話に振っても「よぉわからん」と言われることがありました。どうしよう・・・そんな時に、山陰海岸ジオパークの学術部会の地学の先生で、兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の先山徹先生のジオパーク講座を聞くことができ、その時にひとはく新聞のジオパークコラムを読ませていただきました。

先山先生のジオパークコラムH24年6月
先山先生のジオパークコラムH24年6月

そこには「ジオパークとは地形地質を中心とした自然や文化などを見どころとし、それらを守りながら観光や学習に生かして地域の活性化に結び付けようとする地域」と記されていました。

フィールドでイキイキとお話される先山先生
現在は兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科に居られる先山徹准教授

先生の講義では「もしドラ」を参考に、ジオパークを住民にわかりやすく説明していました。「もしドラ」とは、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という小説のタイトルの略です。NHKのアニメにもなりました。高校野球部のマネージャーをすることになった主人公が、マネージャーについて勉強するため、間違って経済学者ドラッガーの「マネジメント」を買ったのですが、その通りにマネジメントをしていき、ついに甲子園に出場するという物語です。

もしドラ

その講座を聞く前、ライオンズクラブで講演した時に「そんなすぐに儲からないジオパークなんてやるだけ無駄。やる意味がわからん」と言われてショゲましたけど、本気で15年後、30年後の「地域の現実」を考えて行動に移してくれる地元の人たちを応援し元気になってもらおう。その住民の元気と後世に残すべき素晴らしい自然を観光客に見てもらおう、美味し空気を吸ってもらおう。それがジオパークの心だって、そう考えて、このスライドを作り今も使っています。

ジオパークの三本柱

このスライドはジオパークにいる一般住民に向けてお話するときに使っています。というのも、講演会をしたり、一方で一般の方のガイドをしているうちに、ジオパークをひと言で誰にでもわかるように伝えるのは、今の私には無理だ、ということに気づきました。今では、観光客には「足元の大地を含めた自然や風土を旅して楽しむ地域」と伝えていますし、ジオパーク内に住む住民には「まだまだ眠る地元の宝を見つけて、活用して、イキイキと暮らし続ける地域」と説明しています。

さらに、子供たちにどう説明したらよいかがわからないという先生方のためには「自分たちが生まれ育ったふるさとを学ぶということ」と地質や地形など土地の用語は使わずに、地元を大切に思う心を育ててほしいと願って伝えています。それでないと、ジオパーク=岩石観察だけをする先生方が増えそうな気がして。。。もちろん商業者には商品開発のヒントと説明をしています。観光客には「今までの観光ガイドでは、この土地の成り立ちの話をしてなかったんですが、今はするようにしています」ってね。

対象に合わせて話す

私が今こうやってお話しできるのは、先山先生の講座を聞いたからこそなのですが、よく考えると、地質の先生が地域住民に言及したり、地域活性化の話をされたからこそ、山陰海岸ジオパークが住民に受け入れられたんだと思います。「ジオパークを簡単なひと言で万人に伝える」という命題は続きます。この命題の続きは来週に。私や先山先生以外の方がどう伝えているかについてお話します。

 
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークとは?

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