白山手取川GP観光業者向け講演☆ジオパークという言葉は使うな?!後編
昨日のブログの続きです。例としては、私の地元・香住をテーマにジオツアーを作ったとします。
香住ガニが水揚げされる香住漁港や海辺をガイドと一緒に歩くツアーを、ジオパークに詳しくない一般観光客をターゲットとして販売するケースを考えてみましょう。
ツアータイトルを
「山陰海岸ジオパーク香住の漁港でジオウォーク」
というツアー名にして募集をした場合、ジオパークに詳しい方はすぐに内容を想像できるでしょうけれども、一般観光客には何のことやらさっぱりわからないですね。香住の漁港へ行くことは分かりますがそれ以外のことが想像できません。しかし、
「潮風に吹かれて湊めぐり 名物カニ丼もお楽しみ♪
ガイドがご案内 香住みなとウォーク」
とするとどうでしょう? 一般観光客はどういうツアーなのか、3秒もあればすぐに想像できますね。ジオパークという言葉やその意味は、ツアーの説明の中で伝えます。当日現場で、港や集落がリアス海岸の地形とどう関わっているのかについてもガイドがお話する、という具合にジオパークのエッセンスを使います。
つまり、「ジオパーク」をどうしても宣伝に使わなければいけないのであれば、「ジオパーク」はキャッチコピーに、では無く、中の説明に使うほうがいいのです。「世界遺産」という言葉のように、第一印象で決めるキャッチコピーでは無いためです。商売の基本は、何度も買って下さるリピーターや、自社商品をお友達にどんどん宣伝して下さる伝道師(エバンジェリスト)というお客様を増やし、「持続可能な商売」をすることにあります。ジオパークは世界遺産とは異なり、むしろ「リピート」を促す効果があります。ジオパークそのものが「持続可能な地域づくり」を目的としていることにも合致します。
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ただし、自治体主催の場合は別です。住民の「血税」、税金を使ってジオパーク推進をなさっている以上、自治体主催のイベントやツアーは積極的にジオパークをキャッチコピーにしたり、ジオパークの印刷物を出す必要があります。住民に活動を広く知らしめるためです。民間と自治体の役割は異なるのです。ジオパークという言葉の使い方は、民間人に下野していろんな事業者や一般ユーザーに接することで、私もわかってきたことです。
以上のコトを講演でお話したのですが、スライドや言葉は怖いなぁと思うことが。翌日の新聞では「ジオパークという言葉は使うな」といろんな前置きが省略されて掲載されていたので、政治家さんの舌禍ってこういうことから波及していくんだなぁと思ったと同時に、スライドづくりも省略しすぎないようにしないといけないなぁと自戒の念を込めて転載いたします。
今井 ひろこ
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Comment
伊豆半島でジオパーク活動をしている冨川というものです。
いつも、ブログを楽しみにしています。
私は学校教育の場でジオパーク活動をしているのですが、町と一緒に
ジオパーク教室をやる際のタイトルについて、いつも考えてしまいます。
「ジオパーク」という言葉を入れるべきか、ということです。
町としてはアピールの意味も込めて入れたがるけど、
この言葉が入ることで「難しそう」「石のこととかよくわかんないし」と
考えられてしまい、参加者が集まりにくいんじゃないかと思ってしまいます。
民間だけではなくて、行政も同じような視点が必要ではないかと
強く感じました。
コメントありがとうございます。町としては入れる必要があると思います。税金で教室をなさってますよね? 誰を対象として教室をするのかにもよります。まだまだ浸透していない場所であれば、キャッチコピーに入れない代わりに、チラシの裏にきっちりと説明として入れておくのがベターだと思います。ただ、今思ったんですが、今年に世界ジオパーク認定審査を受けるくらいのジオパークなので、当然、住民にジオパークが認識されてないということはないと思います。住民向けの場合には安心してジオパークという文字を使っても良いんではないでしょうか?