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南紀熊野観光塾のふりかえり① 〜山田桂一郎先生の講義・「四方善し」〜

   

もう1ヶ月以上も前、昨年11月末のこと。「観光立国の正体」の著者でスイス・ツェルマット在住の観光カリスマ・山田桂一郎先生が塾長を務める『南紀熊野観光塾 第五期』に参加しました。

しかし、その頃、私自身がド忙しくて講義の健忘録を書いていないことに先日気づきましたので、小口サイズでアウトプットしていきます。

時々、他のテーマのブログも挟みますが、最後まで頑張ってまとめます。(あぁ、言っちゃったよ?!)

兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

地域づくりは『三方善し』じゃなくて『四方善し』

山田先生曰く「地域経営がうまくいっているところは四方善しなんです」とのこと。

同じような言葉で、「三方善し」はもう商売されている方ならご存じのはず。

三方善し、とは近江商人の商売の極意を表す言葉。

(近江商人博物館より)

①お客に善し
②世間に善し
③自らに善し

売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのが真の商人の道だという近江商人の商売訓です。この順番も大事で、最後に自分です。

この順番が入れ替わっていると、「自分の店のことがイチバン大事で、お客さんにはテキトーにして、世間は別にどーでもええわ」になっちゃいます。(笑)

山田先生が暮らすスイス・ツェルマットは名峰マッターホルンの麓にあり、世界の大富豪がこぞって来るリゾートです。

(おとぎの国みたい!)

ほぼ岩と氷と雪という資源が乏しい中、150年かけて観光を中心とした地域経営に成功。自動車乗り入れ禁止、高層ホテルなどの開発はもちろん禁止。馬車と電気自動車だけが走り、わざと不便にしつつ、自然や景観を守っているのには理由があるとのこと。

その理由を住民に聞くと何と答えるか? 

「地域を良くして次世代に繋ぎたい。より良くして残したい」と。

「観光で稼ぎたいから」というのは手段であって、目的をちゃんと理解している。住民のベクトルは一致しています。

先生曰く、「スイスだけでなく、うまくいっているところは四方善し。三方善しプラス1。」

「今行っている仕事や政策、施策事業は、将来未来に対して良いのか?」

今、お客様の満足度は高いし、とても稼げている。だけど、それは将来から見てどうなのか?より良くして残せているのか?

地域経営はまさに未来を見据えた視点がなければ、将来に良いものを遺せない。だから50年100年先を見て地域振興計画を立てることが必要ですが、皆さんのお住まいの市町の地域振興計画はそうなってますか?

それを聞いて思い出した「水がに」のこと

山田先生の話を伺って、私の頭に浮かんだのは「水がに(若松葉)」でした。

「水がに」とは、松葉がに(ズワイガニ)の脱皮したてのカニのことで、殻も柔らかいし、実入りも悪い。なので、価格は松葉がにの1/4、いや、1/5程度で買える価格です。そのため、地元に人気で、兵庫県や鳥取県では(漁場は隠岐周辺ですが)今でも水揚げしています。

同じ日本海側で水がにを獲っていない府県があります。京都府と石川県です。

(参考)京都府ホームページ 5 ズワイガニの保護(資源管理)応用編
(2) 「水ガニ」の水揚げを制限するプロジェクト

京都府のカニ漁は基本的に京都府沖。水がにをそのまま獲らないで成長させると、立派な松葉がにに育ちます。もちろん価格も値崩れしませんし、資源量も安定します。だから今でも「間人がに」はブランドが維持できています。

兵庫県沖の松葉がに漁は香住では明治2年から始まり、100年以上とり続けて乱獲し、今では兵庫県沖ではほとんど獲れなくなっています。

そして、今は隠岐沖で獲り続けている松葉がにはオス・メスとも資源量は年々減少。そしてさらに水がにまで・・・。水がにを取らずに1-2年さらに育てるだけで、価格は4倍5倍で取引できますし、資源量も確保できます。

およそ50年前、昭和43年から、当時の香住漁協は松葉がにの枯渇を予想し、その当時まだ獲っていなかったベニズワイガニに着目。早くから獲っていた北陸へ行き、かご網漁を教えてもらって香住で獲り始めました。

臭い、不味いと言われながらも、その原因が漁獲後の保存方法であることに気づき、恐らく日本で最も進んだ、鮮度を保った方法をあみ出し、今の「香住がに」というブランド化までこぎつけました。(私は松葉がにより香住がにのほうが好きです。)

50年前、将来のことを考えて英断した漁協幹部はもうすでに世を去っていると思いますが、その方々が現状を見ると何を語られるでしょうか・・・

但馬は松葉がによりも価格の安い紅ズワイガニも獲っているので、無理に水がにを獲らず、松葉がにとしての資源を維持管理できるようになってほしいと思わずにはいられません。(松葉蟹漁師さんの生活もありますし、一筋縄でいかないのは理解できますが・・・)

「今の環境は将来世代から借りている資源である」

自然環境に関わる人たちが仰る言葉です。

もし、今から80年前、戦前に戻れるなら・・・

「そんなに獲らないで。そんなに獲ってるから、今、どんどん漁獲量が落ちて大変なのに。」

って叫んでるはず。

これから50年後100年後、今の現状をあの世から見て「あぁ、無駄に獲ったな」「ゴメンナサイね、壊してしまって」「分かってたけど、ほったらかしにしていたから」と後悔しないように。

「後継者を育ててなかったから、技術が廃れてしまって、今頃必要になったのに、ごめんね」と後悔しないために。

今の仕事、政策・施策事業が、将来世代に対して良いものを残すのだろうかという視点を持って、2018年は自身の事業を進めていきたいと思います。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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