「ここでいいのだ」山陰海岸ジオパーク中貝会長の言葉より
2014/12/09
今回の大交流会の話をもう一つ。実は今回、幹事団の浜本夫妻からお願いして頂き、山陰海岸ジオパーク推進協議会会長でもある中貝宗治豊岡市長にもご参加いただきました。
先日もお話した通り、今回の大交流会の目的は「地域で頑張る人たちがつながる」ということ。「ジオパーク」をきっかけに香美町にとどまらず、但馬全体を巻き込んで横のつながりができてきていることを知って頂きたかったのです。中貝会長には最後、シメの挨拶をしていただいたのですが、まさに今回の目的を汲み取って頂いた魂の震える素晴らしいお話でした。今日はそのお話をフィードバックします。といっても、残念ながら録音もしてなかったので、正確な言葉どおりは書けません。しかし、豊岡市の広報誌に今回お話頂いた内容に近いコラムが載っていましたので、こちらを引用します。
以下、豊岡市広報 平成26年9月25日号 中貝市長の徒然日記「この地でいいのだ」より
(前略)
これまで、多くの人びとが「上り列車」に乗って故郷を離れ、そのほとんどは帰ってきませんでした。地方は衰退し、誇りも失っていきました。しかし今、豊岡は小さな世界都市に向けて着実に歩んでいます。コウノトリ野生復帰は世界から高い評価を受けています。山陰海岸ジオパークは世界的価値を認められました。アートセンターも輝き始めました。
素敵なところは世界にたくさんある、そのことは良く知っています。しかし、その上でなお、私たちは、豊岡でいいのだ。私たちはこの地に誇りを持ち、この地で決然と生きていくのだ。その覚悟を強く持ったのでした。
他の素晴らしい地域を羨むのではなく、自分の住むまちを好きになり、自慢になるものを掘り起こし、それを誇りにしていこう。若者の人口を減らさないようにするためにあーだこーだ言うよりも、誇りを熟成することで、今この地にいる人たちの幸福度をUPする。その結果、流出した人が帰ってくる、流出に歯止めをかける。
とてもしなやかな考え方、聞いていて本当に感動しました。山陰海岸ジオパークには素晴らしい会長がいらっしゃる、このことも私たちの誇りだと感じずにはいられない素晴らしい会のエンディングとなりました。
さいごに。
この交流会は自主的に集まった幹事団がそれぞれの役割を引き受け行ってくださいました。私が一人で開催の準備から何から行ったわけではありません。会長にも何度もアタックをして下さった浜本夫妻をはじめ、幹事団の皆様に感謝申し上げます。
今井 ひろこ
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