WEBサイト・ディレクションの実例~ターゲットはここまで絞る
2014/12/12
昨日のWEBサイトディレクションなる言葉、聞きなれない言葉かもしれません。実際、ホームページを作る際、業者さんに任せっきり、デザイン的にはキレイ、カッコイイものでも、効果の出ない、売上や予約の入ってこないサイトが多いのが実情です。それは自社や商品を良く見せようとするだけで、どんな人にどんなことを共感してもらって買ってもらうのかの導線がはっきりしていない場合が多いのです。ここはあえて、主人のもう一つの事業、スキューバダイビングショップのサイトを例にとってお話させていただきますね。
どんなお客様に来ていただきたいですか?どんな体験をしてもらいたいの?
まずはこちらのサイトを御覧ください。
ダイビングショップのサイトですが、どんなお客様に来ていただきたいか、誰でもわかりますよね。夏休み中の「親子」に忘れられない親子のふれあい、感動体験をしてもらいたい。メッセージが明確です。
従来のダイビングショップのサイトは?
あまり知られていない業界ですので、解説させていただきます。ダイビング業界には20世紀から長らく変わっていない販売手法が2つあります。一つは入り口である講習料が極端に安いショップさんが多いこと。もう一つは初期講習からプロコース、更には水中ガイドや水中写真まで何でもできます、何でもご相談下さい、といったスーパーマン的なショップが多いことです。1つめは入り口の体験ダイビングや初期講習を安くして、その後の器材販売で儲けるというバックエンド方式のビジネスモデルが古くから続いているということです。その為、サイトのトップに「講習料が安い!」ということをPRしたサイトのお店がまだまだ多いんです。2つめは華道や茶道同様習い事システム(ステップアップ方式)を採用しているため、どんなレベルのお客様でも対応できるインストラクターであるかのような創りのサイトが多いです。実際はインストラクターによって得手不得手はありますし、それぞれのショップさんの得意分野があるのですが、ホームページを作るとなると「どんなお客様でもOK」「うちのお店はスーパーマン揃いです!」的なものを作ってしまっているケースが多いのです。
自分の業界に置き換えて考えてみてください
❏他のお店よりも安い価格を全面に押し出して、とにかくお客様の問い合わせをもらう。そのためにホームページはあるんだ!
❏とにかくどんなお客様でもいいのでたくさんのお客様に来てもらいたい!なので、ホームページには様々なお客様に興味を持ってもらえるコンテンツをモリモリで入れるべきだ!!
こんな考え方でホームページを作ろうとしていませんか?現在私が対応させていただいている事業者さんには業界を問わず「どんなお客様が多いですか?」「どんなお客様に来ていただきたいですか?、買ってもらいたいですか?」ということを必ずお聞きしています。宿泊業界の場合「年齢層は?」「カテゴリー(カップル、親子、グループ、お一人様等)は?」「どんな遊びを好きな方?」といった感じでも絞りこんでいきます。すると「カップルでもファミリーでも年配の方でも、とにかくたくさんのお客様に来てもらいたいんです!」といわれる事業者さんが多いです。断言します。
「どんな人にも来てほしいと思っているお店は誰にも選ばれません!!」
主人のダイビングショップは、お客様を絞ることで、価格競争とも無縁ですし、業界内での広告も不要、周辺の同業者をライバル視する必要もありません。宿も同様です。皆さんのお店も同様です。大切なのはしっかりディレクションした上でホームページを作ることが重要なんです。
ここまで絞り込んで本当に大丈夫?ってぐらい絞り込んでしまいましょう。どうやって絞り込むの?そこを考えていくのがディレクションです。ぜひ、ご相談下さいね。
今井 ひろこ
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