まちづくり系と観光産業系は食べ合わせ注意?!【てしかが観光塾2017備忘録】
2017/11/28
先週のブログから、てしかが観光塾で学んだことを私なりにアウトプットしています。毎日忙殺されていて、なかなか心を落ち着けて備忘録を書く子心の余裕がなく、お待たせしてしまい、ゴメンナサイ。
今日は、札幌国際大学総合研究所の藤崎達也先生の講義スライドから感じたことです。
藤崎先生は知床のネイチャーガイドの先駆者で、17年で後任に任せ、稚内周辺のまちあるき観光商品の開発、スノーボード専用パークの造成、岩手県田野畑村のサッパ船観光「番屋ツーリズム」などのアドバイザーを経ての現職です。
****
兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。
まちづくり系と観光産業系は食べ合わせ注意、に納得。
藤崎先生が仰るには、まちづくり系と観光産業系という組み合わせは相容れないと。
その理由をこう述べてました。(私のメモから書き起こしたので解釈を間違えていたらすみません)
*****以下Myメモから****
観光振興と言うけど、誰が観光振興をするのかといえば、今までは土産物屋、運輸、宿泊事業者、観光協会が頑張ってきた。
でも人口が減ってくるため、頑張るにも限界がある。だから、起業して地域の細かな魅力を伝えるような事業をする者も増えてきた。
でも、多くの事業者、特に宿泊事業者の日々の関心は、地域のことより「資金繰り」。特に宿屋は「リニューアル」をし続けていく商売で、商売を始めたときから大借金を抱えている。(私の主人はわずか8室の民宿なのに借金が累計1億円っ!)
観光を盛り上げようと観光産業系が頑張れば頑張るほど、地域の人の協力は不可欠。人材育成も資金繰りもスピードが必要。
一方、まちづくり系から観光に入った場合、やりたい人たちでコミュニティービルディングから始めないといけないなど、とにかく「まちづくり」は時間がかかるもの。
待ったなしとのんびり・・・双方、相容れるところがない。
そのため、その間を取り持つアドバイザーなり、コンサルタントが必要になってくる。
******
この話を聞いて、2つの事例を思い出しました。
1)鳥取砂丘でのポケモンGOイベントに延べ8.7万人が訪れた件
先週末11/24-26に鳥取砂丘でポケモンGOのイベントが行われました。全国ニュースでも毎日取り上げられるほど、トレーナーが押し寄せ、大変な事態になりました。
(「ポケモンGO」鳥取砂丘イベントに関する産経新聞ニュースから)
ここに初日だけで15000人が!「一番多いときでも1日1万人も来ないのに」という声もあったほど。
本日より26日までPokémon GO Safari Zone in 鳥取砂丘開催中です!たくさんの人で賑わっておりますが、天候が不安定ですので防寒、雨具をお持ちの上お越しくださるようお願い致します。交通情報に関してはとっとりGOのサイトに随時更新されますので、ご確認くださいね!https://t.co/aPvwepDqdq pic.twitter.com/6EwCdEhuVM
— Pokémon GO Japan (@PokemonGOAppJP) 2017年11月24日
私の主人の民宿にもトレーナーが宿泊したとか?!60kmも離れているのに、スゴい経済効果です。
とはいえ・・・
この鳥取砂丘は山陰海岸国立公園の特別保護地域に指定されており、
なおかつ、ここは山陰海岸ジオパークの鳥取エリアを代表する最重要ジオサイト。当然、自然保護活動も盛んで、自然体験学習なども数多くされているのにも関わらず・・・
ジオパークは地質学的遺産を保全・活用し、持続可能な開発を行っていく実践地です。それと9万人弱の観光客が一気に押し寄せることって、相反します。
ポケモンGOイベントに反対ということではなく、何か他にやり方があって、どーーっと来させるのでは無く、穏やかにイベントを行う術が考えられたのではと残念です。両方を汲んで良いあんばいにできるコーディネーターはいなかったのか?と。
これは、観光産業系とまちづくり系の相反するわかりやすい例ですね。
2)ボランティア系ガイド vs プロガイド
今、ボランティア系ガイド vs プロガイド の構図が、まちづくり系 vs 観光産業系 の構図に似ているなぁと思ったのです。
地域のため、まちづくりのために少しでも残りの人生を恩返しに、とボランティアでガイドを行う方。その一方、ここで子供を産み育て暮らしていきたいと、プロとしてガイド業を行う方。
そういう価値観の違いだから、普通に話合ったとしても、対立して話が進まなくなるのだと。
私はどちらの立場かというと、
観光産業系としてダイビング屋をしていたり、宿泊事業者への集客コンサルタントをしています。一方、まちづくり系としてNPOでジオパークガイドの養成やガイドチームづくりをしているので、
実は両方だったりします。
******
両方を取り持つのが観光振興のアドバイザーの大事な役目だということを今回学んだので、私みたいなアドバイザーが間に立って、私を緩衝材にして頂いて、食べ合わせをできるだけ和らげることを考えていきたいと思います。
だって、両方が求めていることは「人々が活き活きしてて暮らしやすいし旅もしやすい町」だから♪
☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆
地方の小さな宿と店の集客サポート
コムサポートオフィス 今井ひろこ
〒668-0022
兵庫県豊岡市小田井町5ー3フラッツオダイ201
TEL&FAX 0796−24−3139
「コムサポートオフィス」 で 検索!
Mail: info@@@imaihiroko.com (@は一つにして下さい)
URL:http://www.com-support-co.jp
★当社アドバイザーGAKUの骨太販促ブログ★
「コムサポートオフィスアドバイザー ガクの視点」
http://com-support-co.jp/blog
★SNSもお楽しみ下さい★
【今井ひろこ】
Facebook
https://www.facebook.com/hiroko.imai.matsumoto
Twitter
https://twitter.com/Imai_Hiroko
Instagram
https://www.instagram.com/imaihiroko/
【コムサポートオフィス】
【Facebookページ】セミナー案内等
https://www.facebook.com/コムサポートオフィス-298717267148682/
【Instagram】仕事風景、支援先でのひとコマなど
https://www.instagram.com/com_support_office/
★あなたにマッチするビジネスセミナーの予定は★
☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆
今井 ひろこ
最新記事 by 今井 ひろこ (全て見る)
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(5/n) 選ばれるだけの理由が無ければ売れない - 2019年1月17日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(4/n) 着地型観光で選ばれる商品とは? - 2019年1月15日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(3/n) ターゲットを一つに絞る - 2019年1月14日
関連記事
-


-
天然醸造を貫く大徳醤油に私が惹かれた3つのポイントとは?
ここ但馬(兵庫県北部)は、海も山も豊かな恵みをもたらします。 温かい地方に生える …
-


-
まちゼミPOP講座無事終了しました
8月25日のお昼と夜、本日のお昼と夜の計4回開催したまちゼミPOP講座、無事終了 …
-


-
新しいことをしたいのに年配者から足を引っ張られる時には?
昨日一昨日と鳥取へ講演の聴講、地震の調査研究に同行していましたので、今日からしば …
-


-
竹田恒泰講演会「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」に行ってきました!
今日はテレビ番組「そこまで言って委員会」などでお馴染みの竹田恒泰さんの講演会に行 …
-


-
【情報】1/24(火)観光カリスマ・山田桂一郎先生講演会 in 豊岡稽古堂
今日は久しぶりに機械洗車しましたが、バックワイパーを留めておいたガムテープを外さ …
-


-
「【逸脱】は新しいビジネスを生み出す価値に。今やっていることは正しい!」〜エクスマセミナーでの気づき〜
こんばんは。冬らしくない暖かさの豊岡でした。今朝、霧がスゴかったので、高台にある …
-


-
但馬で新規に地域イベント・事業をしたい方へ! 平成29年度 夢但馬応援事業(助成制度)募集スタート!
都市部では春が訪れているというのに、山間部ではまだまだ雪が残ってるようです。昨年 …
-


-
外国人観光客必携のジャパンレールパスに注目☆インバウンド集客
どうして外国人誘客を考えるようになったかというと、まずは宿の立地です。外国人の多 …
-


-
日本型DMOってやっていけるのか?〜観光プロデュース論1日目⑦
シリーズでお伝えしてきた観光カリスマ・山田桂一郎さんの『観光プロデュース論1日目 …
-


-
「OSを更新しない限り、最新アプリを入れても起動しない」ビジネスにもジオパークにも言えること。
先月、大阪でマーケティングコンサルタントの坪井秀樹(ツヴォイ)先生のセミナーを聴 …







