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小学生による海辺の漂着物調査を行いました(後半)

   

小学生による海辺の漂着物調査を行いました(前半)」の話の続きです。休憩時間が終わってからは振り返り。どんなゴミが多かったかを振り返ります。町や家で使うゴミがどうして海に流れ着いているのかを考えます。そしてそんなゴミが海の中であふれるとどういうことになるのかを、10年前の豊岡水害の際に撮影した竹野浜の海中写真を使って話します。そうすると、みんなが拾ったプラスチック破片が写真に映っているのに気付きます。そんなゴミがたくさん海の中に落ちないように、浜辺にたくさん漂着させないようにするにはどうすればいいかを、自分たちで考えて発表して頂きました。

「ゴミを見つけたら、ゴミ箱に入れる」
「ゴミ箱が無ければ、家などに持って帰って、きちんとゴミ箱に入れる」

などなどの話が出てきます。

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私はゴミ箱に入れるのも大切なのだけど、家に帰ってからすぐにカンタンにできることがあるよ、と伝えます。それは、「今日拾ってしんどかった、大変だった、こんなゴミがおちていたんだよ、だけど面白いものも拾ったんだ。・・・」と、今日行った観察会のことを、大人や自分の友達に伝えることです。漂着ゴミを減らすには、まず漂着ゴミの存在そのものに関心を持ってもらうこと。ゴミが浜にたくさん落ちていることを伝えることが大事です。そのゴミを増やさないように、最低限ポイ捨てはしない。児童たちだけでなく、大人にもちゃんと行動してもらいたい。今日の活動でここにいた12人の児童はきっとゴミをポイ捨てしない素晴らしい大人になる・・・はずです。地道ですが、児童からこの活動を続けていくことが大事だなぁといつも思います。今の美しい海辺の環境を守り伝えることはジオパークの理念の一つです。


今回行った小学生の漂着物観察会等の事例発表を6月15日(土)、兵庫県立大学豊岡ジオ・コウノトリキャンパス講義室(兵庫県立コウノトリの郷公園内)で午後から行われる「ふるさと環境交流会in但馬」で行います。私のほか、コウノトリの研究家、農家、猟師が事例発表を行い、後半のパネルディスカッションでは、これからの但馬地域での地域づくりの方向性について、豊かな自然環境をどう保全したらよいのか、それに対する新たな取組みを創出するには、という論点で話し合います。80席しかないので、参加申し込みはお早目に。

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そして大人向けにも観察会を開催します。6月21日(土)9:30から、香住区香住・しおかぜ香苑で行います。香住ボランティア協議会主催で、香美町民ならどなたでもご参加いただけます。いつものビーチクリーンでない、興味深い漂着物の解説を私がさせていただきます。お問い合わせは香美町社会福祉協議会0796-39-2050へ。

海岸漂着物観察会

【 小学生による海辺の漂着物調査を行いました 前半 | 後半 】
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークとは?, 海辺の漂着物

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