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必須です、ジオガイドのリスクマネジメント講座

   

ジオガイドのリスクマネジメント講座は内容にばらつきがあり危惧しています。山陰海岸ジオパークでは「保険の紹介」と「救急法」がそれに当たり、事故を未然に防ぐリスクマネジメントには至りません。ジオガイドのリスクマネジメントの大切さについて、全国のジオパーク関係者に伝わっているか(特にガイド講習を主催する役人の方々)、私には疑問です。特に山陰海岸ジオパーク推進協議会で定められているジオガイド養成講座のリスクマネジメント講義は「保険の紹介」と「救急法トレーニング」という内容だったからです。

「保険の紹介」という講義、市町単位の講座を山陰海岸GP内でいくつか見てきましたが、多少の事例を話した後は、保険商品のセールスでした。また、救急法も主に消防署の救急法講習会を充当させているところが大半でした。しかし、それは机上の仕事ばかりで現場を知らない推進協議会の事務職が考えたカリキュラムだからこその見落としがあります。CPR、AEDの操作は大事です。必要ですが、ガイドコース上にAEDが設置されているジオサイトのほうが少なく、現場でありがちなのは捻挫や打撲、虫刺され、熱中症などの処置です。その内容はカリキュラムには無いので、今の講習内容では実際にジオサイトにありがちの崖下へお客様を案内することはちょっと怖いのが実際のところです。

捻挫

山陰海岸ジオパークのガイド養成カリキュラムでは「保険の紹介」と「救急法トレーニング」という超最低ラインしか規定されていませんでしたので、私がコーディネートしたNPOたじま海の学校や香美町でのガイド養成講座では、「保険の紹介」で終わらず、あえて「リスクマネジメント講座」をダイビングインストラクターの資格を持つ私が直接行っていました。そうして推進協議会が定めた以上の講義として「リスクマネジメント(どんなリスクがガイドコースに隠れているかなど)」と「保険と法的リスク」の2本立てをわずか90分ですが、ガイドコースに潜むリスクをあぶりだすミニワークショップ(KYT=危険予知トレーニング)も行っていました。ちなみにこの講座は香美町、鳥取市の他、銚子ジオパークでも開催しています。

リスクマネジメント講座

私が行っているリスクマネジメント講座で使うスライドの一部

ちなみに、救急法トレーニングは別の日程で4時間ほどを割いて、実際に自然体験学習をメイン事業として行っている、町内にある美方高原自然の家の所長でもある山のエキスパート・田中所長にお願いし、山での遭難回避の話や、事前準備、捻挫の処置などのトレーニングを行いました。そのような本格的な救急法トレーニングをやっていた山陰海岸ジオパークのガイド養成講座は香美町しかありませんでした。(今年度は町では開催がなかったみたいですが・・・)

運搬法
身の回りのもので担架を作り運搬する練習風景
(2013年11月香美町ジオガイド養成講座)

ジオガイドとして活動をされる方は、ぜひ、リスクマネジメントに関する学びと実践を深めて下さい。 私が参考にしている報告書があります。

安全マニュアル

自然とのふれあい活動における安全対策マニュアル策定調査報告書
(平成18年3月:特定非営利活動法人 自然体験活動推進協議会)

リスクマネジメントや法的側面の話を中心に114ページにわたって具体的に示されている報告書です。7年前にまとめられましたが、今でも私のバイブルです。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ガイド, ジオパークとは?, 山陰海岸ジオパーク

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