地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

*

「どんなネタがお客様にウケるか?」マリンガイド有志が集まって勉強会開催!

   

一昨日書いたブログ《「質の低いボランティアガイドはストーカーと一緒」〜『観光立国の正体』から》がとうとう3000アクセスを越えて、私のブログのトータル順位で3位まで達しました。スゴいです!

順位

こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門で集客のアドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。

カヤック、ダイビングなど・・・マリンガイド有志が集まって勉強会開催!

昨日、日本の渚百選に選ばれている豊岡市竹野浜で活動するカヤックやダイビングのガイド有志を集めて、ジオパークの勉強会を開催しました。NPO会員でカヤックガイドも手伝うダイビングのインストラクターから

「どうやってジオを伝えれば、お客さんにウケるのか、教えて欲しい!」

という悩みを聞いたのがきっかけで、知り合いのマリンガイドを中心に12名の方々に参加して頂きました。

img_1946 マリンガイド

講師は兵庫県立大学大学院で地質学を教える先山准教授。私がいつもジオパークで学ばせて頂く専門家で、博物館に勤務して居られたので、一般の方への説明がとても分かりやすいです。

img_1950 マリンガイド

マリンガイドが現地の科学者に教えを請うのは、ダイビングガイドが魚や海藻を同定するときぐらいで、ほとんど接点がありません。ジオカヌーと謳っていても、実際に地質&地理をガイドが学んでいるかというと、そうでもないようで、今回初めて専門家の話を聴くマリンガイドも居ました。

大地の成り立ちをまずは知ってもらうことから

座学では先ず、この地域の特徴である猫崎半島がどうやってできたのかについて、日本列島の成り立ちから説明して頂きました。2000万年前頃、アジア大陸の端が裂けて、どんどん離れていき、今の位置まで移動したという話です。それぞれの時代で出来た地層や柱状節理などの特徴を写真で見ながら説明して頂きました。

img_1952 マリンガイド

今までは○○岩と岩石名だけを伝えていたとのことですが、岩石名を伝えなくても、どういう風に出来たのかを話すほうがお客様も分かりやすいのではと先山先生はアドバイスされていました。

その上で、この地形があるからこそ、風待ち港として北前船が栄えたり、白砂青松の浜が広がる美しい光景が見られる理由を繋げると、現代とリンクできるので、お客様がガイドの話を理解しやすくなりますね。

「どんな風に伝えたらお客様が楽しんでくれるのか?」プロは探求!

講義のあと、参加者皆さんからの質問タイム。「カヤックでは止まると酔う人が出てくるので、洋上の限られた時間でポイントをつかんでどんな内容を話したらいいのか?」「地質や地形に関心の無いお客様に、どう関心持ってもらえるように話したらいいのか?」という質問も寄せられました。正しい知識を学んだ上で、それはネタの引き出しの一つにしつつ、それをどんな風に伝えたらお客様が喜んで下さるか、楽しんで下さるかを考えている、現役のマリンガイドだからこその質問です。

昨日の勉強会には、NPOでお招きした北海道の洞爺湖有珠山ジオパーク・火山マイスターの三松靖志さんがオブザーバーとして参加して下さっており、ここほどの白い浜や砂州が北海道の砂浜には少ないこと、カヤックをする前からドキドキワクワク感を演出することも必要と仰っていました。

「『ここは江戸時代、北前船という商い船の港で、風のチカラだけで動かす船だったんです。今、みなさんはもっと小さいカヤックを、風のチカラでなく手のチカラで動かします。目標地点までがんばって進みましょう!』と伝えるだけで、北前船と港があったことを伝えることができる。」

img_1954 マリンガイド

洞爺湖有珠山ジオパーク火山マイスターの
三松靖志さん

カヤックが戻ってきてから、猫崎半島のお陰で北西の季節風を避けることができ、船を着けることのできる港になった、と伝えると、猫崎半島がどうやって出来たのかを知りたい人なら興味持って続きを聞きたいと思うでしょう。

質問タイムのあとは、残れる方だけで30分ほど短い巡検。お天気がめまぐるしく変わる中、見えている地形を解説して頂き、理解を深めて頂きました。

img_1962 マリンガイド

その後は、お楽しみの昼食♪ コスパ最高クラスの「おっとっと」で、手作りの日替わり定食600円をみなさんで賞味♪

マリンガイド

マリンガイド

これだけおかずが付いて600円とは!

遊びに来ているお客様が、ガイドのインタープリテーションで自然と生き物や植物、地形や防災に興味を持って下さったらウレシイし、何度も足を運んで楽しみ方をたくさん見つけて欲しいです。そのためにも、継続的にマリンガイド向けのジオパーク研修も私のNPOで行っていきたいと思います。

 

☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆

地方の小さな宿と店の集客サポート 
コムサポートオフィス 今井ひろこ

〒668-0022
兵庫県豊岡市小田井町5ー3フラッツオダイ201
TEL&FAX 0796−24−3139
「コムサポートオフィス」 で 検索!

Mail: info@@@imaihiroko.com (@は一つにして下さい)
URL:http://www.com-support-co.jp

★当社アドバイザーGAKUの骨太販促ブログ★
「コムサポートオフィスアドバイザー ガクの視点」

http://com-support-co.jp/blog

☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆・・・☆★☆

The following two tabs change content below.
今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークビジネス

Comment

  1. […] 「どんなネタがお客様にウケるか?」マリンガイド有志が集まって勉強会開催! […]

コメントを残す

  関連記事

5月から山陰海岸ジオパークガイド養成講座を企画運営! 他講座とひと味違う5つのポイントとは?

今年、ジオパークガイド養成講座を3年ぶりに私がプロデュースすることになりました。 …

ジオパークフィールドノート、兵庫県を代表し全国大会へ出場決定!

今日は地元の教諭チームと一緒に、西脇市立西脇南中学校で開催された、兵庫県の教職員 …

2017年の日本ジオパーク再審査結果を見て、私なりに想うこと。 

まずは今朝の日本海新聞。(但馬欄です) 年末企画でジオパークのイエローカードにつ …

「日本のジオパークへ行ってみよう」日本海新聞連載コラム・天草ジオパーク

ブログへの掲載が遅れてすみません。3月28日(土)に掲載された、恒例の日本海新聞 …

白山手取川GP観光業者向け講演☆ジオパークという言葉は使うな⁈前編

1月26日午後1時半から、白山手取川ジオパークで、主に観光業者(民宿、ホテルなど …

「日本のジオパークへ行ってみよう」日本海新聞連載コラム・南紀熊野ジオパーク<下>

先月1月31日(土)、日本海新聞朝刊・但馬欄に、連載コラム「日本のジオパークへ行 …

日本ジオパークの再認定審査結果に思うこと〜来年の再認定審査に向けて〜

今朝は玄米を精米してきました。都会ではなかなか玄米で購入してこまめに精米はしませ …

ジオパークマスターマップ初版の製作秘話<下>

昨日のブログの続き、商店主さんにジオパークのサポーターになって頂く制度「ジオパー …

『集客』を再認識したガイド養成講座の企画〜『集客』の極意とは?

昨日はとっても青空が広がって、いい天気でした。でも今のワタシには日焼けは厳禁。今 …

大地に注目したお菓子、続々と販売中!(前半)

ジオパークで販売されているお土産の中といえば、キーホルダーやA4サイズのクリアホ …