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利益ベースでガイド事業を考えよう!〜ガイド料金の決め方とは?

   

東京では11月なのに初雪が積雪したと大ニュースに。雪で関東近郊はかなり交通機関が乱れたようで、もうあと1ヶ月もしないうちに、私の暮らす但馬地方もこんな感じになるのかな?!

大雪

こんばんは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門で集客のアドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。

昨日、一昨日はブログ訪問が1000PVを越える大反響!

滅多に1000カウントを超えない私のブログですが、久しぶりに越えてまして驚きました!

アクセス数

この記事にアクセスが集中しています。

↓↓↓

「質の低いボランティアガイドはストーカーと一緒」〜『観光立国の正体』から

この記事だけで1100アクセス以上ありました。特にFacebookでシェアして頂いた方が圧倒的で、Facebookから1000アクセス以上アクセスして頂いたようです。感謝致します! 

このブログを読んで頂き、深く頷いた方は是非、藻谷浩介さん&山田桂一郎先生の『観光立国の正体』を購入してお読み下さい。今日からKindle版も販売されています。(Kindle版も買おうかしら?!)

ガイド事業を利益ベースで考えよう!

私は宿や飲食店の集客相談アドバイザーをしています。相談の中には、

「値段が他と比べて安くしているからお客様は来るけど、お客さんの質も悪いし、リピートもない。何より、手元にお金が残らなくて、借金が返せない」

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という事業者からの相談もあります。聞けば、原価が高い食材にも関わらず、原価+αという価格で販売されているのです。○ンパレや○ルーポンなどのフラッシュマーケティングに手を出した店ほどその傾向が強いです。

安いからお客様が来る。だけど、手元に運転資金が残らない。

「どうすれば良いですか?」と聞かれれば、「運転資金が残るように販売価格をきちんと決めなければいけないですよ」と伝えます。運転資金が無ければ借金が重なり経営は破綻します。まわりを見て価格の調整したほうがいいですが、経営が維持できないほどに価格を下げたら、そりゃ手元にお金は残らないですね。

経営を維持発展させるためのお金=「利益」がいくら必要かを考えて、「利益ベース」利益を確保できる販売価格を決めていきましょう。

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ガイド事業も「利益」ベースで考えなければ、活動は続かない

経営を維持してずっと仕事していくために、利益がどのくらい必要かを考えないで、自分の経済観念と生活レベルで「このくらいのガイドなら500円」「この程度だったら100円かな?」と安く見積もってしまうと、利益を確保出来ず活動は維持できません。運営資金を工面するために補助金をあてにするというのも、最初、知名度が低いうちは仕方ないですが、補助金が切られたときに運転資金が底をつき、活動が立ちゆかなくなってしまいます。

100円でお客様1000人を案内するのか、10000円でお客様10人を案内するのか? 

上記の収入は同じ10万円になります。しかし、利益は全然違ってきます。

1人のガイドが10人まで案内出来るとしたら、100円のガイドの場合はガイドさんの数が延べ100人必要です。しかし、1万円のガイドの場合はガイド1人で済みます。

もし、100円のガイドが1時間ガイドする場合、1人のガイドがせいぜい回れて一日6回程度なので、ガイドさんは合計で(100/6=)17人必要です。

人件費を一人1日1万円とした場合、

100円のガイド・・・人件費1万円×17人=17万円 → −7万円の赤字

10000円のガイド・・・人件費1万円×1人=1万円 → 9万円の黒字

上記の例は極端な例かもしれませんが、利益ベースで考える意味を分かって頂けましたでしょうか?

当然、1万円のガイドというのは、ガイド内容はもちろんのこと、引き出しの多さもさることながら、相当のエンターテイメント性とコーディネート力が必要です。

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地域のことを誰よりも知り、地域の誰よりも愛している観光ガイド、ジオパークガイドだからこそ活動は続けて欲しい。そのためにも、毎年補助金をあてにして活動をするのでなく、自団体で稼いで利益を確保し、自分たちのチカラだけで持続できるようになって欲しいと思います。

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地方の小さな宿と店の集客サポート 
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ガイド

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