「質の低いボランティアガイドはストーカーと一緒」〜『観光立国の正体』から
今朝、M7.4の地震が東北沖であり、目が覚めてテレビを付けたら「つなみ!にげて!」とデカく画面に出ていたのでビックリした私です。1年に一度は起こっている大きな地震。現在も1m近い津波は続いているようで、早く海が落ち着くことを祈ります・・・
こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門で集客のアドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
観光ガイドとして最も共感した「ボランティアガイドはストーカーと一緒」という言葉
観光カリスマの山田桂一郎先生と「里山資本主義」の藻谷浩介の共著「観光立国の正体」。私の周りでも、観光ビジネスに意識の高い人たちを中心にFacebookで感想がどんどん発信されています。
そんな中、ガイドという視点で深く頷き、そして夫婦で「よう言うて下さった!」と口を揃えた部分があります。
「質の低いボランティアガイドはストーカーと一緒」
という山田先生の言葉です。スイス・ツェルマットでスキーインストラクターを長年され、国内でも稼げるガイドを養成する講座を開催されています。
本来は地域のサービス業としての稼ぎ頭でなくてはならないガイド事業なのに、日本ではボランティアのガイド養成がメインになっています。(中略)特に行政が主催するガイド養成講座は平日の昼日中に開催することが多く、基本的にリタイヤした暇なおじさまおばさましか参加できません。しかも稼ぐ期がなく生涯学習の講座のような感覚でさんかしているので、ビジネスの話をすると文句をいう人までいます。
(「観光立国の正体」藻谷浩介・山田桂一郎共著 より抜粋)
ホンマ、ジオパークって養成講座にしろ、ガイドの集まりにしろ、その色がとても強く、ビジネスベースで活動したい私は正直ゲンナリしています。ジオパーク全国大会のガイド分科会③では、ガイド事業のマーケティングが中心課題だったのに、ボランティアガイドの方々も参加していて、ビジネスの話をしたらムッとされたとか。
生涯学習の延長みたいなボランティアガイドが量産され、地域の稼げるガイドの足を引っ張ってる。それを率先して行政がサポートしているとしたら、それこそほんまに税金の無駄です。
相手が何を望んでいるかも確かめず、自分の知識をひけらかすように上から目線でひたすらしゃべり続けて観光客につきまとっているわけですから。
(「観光立国の正体」藻谷浩介・山田桂一郎共著 より抜粋)
だから「質の悪いボランティアガイドはストーカーと一緒」と一刀両断しているわけです。わかるー!!
藻谷さんの例えもキレキレです。
本来は地域の貴重な雇用になるはずのガイド業をボランティアガイドがかき乱すのは、ちゃんとしたラーメン屋の店先で「こっちはタダなのよ」とカップ麵を出すようなものだと言ってます。しかもお湯がぬるいのを。
(「観光立国の正体」藻谷浩介・山田桂一郎共著 より抜粋)
お二人とも悲観してばかりではなく、希望も述べています。
アウトドア系インストラクターも、レッスンと共に、自然や歴史、文化等に関する解説能力が高くなっています。どのようなフィールドであっても、現在活躍しているプロのガイドの多くはお客様の満足度を高めるために専門性やエンターテイメント性、解説、リスク管理等のスキルを向上させようと日々努力しています。これからは若い人を中心に稼げるガイドは増えていくと思いますよ。
(「観光立国の正体」藻谷浩介・山田桂一郎共著 より抜粋)
元々観光地にあるジオガイドやアクティビティー系ガイド業が盛んな地域ほど、ボランティアガイドとアクティビティ系ガイドの質の乖離が激しいのです。完全無料ではないけど、お金を頂いているガイドでも1回数百円(300円程度)では利益が殆ど無く、人件費に消えていき運営費が稼げないような、生涯学習的ガイド活動をされている団体も多く、私はそういう微々たる金額の場合も準ボランティアガイドと思っています。(そういう団体の中には、行政が積極的に「お金を取るなー、取るなら安くしろ!」と指導しているような話も聞きます。)
これらを十把一絡げで「ジオパークガイド」と扱うのは限界点に来ています。ガイドスキルや安全管理などはボランティアガイドレベルに合わせることは難しい。しかし、ジオパークで学ぶことができる、ガイドにおける学術的な知識担保や地域住民との協働では一緒に活動できると思います。
どういう協働体制がジオパークガイドにとって一番良いのか、全国のジオパークガイドの皆さん(特にガイド業を生業にしている方々)と交流しながら全国大会の場などで考えていきたいと思っています。
その地にある素材をそのまま押し売りしがちなプロダクトアウト型のジオパークガイドさんにこそ課題図書にしてほしい本です。ガイドの勉強会の時に輪読してもいいくらいです。
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今井 ひろこ


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