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紫の花が一面に咲くらっきょう畑でジオを語る農夫に、夫婦で感動!

      2017/11/04

昨日、夫婦で宿のコンサルティングのお仕事でした。島根県に向かう途中、自動車道を走っていたら、鳥取・福部付近で、一面、紫色の畑が広がってました。

「らっきょうの花が咲いてるから、寄り道して見てみよう!」

たった20分の寄り道でしたが、農夫の話にとても感動したので、ブログでお伝えします。

兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

らっきょうの花は11月初旬の今が満開!

らっきょうは鳥取の砂丘周辺の砂地で栽培されていて、特に福部エリアが有名な産地です。

鳥取海岸部の自動車専用道路はちょうど畑を突っ切って作られたので、道路の両側にらっきょう畑が一望できます。

ちなみに、らっきょうは暑い8月に球根を植え付け、10月終わり〜11月頭かけて紫の花が咲き、翌5月に収穫します。

写真を撮っていると、通りがかった農夫から・・・!

私、らっきょうの花の実物を見るのは初めて。可憐な花をたくさん付けた、可愛い花でした。

畑の端のほうに咲いていたらっきょうの花や、紫色の絨毯のように映る畑を夫婦で「ラベンダー畑みたい!」と撮影し、車中でSNSで投稿していたら、車で通りがかった農夫が降りてきて、私たちの車に近づきました。

てっきり怒られると思って怖々、窓を開けたら・・・

「らっきょうの花、要りませんか?」

「へっ?! らっきょうの花、頂いていいんですか?! 頂きたいです!!」

直ぐさま、夫婦で車から出て、農夫に付いていきました。

畑に私たちを招くと、らっきょうを一つ掘り出し、球根の付き方、先ほどの収穫時期などを事細かく説明して下さいました。

*一つの球根から2つに分かれて、それらがさらに分かれて、来年5月には最大8個にまで分かれること。

*花から種も採れるけど、種からだと成長しないので、基本的に球根を植えて育てる。

*花は球根の栄養を取ってしまうため、花はむしろ邪魔もの。花が咲く前に取ってしまうのが理想だけど、たくさんありすぎて無理。

*花を抜いても球根には問題無い。ドライフラワーにする人もいるくらいで、砂丘の土産屋に売っていることもある。

それだけではなく、福部地域がらっきょう生産に至る話をして下さいました。

元々、らっきょうは福井県の砂丘地で栽培されていて、戦後に当地の方が福井へ遊びに行った折、「これを作ってみたら?」といわれ、持って帰り栽培したとのこと。

今では、福井ではほとんど作られていないようですが、その代わり、鳥取が一大産地になったのですね。

らっきょう作りと風土の関係までも語って下さった!

ここ福部でたくさん作られるようになった理由も農夫は伝えて下さいました。

畑の砂、触ってみて。とても細かいでしょ?

その砂は大山から千代川(せんだいがわ)に乗ってやってきた砂で、海岸沿いの砂粒はここより荒いんだけど、ここのは季節風に飛ばされた細かい砂。この場所はその細かい砂が溜まってできた丘だ。

先代は集落と海岸の間の丘に木を植えて砂を防いだんだけど、細かい砂が飛んで来る。そこでらっきょうを作って砂地を活用する一方、集落は山側の崖の下に作って、砂の影響を最小限に防いでいる。

この砂は下の方までずっと積もっていて、水や養分はすぐに浸透してしまう。

花が咲いていない場所があるでしょ? 風が通るところはなかなか花芽が付かないから、風が通る場所かどうかは花で分かる。その風が砂を今も運んでいる。

もう、ジオパークガイド顔負け!

住民や農家が地域の産物を風土と暮らしに絡めて、観光客に話をする。

これこそ、ジオパークの醍醐味です!

これこそ、ジオパークが求める一つの完成形です。

ジオパークガイドが地域のことを話すとき、どうしてもジオパークや大地が先にありきになってしまう。お堅い話に終始し、そんなことに興味の無いお客様は飽きてしまいます。

しかし、今回の農夫のように食材から暮らしの話をし、その延長上に大地の話をすると、難しい話もすーっと入ってきます。

こういう話をガイドから聞くのは当たり前ですが、たまたま通りがかった農夫から聞くことができたこと。ジオガイドの私たちにとっては、幸せなハプニングでした。

スゴすぎる、鳥取! 

スゴすぎる、砂丘らっきょう!

これから砂丘らっきょうを食べる度に農夫のことを思い出すはず。

「花の時期に合わせてマラソン大会も開かれて、たくさんのランナーがこの花を見にきてくれるし、観光客もたくさん来てくれる。」

誇りを持って語ってくださる目はとても輝いていました。

本当にありがとうございます。夫婦でほっこり温かい気持ちになりました。

「ただし、らっきょうの花は昼間は活動をしていないけど、夜に活動する。部屋に置いておくと臭くなるから気を付けて。ドライフラワーは外に干した方がいいかも」

と教えて下さいました。

10本ほど花を頂いて、夜に自宅へ戻ったら、らっきょうのあの匂いがほのかーーーにしていましたので、もし、持って帰ってドライフラワーにする場合はご注意下さいね。

あっ、そうそう。らっきょうの花を欲しくても、無断で取らないようにしましょうね。

(参考ページ)JAとっとり 砂丘らっきょう

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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