地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

*

「ジオパーク」を誰に何を伝えて、どう行動してもらいたいの?

   

今回、NPO桜島ミュージアムの福島さんのお話をお聞きして、ジオパークの活動を収益につなげるためのシンプルな構造についてすごい!と感じたことがあります。

南ア全国大会分科会Dより先日の全国大会での福島さんの言葉

福島さんが代表をつとめるNPO桜島ミュージアムはその目的がわかりやすいです。

桜島ミュージアムとは桜島をまるごと博物館と考え、現地で本物を見て
楽しみながら学べる観光地づくりに絞り込む団体

そのことを踏まえてまずは皆さん、Googleで「桜島・錦江湾ジオパーク」と検索してみてください。

桜島錦江湾ジオパークで検索
あれ?!ジオパーク事務局のサイトは?

実は最初に出てくるのがなんと、鹿児島市観光情報サイト「よかとこかごんまナビ」です。その中でジオパークについて解説されています。2番めに来ているのは日本ジオパークの公式サイト内での紹介です。

続いてGoogleで「桜島ミュージアム」と検索してみてください。普通、博物館のサイトが出てくると思いますよね?

桜島ミュージアムで検索
黄色いマーカーの部分に注目!!

検索トップが「みんなの桜島」というポータルサイト。

桜島ミュージアム (体験・観光・ツアー)←カッコ書きで「体験・観光・ツアー」と掲載。これ、すごいと思いませんか?この3つができる場所ですよ、とひと目で分かるようになっています。

これ、スゴイことなんです。マーケティング的に解説させていただきますね。まず、ジオパークを伝えたい、楽しんでもらいたいターゲットは誰か?はい。観光客です。では、観光客に何を伝えたいのか?桜島を体験・体感できるアクティビティを楽しんでもらいたい。最後に興味をもった観光客にどう行動して欲しいのか?問い合わせ・申し込みをしてもらいたい。

マーケティングとはシンプルに言うと、伝えたい人にわかりやすく伝えることで売れる仕組みを作ることです。「みんなの桜島」はそのことが達成できているサイトになっていることがお分かりいただけますか?「ジオパークの紹介としては弱い!」と思われるかもしれません。賛否あるかもしれません。でも、ジオパークを詳しく解説しようとすればするほど聞き手は何を伝えたいのかわからないサイトになります。WEB内におけるジオパークとしての紹介は日本ジオパークの公式サイト内で紹介されているのでこれで十分かもしれません。(Google検索で2番めに来ていますし)

ここであえて山陰海岸ジオパークの公式サイトをご覧ください。伝えたいターゲットは誰でしょうか?観光客?地域住民?ジオパーク活動をする関係者?他のジオパークの行政職員?ターゲットが定まっていない(あるいは誰もが見てください)としてしまうとどこを見ればよいのか、何を伝えたいのかがよくわからないものになります。このサイトを訪れた人がどう行動して欲しいのか?観光客目線で見た場合、ウォーキングマップやドライブマップはあります。ということは「勝手に観光しなさい」ということ?ガイド一覧から詳細申し込みができますが、何ができるのかは一つ一つのガイド、あるいは団体を見ていかなければならず、(見てもよくわからない団体もあり)実際の行動、申し込みにとてもつながるとは思えません。せいぜいリンク集ぐらいの使い勝手、しかもWEBサイト内の低い階層で紹介されているため、観光客の方が実用できるサイトとはいえないでしょう。広域ジオパークの弱点、拠点施設が多数あり、まずはどこへ行けばよいかの決め手にもかけます。行動を促すのではなく、行動をかえって迷わせてしまうサイトになってしまっています。ただ、正直いってしまうとどこのジオパークも似たり寄ったり。「世界」ジオパークと言われているところほど随分前に作ったWEBサイトのところが多いため、「みんなの桜島」のような思い切った作りにはできないのが正直なところではないでしょうか。

今回の山陰海岸ジオパーク内でのガイド交流会において「ガイド収入がある」と言われた福島さんの言葉に驚きの歓声があがっていました。ボランティアか有償か以前の問題として、お客様を集める仕組み(=マーケティング)をする意識をまず持つことが求められています。

The following two tabs change content below.
今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークとは?, ジオパークビジネス

コメントを残す

  関連記事

住民に対しジオパークに興味を持たせる3つの仕掛け(2/2)

住民へジオパークへの興味の持たせ方や住民の巻き込み方とは?という講演後の質問に対 …

ジオパークはサラダボウル?!

25日の山陰海岸ジオパーク国際学術会議で国内招待講演として、首都大学東京の菊池先 …

大地に注目したお菓子、続々と販売中!(前半)

ジオパークで販売されているお土産の中といえば、キーホルダーやA4サイズのクリアホ …

「ジオパークをひと言で伝えると?」ジオパーク全国大会ガイド分科会ワークショップ<後半>

私のジオパーク全国大会は無事終了しました。昨夜、1週間ぶりに但馬に戻り、今日から …

ジオパークは「ボトムアップで住民から」と行政がトップダウンで言う矛盾

最近、ジオパーク関連の会議に出ていて大きな矛盾を感じることがあります。先日も、と …

『集客』を再認識したガイド養成講座の企画〜『集客』の極意とは?

昨日はとっても青空が広がって、いい天気でした。でも今のワタシには日焼けは厳禁。今 …

ジオパークマスターマップ初版の製作秘話<上>

先月から全国6カ所で予定しているジオパーク講演会。ジオパークによる地域活性化の話 …

最初に身につけるのは「知識」ではなく「安全管理」~霧島ジオパーク古園俊男さん

今回の山陰海岸ジオパークガイド交流会、8回目にして初めて外部から講師をお呼びしま …

地域振興をテーマとしたジオパークシンポジウムの開催意義

今や全国に33か所のジオパークがあり、シンポジウムが各地で開かれています。特に山 …

島原半島ジオパークの平成新山ネイチャーセンターへ行ってきた!

一昨日、昨日と、島原半島ジオパークの南東側を巡ってきました。自然公園財団が運営す …