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ジオパーク全国大会・ガイド分科会の様子(3)私が注目した点。

   

日本ジオパーク霧島大会・ガイド分科会の続きです。今回のガイド分科会では、ジオガイドの指針のようなものを作ろうということで、各グループで討議したことを全体会で参加者180名と議論する場を作りました。会場から出てきたご意見等で私が特に注目したことについて、今日明日とお話します。

1)「お客様」でなく「参加者」か「ゲスト」か?

まず、ガイドツアーに参加する方の表現を「お客様」か「参加者」「ゲスト」という言葉に変えたほうがいいのでは?というご意見が出ました。「小学校中学校の児童生徒に対して「お客様」というのは違うのではないか?」「すべての方は時間やお金を出して参加して下さるのだから「お客様」でいいのでは?」という意見もあり、会場で多数決を取って、今回は「お客様」という表現になりました。参加者というのはボランティアでガイドをしている場合に使う様な気もしますし、「お客様」と使うとガイドがへりくだるような気がして、ツアー参加者と対等ということを示したいためかなぁ、という気もします。

2)お客様に「分かりやすく伝える」という表現は抽象的すぎる?

専門用語も使って話をしたい、専門用語が分かるように説明するとは、12才の子供に分かるようにとか、定義が欲しいということでした。私はガイドをするお客様の要求レベル、知識レベルを察知して、その方々に分かりやすくお話したら良いと思うのです。それを「12才に分かるように」とガイドの時まで定義する必要は全くない。ガイドの場合はすべての基準はお客様ですから。その知識レベルを把握するのも、ガイドの技量です。

12才という表現は世界ジオパークの指針の一つなのですが、それは看板・チラシなど、相手の知識レベルがリアルにわからないものに対しての指針で、ガイドの時は相手と対峙しますから、その時に判断すべきです。

専門用語をバンバン使って話すことは、とっても簡単。暗記が得意な方は台詞を覚えるのと同じですから。しかし、難しいことを分かりやすく伝えるということは、その事象を正確に理解し、自分の言葉に置き換えて、相手に分かるようにお伝えするのですから、これがガイドの中で最も難しいことであり、第一義に重要なことなのです。分かりやすく伝えることを避けてはいけないんです!

まちあるきガイドスタート

これは私の経験上ですが、お金をしっかり頂いてシビアに判断されるプロガイドほど、相手を見て相手が聞きたい話を探ってお話します。一方、お金を頂かないアマチュアガイドほど、自分が話したい内容を一方的に話されます。専門用語問題(専門用語はどこまでつかったらいいのか問題)に終始される方は、どちらかというと、相手のレベルを察知することを避けたい人が多いアマチュアガイドかなぁという印象です。

3)立場別のグループ討議も来年以降考えた方が良い?

全体の運営を通してのことですが、ガイド分科会に参加される方が

○行政関係者(役場職員等)
○観光協会職員、観光協会長などの運営側
○プロガイド
○アマチュアガイド
○初心者ガイド

と、多様性に満ちあふれすぎて、議論が困ったことが多かったです(正直、参加者のうち、ガイドは半分切っているのでは?)。ワークショップをする上では、ワークショップの進め方に慣れている行政職員が入って下さることが有り難いのですが・・・。実際に、今回のガイド分科会では「ガイドの技量を学びたかったのに、こんな文章を検討するなんて聞いていなかった!」と分科会リーダーに詰め寄ったという方も居られたようです。

来年以降は是非、立場のカテゴリーで分かれて、それぞれで議論をする年もあっていいんじゃないかな、と思います。たぶん、行政関係者や運営側はガイドさんをサポートする方法などが聞きたいんでしょうし、プロガイドはお金儲けや集客方法を聞きたいんでしょうし、アマチュアガイドや初心者ガイドはガイド技法そのものが勉強したいんでしょうし・・・それぞれに悩みも異なります。

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文章が長くなってきたので、この続きとして、私が活動するジオパークでも深刻な問題となりつつあり、今回の分科会でもパネラー皆さんがざわついた『ガイドと専門家がつながっていない』という問題について、明日のブログでお話します。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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