ミラサポの専門家に登録したいときは？

2016/03/29

先日、「中小企業庁ミラサポの専門家になるにはどうしたらいいですか？」という質問を頂きました。ミラサポというのは、中小企業庁の未来サポート事業の略で、中小企業、特に小規模事業者に対する経営相談の専門家を国が無料で派遣する制度です。

様々な経営課題に対して、各分野の専門家、例えば現役の社労士さん弁護士、税理士さんや様々なコンサルタントが相談に乗ります。派遣相談は毎年度、3回まで無料で受けられます。講師謝金、旅費、宿泊費もすべて国から支給されますから、遠方の専門家も依頼可能です。予算が限られているため、ここ2年ほどはどんどん早く終了し、昨年は9月末で募集終了していました。

私は集客・販促の専門家として登録させて頂いています。起業して1年半ですが、起業してすぐはコンサルタントの仕事って無いものなのですが、ミラサポに登録していたお陰で、初年度から相談依頼を受けることができました。

私の専門家登録画面（ミラサポHPより）
ミラサポに会員登録（無料）すれば
ご覧頂けます！

ミラサポの専門家になるには、ミラサポの専門家登録についてのページにも書いているのですが、

１．公的資格など

中小企業者等の経営課題を解決するために必要な専門的、実践的な知識、技術、技能等を有し、次のいずれかに該当する者であることが条件です。弁護士などの公的資格の保有、又は１０年以上の実務経験、中小企業の支援経験３年以上などの一定の条件があります。

２．推薦が必要

よろず支援拠点・地域プラットフォーム（商工会、商工会議所等）からの推薦が必要です。馴染みの商工会などがあれば、ミラサポへの推薦を依頼します。その後、書類審査などを経て登録です。ミラサポ専門家登録を申請する際には、以下の項目の中で、自分にはどういうことができるかを具体的に示し、推薦状を書きやすくすることもポイントです。

主な経営課題例（ミラサポHPより）

例えば私の場合での一例は、14．販路拡大・販促支援で、具体的には、民宿、ペンションなどの集客支援（宿泊予約サイトの運用サポートや顧客管理）という風にです。具体的であればあるほど、支援機関が相談を依頼しやすくなります。

ミラサポ専門家登録の流れ（ミラサポHPより）

晴れてミラサポの専門家として採用されると、ミラサポの専門家データベースに登録されるので、支援機関（商工会、商工会議所等）からの相談依頼が参ります。派遣に対しては、1時間あたり5,150円（税込み）とし、上限を6時間、30,900円を上限とした謝金が支払われます。（30分未満は切り捨て）

この金額、一見高いように見えますが、実はめっちゃ安いです。相談内容は予め示されるので下調べをする必要がありますし、相談後はA４用紙2−3ページ分の報告書の提出が義務づけられています。そのため、1時間の相談に対して、相談前後の調査や報告で3−6倍の時間が必要となりますし、移動の時間も考えなければなりません。そう考えると、1時間につき5150円／３＝1700円程度なのでとても安いのです。

ミラサポ専門家の登録は、経験を増やしていきたい駆け出しのコンサルタントや士業に向いています。ミラサポへの登録料は無料です。駆け出しの方、ぜひミラサポの専門家登録をしてみましょう！

中小企業、個人事業主の方、
プレゼン、お客様向けセミナー運営指導は
ミラサポで今井ひろこを活用！
今年度、国の支援制度で、年3回まで
指導料・講師交通費ゼロ円で派遣可能です。
お近くの商工会・商工会議所へご相談を。
詳しくは私のこちらのブログを参照ください！

この記事を書いた人
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今井ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するＮＰＯを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。