地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

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ジオパークマーケティング専門家として、民宿の宿泊プランのアドバイスに!

   

ジオパーク活動を熱心に地域でされておられる方の中には、地域のことが熱心過ぎて、自分の商売がちょっとだけ空回りして居られる方をお見受けします。私は「ジオパークの活動をがんばっていたお陰で、自分の商売にも地域にもプラスになった」という事業者を増やしたい!そういう思いで、コムサポートオフィスという小さな個人事業を立ち上げました。その想いは、専門家として事業所へ行き、ご相談内容をお伺いする中でとても強くなってきました。

先日、山陰海岸ジオパーク内のとある民宿で、民宿のウリを見つけ、それに沿った宿泊プランのネーミングや内容記載のアドバイスに行ってきたのです。その日のうちに、別の宿の女将さんから連絡を頂きました。電話で「今井さんの指導はすごかった!旦那さんもオブザーバーで一緒に来て下さって、同じ民宿を経営してはるから、とってもわかりやすく説明して下さって。あなたもすぐにでも受けたほうがいいよ!」と仰って頂いたそうです。

ジオパークガイドもされている今回の女将さん。とても地域への想いが強く、HPでも地域のジオサイトの写真をちりばめて居られました。しかし、宿泊プランやその説明を拝見すると、この宿泊プランでどんなお客様に、どんなHappyがもたらされるのか、また、他の宿泊プランとの違いが明確でなく、一般の方がパッと比較できる内容になっていませんでした。これでは、選ぶ楽しみを失うだけでなく「比較すら面倒」になって、他の宿へ流れる元です。(意外とスタッフや宿のオーナーさんは、宿泊プランや料理内容が理解できているので、そのことに気づかないものなのです)

地域への愛も大切。そういう女将さんだからこそ、食事の時などのちょっとしたウンチクが光ります。ですが、まずは宿の「特徴=ウリ」をはっきりさせ、他の宿ではできない自分自身の宿の強みを宿泊プランや食事内容に落とし込む必要があります。ここだからこそ食べることのできる食材、そしてそれがジオの恵みであることが大事です。ジオの恵みであれば「この地だからこそ旨い」が証明できるからです。

また、それらのことが、自身の宿を訪れる方のHappyにつながるようにすることが必要です。私の主人の宿でも、過去にはジオパークを全面に出して宿泊プラン名やプラン内容を書いていましたが、最初はうまく行きませんでした。その後、お客様のHappyをまず第一にして、その後でジオパークについてそっと紹介するような内容文に変えたところ、宿泊予約が一気に増えました。

今回のお宿さんに関しても、宿のウリを再確認するとともに、宿泊プラン名と記載内容について検討し、プラン名の作り方をお伝えしました。宿泊プラン名に「山陰海岸ジオパーク」は必要ありません。世界遺産と違い、ジオパークの名前があるからこの宿に、ということはここ2-3年は無いでしょう。お客様にお越し頂き、ジオの恵みを賞味なさってから、女将さんが「ここは実はジオパークでね。」と、ご説明すればいいのです。また、「ジオの幸満載!」という文字も見かけますが、「ジオ」という言葉がまだまだ市民権を得ていないので、プラン名には記載しない方がいいです。お客様に「?」が増えれば増える程「私には関係ない」ことになります。こちらの宿HPのトップ画面では、海岸にある珍しい地層の写真を宿のトップ画面に大きく載せておられたのですが、宿の自慢は料理と伺い、即、料理の写真へ変更して頂きました。

ニュー丸田荘2
元々トップ画面に使われていた写真。
珍しい地層ですが、宿のウリではありません。

ニュー丸田荘
トップ画面の写真をこちらに変更。美味しそうな松葉ガニ料理の数々・・・!
観光客の多くはこちらを求めています。

今月は民宿さんのお手伝いを山陰海岸ジオパーク内で2軒行うほか、来月は伊豆半島ジオパーク内の旅館さんも1軒、アドバイスに伺う予定です。山陰海岸の場合、もう間もなく松葉(ズワイ)ガニシーズンというトップシーズンに入りますので、それまでに今回アドバイスをしたお宿んさんに予約が増えることを願っています。冬がオフシーズンのところは、年末年始、あるいは来春からのシーズンに向けて、見直してみませんか?

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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