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3/3(木)小学校で「香美町の身近な環境問題」出張授業★獣害がもたらす環境破壊

   

先週、地元の香美町立香住小学校からの依頼で、小学5年生の総合の時間を使って、香美町の身近な環境問題について児童たちにお話してきました。実は昨年にこのような授業を行って、とても好評だったみたいです。この環境授業は私が主催するNPO事業の一環(地域還元)として行っていて、町内の小中学校の教室内で行うワークショップや講演会を無料で行っています。児童は全部で66人、町内で1番大きな小学校ですが、2クラスしかありません。それだけ人口が減っているんですね。

香住小学校

私が考える香美町の環境問題。押し寄せる漂着物、道路のポイ捨て、風化する空き家の多さも確かに問題ですが、町全体が問題となること、それは獣害です。特に、ニホンジカとイノシシは町内で猛烈に増加しています。

児童達が食い入るように見た、
夜の雪の上を歩くニホンジカの動画
西尾さん、ありがとうございました!

私の役割は2時限の授業のコーディネートと、最初に、兵庫県の獣害で最も困っているニホンシカについての生態と、シカが増えることで起こる環境破壊についてをお話します。海側に暮らす児童が多いとはいえ、周囲のほとんどは山です。山だけでの問題で無く、川を通って海へも流れ出すことで、藻場の荒廃を招きます。海も影響が多いのです。そういうことまで伝えています。

香住小学校

この授業の特徴は狩猟免許を持って、実際に狩猟(獣害駆除)を行う方をお招きしてお話をその方からもして頂くことだと思っています。山に入ったときのこと、猟の様子について、実際に猟師が話す方が、児童の心に残ると思いました。山、動物に関心を持ち、そして地域の身近なことに関心を持つ児童を増やしたい。私、猟師、先生も同じ気持ちだと思います。

今回来て頂いた猟師の原田さんは、香美町の職員ですが、猟師歴20年のベテランで、香美町の猟友会の香住支部長さん。猟師の育成指導も行っておられ、年間200頭以上の有害鳥獣を銃とワナで駆除するそうです。香美町にいる有害鳥獣は主にニホンシカ、イノシシ、サル、ハクビシン、タヌキ、キツネ、ヌートリア、アライグマ、そしてカラス。最も苦労するのが熊だそうで、過去逆襲に遭い、重傷を負ったこともあるそうです。

香住小学校

終了後、猟師の原田さん(右)と。

猟の話やワナを実際に見せて頂いたりしたあと、児童達から質問などを頂きましたが、男の子は銃や猟の方法、女子は狩猟免許の取り方への関心が高かったです。また、授業の感想をグループで話して頂きましたが、スリル一杯だった熊のこと、かわいいと思っていたシカが実は環境を破壊していたということなど、授業をきちんと聞いてくださっていたことを示す言葉が多く聞かれました。

香住小学校

グループディスカッションで
児童が書いた授業の感想

このような「香美町の身近な環境問題」という授業は小学校で積極的に行うべきものだと思います。シカやカラス、イノシシが野菜を食い荒らすってことだけにフォーカスされますが、実は山に人が入らなくなった「里山の不活用」こそが何より問題なのです。その意識を変え、獣をジビエとして活用したり、新たなエネルギー源として活用するなどの里山としての利活用を考え行動することができるのは、これからこの町を背負う子供達です。

獣害がもたらす環境問題について知らない先生は多く、担任の先生も「私が聞き入ってしまったほどで、知らなかったことが多かったです」と仰っていたほどです。地域の猟師さんや環境問題に詳しい専門家、指導者の方に来て頂き、全部の小学校でこのような出張授業を行って頂きたいと思います。(たぶん町内ではこの小学校だけ?)

香住小学校の5年生担任の先生方をはじめ、年度末の忙しい中、役場を抜けて授業にお越し頂いた猟師の原田さんに厚く御礼申し上げます。こういう授業のコラボ、とっても大好きです!本当にありがとうございました!

(出張授業のお問い合わせはNPOたじま海の学校:0796−39−4811まで)

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - 環境・教育, 講演・セミナー活動

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