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宿のインバウンド集客対策にオススメの補助金2つ!

      2016/03/05

景気が悪くなっているという話もある中、政府はてこ入れの為の補助金をたくさん出しています。これは、やる気の無い人の尻を押し上げるよりも、やる気のある人の背中を押してあげたいという、やる気ある人の応援にシフトしている証拠ですね。

平成27年度の補正予算が昨年暮れに通り、そして3月頭には新年度・平成28年度予算案が衆議院を通って、年度内にも成立となるようです。そのため、事業を後押しして下さる国の補助金メニューが一気に出てきます。これからインバウンド(訪日外国人)集客もがんばっていこうと思っている民宿、ペンション、旅館など宿泊施設の方に、補助金を紹介します。

小規模事業者持続化補助金(中小企業庁)

まず1つ目は、小規模事業者持続化補助金です。過去、何度もこのブログで紹介してきました。私の主人の宿も昨年、この補助金を活用して英語のホームページ製作と、タイのパワーブロガー・タノンさんによるブログ紹介、ツアー内容に関するアドバイスなどをして頂きました。

タノンサン

当該補助金は、広告費に使えるのが特徴で、従業員5人以下の宿であれば、2/3の補助率で最高50万円まで補助されます。つまり、75万円の事業であれば、最高50万円まで国から補助されます。宿泊施設のインバウンド集客の場合であれば、

*多国語ホームページの製作
*多国語パンフレットの製作
*館内の案内表示の英語併記追加
*館内の利用案内の英語翻訳
*テーブルと椅子の購入
*宿泊予約サイトへの登録する際の英語翻訳
*ムスリム対応の講師招聘

等が考えられます。ただし、昨年の傾向を見ていると、英語のホームページを作っただけでは採択されていません。ホームページを作っただけでは外国人観光客が来ないことは、審査をする中小企業診断士の方々はお見通しです。多国語ホームページを作った後のアクションも考えて事業計画を立てる必要があります。

補助金の提出締め切りは5月13日(金)消印有効。ただし、補助金申請者が所在する地区の商工会・商工会議所で書類を確認する作業が必要なので、締切日まで余裕を持った日程で、商工会・商工会議所にご相談ください。(会員でなくても提出可能です!)

詳細は下記リンク先をご覧下さい。
平成27年度補正(平成28年実施)小規模事業者持続化補助金の公募について

訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金(観光庁)

観光庁の補助金で、地域の5軒以上の民宿、ペンション、旅館などの宿が集まって協議会を作って、インバウンド集客を図る場合に補助する制度です。

具体的には、複数の宿泊事業者(5以上)が協議会を設立して「訪日外国人宿泊者受入体制拡充計画」を策定し、観光庁に計画を提出して、観光庁が審査。認定・交付決定後は作った協議会で現状分析や取組、目標(外客宿泊者数、平均稼働率)等を2年間にわたって観光庁に報告するものです。(補助は1年だけど)

下記のような取り組みに対して、1/2の補助率で、参加する各宿でそれぞれ最高100万円まで国が支援してくれます。

例えば・・・

・館内及び客室内のWi-Fi整備
・館内及び客室内のトイレの洋式化
・自社サイトの多言語化(宿泊予約の機能を有するサイトに限る。)
・館内及び客室内のテレビの国際放送設備の整備
・館内及び客室内の案内表示の多言語化
・客室の和洋室化
・オペレーターによる24時間対応可能な翻訳システム導入又は業務効率化のためのタブレット端末の整備
・クレジットカード決済端末の整備
・ムスリムの受入のためのマニュアルの作成
・その他宿泊施設の稼働率及び訪日外国人の宿泊者数を向上させるために必要であると大臣が認めた事業(宿泊事業者等団体の運営費、宿泊事業者の人件費など経常的経費は補助対象外)

に出るんです。英語で電話がかかってきたときに、それを同時通訳するシステムの契約料を出していただけるので便利ですよね(電話通訳サービス マルコなど)。これから集客を行うけど、まずは館内整備をしたい民宿やペンションには良い補助金ですね。

しかしよくよく考えてみると、毎月の外国人受入数等の把握や協議会でのミーティングも含めて、観光庁への報告義務があるので、面倒臭がりの宿屋が入った場合には、きちんとできるかどうかが不安ですね。宿屋さんが事務局をすると軋轢を生む可能性もあり、観光協会や商工会観光部会、観光まちづくりをするNPOなどが事務局を担い、協議会活動をしていくほうがよいでしょう。

これに応募してみたいという宿泊施設の方は、お近くの商工会、商工会議所、観光協会に相談してみましょう!お声がかかると職員の皆さんも、他の宿に声をかけやすくなります。

公募期間:平成28年3月4日(金)~3月31日(木)17時(当日必着)で、結構急ぎです!

詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。
訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金(観光庁)

インバウンド集客をいますぐ行いたい方だけ応募下さい!

観光庁の補助金は1/2補助で100万円まで、持続化補助金は2/3補助で50万円までの補助なので、行いたい事業の見積もりを立てて頂いて、総額100万円以上であれば観光庁、100万円以下であれば持続化補助金をオススメします。(100万円がおよその分水嶺です)

補助金が出るから何かやろうではなく、インバウンド対策をやりたいなと思った時にこの補助金があるという方にはぜひチャレンジしていただきたいと思います。理由は、すべて精算払いになるので、支払いは事業終了後の数ヶ月になります。観光庁の補助金で100万円が返ってくる事業の場合だと、最初に200万円が自腹で出せないといけないんです。最初からその資金が必要だと言うことを頭の中で計算できている人でないと、あとから「シマッタ!別にお金が必要だったのに!」と新たに事業資金を借金するか、当該補助事業からの撤退ということになりかねません。そこはご注意下さい!(最初にドンと入ってくるんでしょう?と聞かれる方が多いのです・・・)

いずれにしても外国人を誘客して外貨獲得ということを考えるには今がとってもチャンスな事は事実。このチャンスを逃す手はありません。チャレンジしようという方はぜひがんばってみましょう!ご質問ご相談にも乗っています。info☆imaihiroko.com(送信の際、☆を@に変更下さい)までお問い合わせ下さい。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, 相談事例, 補助金申請

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