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「まさかここまで!」2人用でも『舟盛り』は旅の幸せ度を盛り上げる!

   

サクラの写真がSNS上でたくさん飛び交って、春本番といったところ。主人も宿のSNSで桜の写真をUPしてました。

今日のブログは、春になると閑散期になる日本海側の宿泊施設さんへプランづくりのヒントになる(かもしれない)お話です。

兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

閑散期は良い意味でチャンス。何でもやってみよう!

閑散期になると、それまでの「毎日1組は絶対にお客様が来る」生活から一転し、予約が数日入らないこともザラにあります。

一生この状態が続くかもと恐怖に陥ることも。何もしない時間が多いから、そんな悪いことを連想してしまうのです。

閑散期は新しいことをするチャンス。だって、繁忙期は何もできないほど忙しくなるんだから。

例えば・・・

1)新しい食材を取り入れてみる

新しい食材といっても海外から輸入するのではなく、地元で獲れるけど宿泊施設ではあまり出していない食材に注目。特に京阪神で手に入らない食材に注目です。

例えば、香住で水揚げされる松葉ガニ×紅ズワイガニの交雑種・黄金ガニ。身の美味しさは松葉ガニ、身体の大きさは紅ズワイガニという良いところ取りのカニは、春の方が安定的に流通します。

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とはいえ、量は紅ズワイガニよりも少なく、1000匹に1匹の割合で見つかる種なので希少価値は高いのです。

スクリーンショット 2017-04-08 11.08.02

(4月のみ黄金がにプランを主人の宿は販売しています)

提供している宿自体が少ないので、お客様の予約も多いようです。

2)新しい出し方をしてみる

香美町の各宿では昨年からセパレート鍋を使った「ダブル鍋」というのを始めていますが、これは関西のファミリー居酒屋でも普通に提供しているのと、具材にも斬新さが無く、苦戦してそうです。

スクリーンショット 2017-04-08 10.30.01

(セパレート鍋は普通に居酒屋で登場)

素材の味に勝負をかけるなら、2人前から「舟盛り」を出してみるのも一つの手です。魚は明らかに、日本海側の方が京阪神の居酒屋より美味しいから。

私がコンサルティングに入る宿で閑散期にお客様が無いって嘆く経営者にオススメするのですが、たいていの宿は「面倒」「乗せる舟を買うのがもったいない」「2人前の刺身なんて貧祖」と相手にされません(笑)

実は導入し売上が延びたという主人の宿での実績があるから伝えています。

「夫婦旅でも『舟盛り』は盛り上がる!」

私の主人の宿を含め、佐津地区のやる気のある民宿が集まって、新メニューを考える勉強会をしたときのこと。

「お客様が家族で海岸沿いの旅館に泊まって、夕食の時に最初に料理を見て盛り上がるのは『舟盛り』。夫婦二人で旅行しても舟盛りが出たら盛り上がるだろうから、やってみよう!」

との発案で生まれたのが「ごっつぉプラン」(ごっつぉ=香住の方言でご馳走の意)でした。

私の主人はその舟盛りにノドグロの刺身を乗せていますので、2人前でも本当にご馳走です。載せる魚を選ぶことで華やかさも際立ちます。

00022かどや舟盛り

舟盛りをお出ししたら、先のアイデア通り、「すごーい!」「おーーーっ!」とお客様が大盛り上がりだったので、私の主人の宿では2名様からでも舟盛りを出すプランを販売。春の閑散期でも予約が入るそうです。

今ならSNSで写真映えする料理の一つとして、酔っ払う前にSNSにUPしてくださることでしょう。

大事なことは「まさかここまで(してくれるとは)!」とお客様に感動して頂くことです。

3)TPP(=徹底的にパクる)まずは真似てみる!

他の宿で素晴らしい取り組みをしていたとしても、うちの宿がやると真似てるみたいで嫌だなぁと思うから、何も手を付けられなくなります。

新規アイデアというものは、いきなり思い浮かぶのでは無く、既存のことと既存のことを掛け合わせて生まれます。

既存のことをまずはやってみて何度か行ううちに、自分で変えていこうという改良点が出てきます。そうして、自分の宿のオリジナルとして定着していきます。

この手のアイデアは繁忙期にいきなり始めるのは難しいので、閑散期に試しに行ってみるのが手です。

例えば、石川県の山代温泉・ホテル宝生亭の「貸切アヒル風呂」

アヒル風呂

足下は冷たくないようにお風呂専用の畳が敷かれています。置かれたアヒルは200尾。スタッフが貸切の時間に合わせて並べて下さいます。

3000円/45分ですが、SNSで投稿したら「いいね!」の数も170ほど頂き、夫婦でテンション上がりました。

アヒル

面白そうと思えばやってみたら良いんです。アヒルの場合は、小さな子供がいる家族旅、若いカップルに向いている企画ですね。

大事なのは近所の宿の目より、自分たちの「めんどくさーー」という感情より、お客様の「旅のハッピー向上」です。

そこにSNSの要素があれば尚のことGOOD! 

自分はSNSなんて出来ないわ、という事業者であれば、お客様に発信してもらう土壌をつくっていくことです。

そういうアイデアを実践していくためには、面白そうな企画をしている宿へ身銭切って泊まりに行き、旅行者の目で体験することです。

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以上、閑散期にできることをお伝えしました。もっとたくさん小ネタはあるのですが、事業者自らが脳みそに汗をかいて考えていないと続きません。

事業で成功できない人は、面倒がって結局、何をしても続かない人です。そうしてすぐにお金で解決しようと、効果の無い広告などに手を出して損をします。

事業で成功している人の多くは、最初から効果が薄いとしても愚直に続ける人です。まさにブログやSNSはそうですね。

閑散期からスタートして新規アイデアを形にしてみましょう!

もしアイデアに枯渇していたら、コムサポートオフィス、又は商工会にご相談下さい。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, 宿泊施設の支援, 販促事例

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