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ジオガイド量産の善と悪☆ジオガイド資格の更新を前に

   

先月、山陰海岸ジオパークに興味のある方々20名近くが集まり、「ジオパーク談話会」が開かれました。参加者は専門家、展示施設の館長、一般市民、ガイド、学生など多岐にわたりました。その時に出た話のひとつが「ジオガイド資格の更新」でした。

一般的な観光ガイドと異なり、山陰海岸ジオパークのガイド(=ジオガイド)は3年毎に更新することになっていて、今年3月がちょうどその更新時期です。何故「3年」かは当事者の私にも分かりませんが・・・(役所が3年や5年の区切りが好きだったから?)その更新後は、ガイド登録人数が半分以下になっているのではと私は勝手に想像しています。

山陰海岸ジオパークが認定になるにあたって、当時、ジオガイドを100人以上量産しなければならないというお達し(?)があったそうです。ですから、観光ガイドをしていた方々を中心に、にわか作りでジオガイドが誕生したいきさつがあります。100人は突破し、人数が増えて、外から見た目には、勢いのあるジオパークに見えたことでしょう。その次に起こった問題が「認定後のジオガイド経験数の差」です。

まちあるきガイドスタート

ジオガイドを養成しただけで終わってしまったために、宣伝やプロモーションまで手が回らず、認定後のジオガイドの仕事が回ってこないガイドが続出しています。私の主宰するNPOでも同様です。7人ガイドがいて、ホームページ等でお客様の募集もしていますが、ガイド依頼がしょっちゅう来ることもありません。いつでもガイドが出来るシステムでなく、1週間以上前に予約としたため、今の観光スタイルに合わないのです。

かといって、常勤で1人2人、いつでもガイド申込&ガイドウォークOKという状態にするためには、一人300万円×2人=600万円の人件費がかかります。ボランティアでしてもらったら?という声も聞こえてきそうですが、いずれは生業(なりわい)として若い人にやってもらいたい夢があるので、ボランティアは考えていません。

ちなみに、高いガイド料を頂く方法のひとつは、市町の境界線なんて無視して広域をガイドすることです。私が指名されるのも、城崎温泉〜竹野〜香住〜浜坂、豊岡〜神鍋〜小代など広域をガイドできる人が他に1名しかいないからです。(半日一団体1万円頂いてます)

ガイド養成は自治体としては数字で表れるわかりやすい指標のため、せっせと予算を付けますが、その後の経験を積むというところには利益が出るため手を出せない。役場が維持費を出せとは言わないですが、認定ガイド全員のガイド経験数を増やし、本当のガイドに育て、持続可能なガイド運営システムをどうしたらできるのか、これも考えていかねばなりません。

「ガイドをしていなかった人はとっとと切ればいいやん。需要が無いんだし。」

という声もちらほら聞こえます。問題は、ガイドをしたいのに、ガイドの仕事が回ってこない人たちをどう活用するか、です。「趣味は畑の土いじりや生涯学習への参加」という時間を持て余す年配者中心のガイド団体もあります。しかし、うちのように殆どが別に本職を持ち、ガイドがなかなかできないけど、できる時にはガイドをしたいという若い人中心のガイド団体もあります。

いつものガイドは少人数だけど、いきなり200人のガイドをしろと言われたときに、ガイドが揃わない方が問題で、ガイド経験が少なくてもガイド資格を維持して欲しいと正直思います。(APGNの時にガイドが居ない問題に直面し、本当に助かりました・・・)

経験がモノを言うガイドという仕事。だからこそ、今後の運用、ガイド団体の経営、プロモーション等も考えていかねばと思っています。私はガイドよりもガイド養成や講座運営(コーディネーター)をやりたいですし、それも山陰海岸ジオパークにこだわらず、他のジオパークでも養成を行いたいです。実際に、桜島錦江湾ジオパークなどで養成講座の講師をさせて頂き、リスクマネジメント講座などではワークショップもさせて頂いています。ですから、山陰海岸ジオパークのガイド資格の更新をするかどうかは、正直悩んでいます。

ガイド分科会WS

答えを出すのは3月末。それまでじっくりと考えたいと思います。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ガイド, ジオパークビジネス

Comment

  1. 諏訪 龍爾 より:

    取り合えず、資格は更新すべきです。今井さんが目指す講師とか養成とかには、必ず要るとまた法律で縛る可能性があります。行政は、何かガイド関係で事件でも起きれば、必ず規制をかけて来ます、その時に、今の資格が要ると云う話になるのです。だから更新するべきです。持っていても荷物に成りませんよ!

    • 今井 ひろこ 今井 ひろこ より:

      コメント頂き、ありがとうございます。第二種を更新するか、第一種に格下げにするか、更新をしないかの3択です。持っていても荷物にならなければいいのですが、第二種のみ会議が年数回ありますが、女性の私にとって心と胃の痛む会議が多く、後進に道を譲る方がいいのではと思ったりもしています。まだまだ期間はありますので、熟考します。

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