但馬牛ガイドコース用のお客様向け冊子を制作中です
今年度、NPOたじま海の学校では、海の学校といいながら、山間部で活動をしています。山間部の小代(おじろ)という地区でガイドの養成とツアー造成をしています。ここは但馬牛という黒毛和牛がずっと昔から飼われているのですが、今日本にいる黒毛和牛のほとんどに、ここ小代の但馬牛の血が流れているのです。そこで、この地域を和牛のふるさととしてPRし、お肉になる牛が育ってきた環境、現状もお伝えできるガイドを養成しガイドコースとして造成し、活用して頂きたいと、神戸夙川学院大学の河本大地先生、山陰海岸ジオパーク小代ファンクラブ、小代観光協会とともに活動をしています。
おかげさまで昨年にモニターツアーを何度か行い、手応えを感じています。あとは、そのガイドのときに使う冊子(ブックレット)を作り、ガイドさんが使いこなして、お客様をいかに楽しませるか、そこにかかっています。ちなみに冊子はおおっぴらには販売しません(若干は観光協会で売ります)。非売品で「ガイドさせて頂くあなただけに差し上げます」とガイドの時にお配りするものです。そうすることで但馬牛ガイドツアーを少しでも価値あることにしていきたいと思っています。
そのガイドブックの原稿を書いているのが私なのです。デザインは地元小代のデザイン会社にお願いしていますが、原稿とキャッチコピーは私が担当しているので、これから2ヶ月、産みの苦しみというのでしょうか、のたうち回ることになるのです、できあがったときの喜びを思いながら。(笑) ちなみに原稿執筆料は県の補助金の決まりでもらえないことになっているのと、私が新しい事業を始めて無償活動する会員がいなくなってしまうため、今回の事業をもって、NPOでは次年度以降のガイド養成&ツアー造成事業から撤退する予定です。(ガイドの事業は続けます)
ガイドが陥りがちなこと。それは自分が伝えたいことばかりを話し、お客様が知りたいこと、聞きたいことを結果的に無視してしまいがちなことです。マーケティングの視点が無い。ジオパークガイドは特にその傾向が強いように思います。お客様向けに作るガイド冊子やパンフレットも同様です。(だから行政が作るパンフレットは面白くないとよく思う・・・)
小代(おじろ)に来て、この冊子を手にしたこと、読んだことで得られるお客様のHappyって何だろう・・・?
お客様は小代の但馬牛を何のために見に来るのかと考えたら、
*生きている牛が見てみたい!
*美味しい但馬牛がどういうところで育っているのかが見たい!
*美味しいお肉の見分け方が知りたい! などなど・・・
一方、ガイドさせて頂く者としては、
「こんな良い環境で育っているのだから、美味しいお肉の牛になる」
のを見て欲しいと思っていまして、放牧風景を見せて自然の中で育つ牛も見て欲しいし、愛情たっぷりに牛舎で育てている風景も見て欲しいし、そういう牛飼いの文化・歴史を育んできた「風土」を見て欲しい。
そう、いちガイドである私は思っています。美味しい但馬牛がどういうところで育っているか知りたいという方のニーズには合っているようですが、微妙にギャップもあります。そこをどう埋めるのかが、この冊子とそれを使って案内するガイドの器量にかかっているんですよね。ガイドさん、がんばってください!
この冊子は2月末完成を目指して作ります。ご協力頂く畜産農家の皆様、ガイドの皆様、先生がた、デザイン会社さま、どうぞよろしくお願いします。
今井 ひろこ
最新記事 by 今井 ひろこ (全て見る)
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(5/n) 選ばれるだけの理由が無ければ売れない - 2019年1月17日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(4/n) 着地型観光で選ばれる商品とは? - 2019年1月15日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(3/n) ターゲットを一つに絞る - 2019年1月14日
関連記事
-


-
ジオガイド必読!尾池和夫先生の最新刊「あっ!地球が・・・漫画による宇宙の始まりから近未来の破局噴火まで」
今日はジオパークガイドは必携書にしてほしい地学の絵本をご紹介します。 こんにちは …
-


-
2017年、審査基準が一段と厳しくなったジオパーク新規申請
昨夜はジオパークガイド養成講座のコーディネーターのお仕事をしており、今日は一日、 …
-


-
ジオパーク全国大会のガイド分科会の様子(1)ワークショップ
27日、28日の2日間、ジオパーク全国大会(霧島)では8つある分科会の一つとして …
-


-
「日本のジオパークへ行ってみよう」日本海新聞連載コラム・南紀熊野ジオパーク<下>
先月1月31日(土)、日本海新聞朝刊・但馬欄に、連載コラム「日本のジオパークへ行 …
-


-
ジオパーク全国大会のガイド分科会の様子(2)全体会
昨日のブログの続きです。翌28日のガイド分科会の全体会は何と180名ほどの方が参 …
-


-
講師やコーディネーターの有償無償議論の根底にあるもの
先日、ブログで「ジオパークでの講師やコーディネーターは有償か無償か?」という話を …
-


-
朝日新聞に掲載されました!ガイドのリスクマネジメント講座、その内容とは?
昨日、リスクマネジメント講座の必要性をブログに書いたところですが、12日午後から …
-


-
キャッシュポイントで気づいた有料ガイドの問題点
今回のジオパーク国際大会(APGN)のガイドのお仕事を、自分事or他人事という視 …
-


-
白山手取川GP観光業者向け講演☆ジオパークという言葉は使うな?!後編
昨日のブログの続きです。例としては、私の地元・香住をテーマにジオツアーを作ったと …
-


-
紫の花が一面に咲くらっきょう畑でジオを語る農夫に、夫婦で感動!
昨日、夫婦で宿のコンサルティングのお仕事でした。島根県に向かう途中、自動車道を走 …






