田舎で商売を成功させるコツは「他がやっていないことをやってみる」
一昨日、昨日と、城崎オンパク「松葉ガニと香住ガニの食べ比べツアー」の様子をお話してきました。このツアーは昨年させて頂いて、募集開始と共にすぐに満員になりました。そして、今年は値段を上げて、すぐに満員とはならないようにしました。一日しか開催できないツアーなので、本当に価値が分かる方だけにご参加してほしかったからです。最終的には満員になり大盛り上がりのうちに終了しました。城崎オンパク自体、そんなに知名度あるわけではなく、参加される方の多くがパンフレットを置いている豊岡市内に限られるかなと思ったのですが、昨年も今年も、カニのツアーだけは過半数の参加者が神戸、大阪の方でした。
ところで、皆様にどうしてこんなツウでレアなツアーを見つけたのかを伺いましたら、
*城崎オンパクのファンで、何度もいろんなプランに参加してますから、狙ってました!
*黄金ガニがテレビで放送されていたのでネットで探していたら、このプランにたどり着いたんです。
*日帰りのカニツアーを探してて、香住ガニと松葉ガニの食べ比べっておもしろそうやと思って。
*昨年参加した人から「このツアーは本当に美味しいカニが食べれるよ」と勧めてもらった。
*他のオンパクプログラムを行うので、他にどんなんがあるかなぁと見ていたら、このプランを見つけたんです!
どれだけ知名度が低く、ツウでレアなツアーでも、探す人はしっかりと探しているということです。『企画が良ければド平日でもお客様は来る!』ということを証明したツアーになりました。
今回のポイントは「食べ比べる」こと!香住では、香住ガニ(べにずわいがに)をいろんな調理法で食べるフルコースを9月〜10月、4月〜5月に行い、11月〜3月までは松葉ガニ(ずわいがに)を同じくいろんな調理法で食べるフルコースを行います。なぜ季節に違いがあるかというと、松葉ガニのほうが獲れる量が少なく、単価が高いため、宿の収入も大幅に伸びます。黙っていてもお客様がひっきりなしに来るため、松葉ガニに走ります。その結果、香住にある民宿150軒近くがほとんど同じメニューになります。
ところが、二つのカニの食べ比べプランを用意している民宿が圧倒的に少ないため、最近は人気が出てきています。私の主人の宿もカニ鍋で食べ比べるプランを行っており、「香住の食材を初めて食べる人のための初心者コース」として人気です。いろんな調理法で食べるのも楽しいけど、同じ調理法で食べ比べるのも、いろんな比較が出来るし、カニに詳しくなれて楽しいのです。案外、同じ種類の食材を食べ比べるということを自宅ではしないですよね?
宿のプランなどでも、ありきたりのプランではなく、ちょっと視点を変えて「食べ比べ」にしてみたり、その伝え方に工夫を凝らすことが重要です。例えば、
「セコガニ付松葉ガニフルコース」
とするよりも
「オス松葉ガニとメスセコガニの茹で食べ比べプラン」
とした方がワクワクしませんか?
カニ以外でも黒毛和牛と短角牛、乳牛の食べ比べや、地鶏とブロイラーの食べ比べとか・・・だからこそ、旅に出てそういうことをしてみたいんです。贅沢だもの!
出尽くした感のある「郷土料理」ですが、アイデアはまだまだ眠っているんです!
香住の宿でこのプランは不可能?!
この企画、宿屋を営む主人に「自分の宿でもやって!」と伝えたら「それは無理〜っ!大変だし面倒っ!」と一蹴されました。まず、黄金ガニが手に入るかどうか分からないこと。香住ガニも足が早くすぐに黒くなるから、新鮮でなければならないこと。松葉ガニとセコガニもきちんと身剥きしてきれいに揃えて提供するということが、手間のかかる大変な作業なのです。ニシトモさんは仲買人で大きな生け簀をいくつも持っているし、スタッフも多いので、この企画ができるんです。
これらの準備に手間を惜しまないのであれば、カニシーズンが始まったすぐの時期や、1月以降の雪が本格的に降るシーズンのド平日はお客様が本当に少ないのですから、この企画であればすぐに埋まります。比較的空いているお宿でこれができれば、きっと平日もお客様が増えると思います。「食べ比べる」という行為は、ワクワクドキドキの体験なんですよね!それに気づいていない香住のお宿さんが実は多いんです。ここにビジネスチャンスありです! 次回は来年5月、イカの食べ比べを行う予定です。是非チェックしておいてください!
広告代や設備投資にお金をかけなくても、アイデア一つで閑散日の集客は可能です!!

今井 ひろこ


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