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11/17(火)土佐清水市のジオパーク講演会に登壇!

   

先日、11月17日に高知県の土佐清水市中央公民館でジオパーク講演会が開催され、日本ジオパーク委員会の尾池和夫委員長(現・京都造形芸術大学学長、元京都大学第24代総長)と私の2名が講演を行いました。

土佐清水GPポスターや集落放送でも呼びかけて頂きました!

私はジオパークの地域活性化を中心としたお話「ジオパークで地域を元気に!」を60分、尾池先生は「ジオパークの現状」と題して60分、日本や世界のジオパークについての総論のお話でした。

土佐清水GP尾池先生、何と私の演台の真ん前の席に!

これからジオパークになりたいと思っている地域では、自治体が率先してジオパーク立ち上げの種まきから芽吹くまでの作業を行います。それは決して悪いことでは無いと思っています。最初に民間が活動をしていくのは資金や人手等、難しい事が多く、勢いをつける意味でも自治体の関わりは重要です。そして、民間の中で一緒に活動をしてくれそうな方々にお声がけをしたり、関係団体の代表にお声もかけて、推進協議会を立ち上げて、まずは日本ジオパークの登録にむけて活動を勧めていきます。そのときに民間で最初にお声がかかるのが、ボランティアガイドや観光ガイドなどのガイドさんです。

まちあるきガイドスタート

ジオパークは大地の風景が中心となりますので、岩や崖もその対象です。花はそれだけで華やかなので言わずともお客様は注目しますが、岩や崖というのは「お堅く無口」なだけに、その見方や楽しみ方を伝えなければ素通りしちゃうものです。その楽しみ方の視点を伝えて一緒に楽しんでもらうガイドさんの存在がジオパークでは必須とされ、民間ではガイドが先行してジオパークの活動を行います。

ガイドもその殆どが住民です。そこで、一部の住民だけがやっていると他の住民サンがひがんだり冷ややかな目を向けるんです。そうなる前に、ガイド以外でもできるジオパーク推進活動を同時に進めていくことが大事です。だって、資金の殆どが役場のお金、つまり税金ですから。ガイドは存在していなければ養成講座をして、ガイド団体を作り、お客様の受け入れシステムを作り上げたらいいですし、既存のガイド団体に協力をお願いできるのであればラッキーですね。

一方、ガイド以外のジオパーク推進活動ですが、学校教育であれば副読本や学校で使ってもらえる教材づくりなどがあり、生涯学習であればジオパーク講座などを屋内、野外で開催することでしょう。地域振興であれば、宿泊プランの夕食でジオパークエリア内で獲れる食材を使ったメニューを作ったり、ガイドツアー付き宿泊プランを販売するということから、特産品を使った新たな商品をジオパーク商品として開発して販売するなどが考えられます。

ジオ鍋ジオパークメニューとして
主人の宿で提供している「ジオ鍋」

平成の大合併で大きくなった市町であれば、市町の中での人材(特にカタカナアレルギーの無い若い人たち)の流動化を図り、それまで誰もやっていない「ジオパーク」という土俵に公平に乗ってもらうことで、新たなコラボレーションを生み出すことができ、仲間や商圏を広げて自分の商売に役立てることもできます。香美町ではジオパークをきっかけにコラボレーションが各方面に広がり、町内だけでなく隣の市町にも商圏や仲間が広がっている方々が多いです。

今回の講演でも、実際にジオパークが地域をつなぐチカラになった例についてお話もしています。私はジオパークの推進活動を通じて、自分がやりたかった「人と人を橋渡し」「人と特産品を橋渡し」「大地に眠る宝を掘り返し」この地域にしか無い物をたくさん見つけ、それをいろんな人が今でも活かし続けていることをお話しました。「ジオパークって楽しいの!」という思いが伝わっていれば幸いです。

土佐清水GP尾池先生に撮影して頂きました。

次回、私のジオパーク講演会は11月29日(日)愛知県蒲郡市です。お近くの方、是非お越し下さい!

明日も土佐清水シリーズ続きます。
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークとは?, ジオパーク講演会

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