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「生まれも育ちも但馬!〜黒毛和牛のルーツ・但馬牛の今」を視て。

   

今朝6時から朝日放送で放映された「日本!食紀行」という番組。今日は和牛のルーツ・但馬牛について取り上げられていました。

但馬牛

但馬牛の畜産農家はたくさんありますが、県を代表する(と私は思っている)今もっと但馬で勢いのある若手牛畜産家・上田さん夫婦が主人公でした。

上田畜産

但馬の他の畜産農家と違うのは、美方郡で行われている飼い方と異なる点です。美方郡では繁殖農家といって、母牛を飼い8ヶ月の子牛まで育てて市場に出す農家が主流。いっぽう、兵庫県中南部では、肥育農家といって、子牛をメタボにして成牛にしてお肉にする農家が主流です。どちらも全く育て方やノウハウが違うため、分業をしてきたのです。

ですが、上田さんはその両方を大規模に行う、美方郡では珍しい畜産農家です。

私がお会いしたのはジオパークの活動を初めてすぐの2011年春頃。香美町で住民&観光客向けジオパークDVDを作ることになり、撮影させて頂きました。このDVDでは人が地域の主人公であることを意識させるために、ジオの恵みについて観光協会長、三姉妹船「かすみ丸」のJrシスターズ、そして上田さんに語って頂いたんです。

まるごとフィールドミュージアム

初めてお会いしたのは村岡区宿の上田畜産の牛舎でした。木と牧草の香りがする、とってもきれいな牛舎だったのを覚えています。但馬牛についていろいろとお話をして頂き、その中の台詞をつなげてDVDに入れたいということで、いきなり撮影をお願いしたんですが、ちょっとこわもて(すんません)、言葉少なげで、外から撮影風景を見つめるだけでした。

「但馬牛の肉、食べたことがある?」と聞かれ、ちょうど前週に実家へ帰るときに上田さんのお肉を道の駅村岡ファームガーデンの売店で買って帰り、ステーキを食べたところでしたので、「私は雌牛のお肉が好きなんで、ちょうど買って帰って実家の家族で食べたんです。本当においしい!肉の味がとてもよくて胸焼けしないんです・・・」と恐るおそるお伝えしたところ、一気に表情が変わり、いろいろと話をして下さいました。但馬牛の雌牛の肉の味がホンモノの牛の味なんだ、ということをおっしゃっておられたのを覚えています。上田さんの奥様がスタイル抜群で美人なんですよねー。若いスタッフもたくさん居られて、良い雰囲気の中で牛さんが育っているんだなぁ、だからお肉がおいしいんだと思っていました。

番組では、とてもきれいな牛舎の牛さんをはじめ、道の駅・村岡ファームガーデンで上田さんのお肉を売っている「牛将」さん、

ファームガーデン

そして道の駅ファームガーデンで上田さんの活動を応援し続けている、駅長の田丸支配人さんも出演。

ファームガーデン

 

ファームガーデンのレストランでも上田さんのお肉を食べることが出来るんですよ♪ 神戸ビーフと名乗ればステーキは2万円するところですが、但馬牛だと7000円と地元価格だそうです。

今、上田さんは、但馬牛のお肉を販売する店舗「牛匠上田」を城崎温泉で営業されえています。旅館で食べた但馬牛をそのまま買って帰ることができるなんて、城崎旅行では外せないお土産ですね。流通量が少ないためにスーパーでも販売のない但馬牛を、どこで買ったらいいのか、特に電車で来る観光客は困っていたのです。それが解決し、観光客が気軽に但馬牛の牛肉を買うことができるようになったんです。それを後押ししておられる「いろりダイニング・三國」さんと上田さんを応援しています。

城崎上田畜産

この番組、これから全国の朝日放送系列で時間、曜日を変えて放送されます。これからご覧になりたい方、すでに放送が終わってしまったのであらすじを知りたい方、こちらのHPに掲載されています。

日本!食紀行
『#83 生まれも育ちも但馬!〜黒毛和牛のルーツ・但馬牛の今』
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但馬の地形と風土が生み出した、純血種の黒毛和牛・但馬牛。是非一度、その繊細なサシと肉の美味しさを但馬に来て堪能して下さい。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークの恵み

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