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鳥海山・飛島ジオパーク(申請準備中)の見どころに行ってきた!(後編)

   

先週末、秋田県と山形県の県境に計画されている鳥海山・飛島ジオパーク(申請準備中)で講演会を行いました。その前日に時間が許す限りということで、見どころを案内して頂きました。今回は後編として、山形県遊佐町にあるジオサイト(ジオパークの見どころ)をご紹介します。

溶岩が流れた凄まじい大地の跡を歩いた芭蕉

海岸側にある三崎公園は県境をまたぐ公園。駐車場からすぐの所に遊歩道があり、歩いて行くとすぐに海が見えてきました。眼下に見えるのは、溶岩がパキッと固まったような荒々しい岩場。そこでは何と釣り人も!一帯どこから?!

鳥海山飛島GP磯の下には釣り人が!

「ここは芭蕉が奥の細道で歩いた場所なんですが、本当にここはキツい場所と記録に記され、江戸、明治になってもめっちゃきつい交通の難所だったそうです。海岸線を歩くより、山のほうを上り下りするほがラクやっていうほどですから」

鳥海山飛島GPごつごつした岩場が続きます

この場所を伊能忠敬も測量で歩いたそうですが、馬も大変な道で、相当苦労したとのことでした。この辺りに見られる溶岩は、約3000年前に鳥海山の少し下の方の火口から噴火したものが海までドロドロと流れた跡。生々しさが残る感じ。こういうドロドロ溶岩がパキッと固まったら、そりゃその上は通りにくいであろうと、容易に想像できます。今は綺麗に整備されて、国道7号線が通っていたり整地されていたりしますけど。

鳥海山飛島GP飛びゆく白鳥の群れを眺めるスタッフさん達

砂の中から湧き出る水とそれが作り出すアート作品

先ほどの荒々しい海岸の続きにある釜磯海水浴場。ところどころ先ほどの溶岩が残る荒々しい場所もあります。漂着物もそこそこあって、私のいる但馬に全景は似ています。

鳥海山飛島GP釜磯を説明して下さるガイドの畠中さん。
ソフトでわかりやすい語り口で、ファンも多そう!

ところが浜をよく見ると、砂のところが何カ所かえぐられています。近づいてみると、砂鉄がまるで芸術作品になっています。

鳥海山飛島GP

チョコレート菓子でよくあるようなデザイン〜♪

鳥海山飛島GP砂鉄と湧水が作り出す芸術作品。素晴らしい!

そのアート作品を作り出しているのが「湧き水」です。どこに?「この場所に棒を入れますね!ほら・・・どんどん刺さりますね!」とガイドさんが棒を入れた瞬間、ズボッと棒が沈みます。ここから水が湧き出ているのです。さて、このお水はどこから・・・? 実はこれが鳥海山から湧き出たミネラルウォーター!ここまで山の水が到達しているのです。飲んでみると確かに真水。それも飲みやすい軟水でした。

鳥海山飛島GP足下のボコボコが湧き出し口

「ここは昔から水が湧き出る場所で、塩分濃度が低く、海藻が多くてカキもたくさん付くんです。僕が小さい頃は砂がここまで溜まって無くて、この下の岩が剥き出しだったので、岩の間に水たまりのように湧き水が出ている場所が合って。湧き水の水温は常時低いから、暑い日でも長く足が付けられなかったのを覚えています。」

こういう浜は但馬にはありません。さすがは2000m級の山がすぐ側にあるから、ですね。いつまでも見てて飽きない砂鉄の芸術作品と湧き水のポコポコ感。夕日が見れたらなお良かったでしょうけど、それは次回のお楽しみですね!

*****

他のジオパークを見学することは、自分のジオパークとの違いを鮮明にさせてくれます。そして、誰よりもジオパークを楽しむことができます。自分のジオパークに居るよりも、楽しみ方を教えてくれるんです。「お客様への楽しませ方、見せ方がわかりません」とお嘆きの新人ジオガイドさんにこそ、別のジオパークに行くことをオススメしたいです。

今回お世話になりました、鳥海山・飛島ジオパーク構想推進協議会事務局スタッフの皆様、ガイドの皆様、本当にありがとうございました。次回来るときには、漂着物を楽しむ方、北前船を研究している人は誰でも行きたい場所のひとつ、今回は見えずじまいの「飛島」へ是非行きたいと思います!

鳥海山飛島GP講演前日に歓迎会をして頂きました!

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ガイド, ジオパークの旅

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