地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

*

11/8 秋田県由利本荘市でジオパーク講演を行いました!

      2015/11/11

昨日、11月8日、秋田県由利本荘市で、ジオパーク講演会を行いました。来年、ジオパークに名乗りを上げる鳥海山・飛島ジオパーク構想推進協議会さんのご依頼で、『ジオパークで地域は元気になる!』というお話をさせて頂きました。今年のスタートはこの鳥海山・飛島ジオパーク(準備中)からですが、実に24ジオパーク目の講演です。まだまだ全ジオパークに追いつきません!

鳥海山飛島ジオパーク講演会

What’s 鳥海山・飛島ジオパーク?!

秋田県と山形県の県境に、比較的若い活火山の鳥海山(2236m)があります。この山を中心として、周囲の秋田県由利本荘市、にかほ市、山形県の酒田市、遊佐町の3市1町でジオパークに登録を目指し、日本海と鳥海山を中心とした自然、風土、大地、そして水の循環をテーマにしています。

鳥海山NPO法人遊佐鳥海観光協会さんのHPから転載。
私が行ったときは雲の間からちょっとしか見れず。

実は鳥海山だけではなく、このエリアには日本海に浮かぶ孤島・飛島があるんです。

飛島地理院地図で見た飛島(左の島)と鳥海山(右の高い山)。

ここが江戸時代には北前船の大事な風待ち港であり、西回り航路の重要な拠点湊でありました。この島、今は漁村です。フェリーが毎日1往復あるだけ、そして住民は200人ちょっと。鳥海山と大地の成り立ちが少し異なるのですが、文化、気候は幕府船番所のあった酒田湊と一緒です。このままだと消えゆく運命になりそうな飛島の価値の再発見・再発掘のきっかけを、ジオパークでつかみたいところです。現在は若い方達が魅力を発信して、まちおこしをなさっています。がんばって!

講演ではどんなことを話すの?

今回の講演会は、ジオガイド養成講座の最終回として開催され、一般の方も聴講に来られました。秋田県には元々3カ所の日本ジオパークがあり、そのひとつ、湯沢ジオパークからもガイドさんが駆けつけて下さいました。全部で90名ほどの方にお話を聴いて頂きました。

鳥海山飛島GP

これからジオパークを目指す地域では、ジオパークになったら、どんな面白いことが起こるのか、どんな地域になるのか?を、私の経験談を中心に「ジオパークで地域が元気になる5つのポイント」をお話しています。また、それだけではなく、「ジオパークとは?」の部分について最初のほうで時間を取ってお話をしています。ジオパークのGeoは、ギリシャ語のGAIA(大地の豊穣の女神様)から来ていることを説明し「地質学」だけでない、もっと広く深い意味合いがあるんです。

聞いて頂いた方のご感想です。

ジオがそれぞれの地域の宝の再発見になり、地域の活性化がガイドをはじめ地域の人たちが知恵を出し合い取り組んでゆくことが大切だと自分の体験を交え話してくれました、ジオの恵みを地域で生かすことがその地域の発展に繋がることなども力説していました。(湯沢からお越しのSさん)

非常に分かりやすく、情熱的な話し方に、眠気を感じることなく、引き込まれていった。是非、来年は湯沢に来て、大いに刺激を与えてください。(湯沢からお越しのKさん)

今日は素晴らしい講演ありがとうございました。ジオパークについてとっても楽しく理解が深まりました。みなさん、とっても熱心に話しを聞いていましたよ!(由利本荘市のNさん)

ジオパークの人気は急上昇中?!(但し自治体だけ)

2015年9月現在、日本のジオパークは39カ所!そのうち、私のフィールド・山陰海岸ジオパークも加盟認定されている世界ジオパークは8カ所、残りは日本ジオパークです。関係自治体数は、市町村で137市町村。全国の市町村数が1741だから、実に7.8%がジオパークに関わっています。日本ジオパークになるには認定審査があり、その準備をしている準会員が16地域あるんです。その16地域がすべてジオパークになったとしたら・・・一気に増えて329市町村。すると、全国の19%の市町村がジオパークに関わることになります。何と2割!底まで準備はできていないものの、感心のある自治体となると15地域あるようです。詳しくは、日本ジオパークネットワークのWebサイトに掲載された「JGN構成市町村数」をご覧下さい。

******

注目度がどんどん上がってきたジオパーク。私が今回行かせて頂いた鳥海山周辺はどんな風景・食だったのか、明日にお話します。

(11月11日追記)
11月11日の秋田魁新聞朝刊県央版に講演会の記事を掲載して頂きました。記者様ありがとうございました!
鳥海山飛島GP

 

The following two tabs change content below.
今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークとは?, ジオパーク講演会

コメントを残す

  関連記事

福島正伸先生の人材育成術をガイドの仕事に応用したら大成功!

18日にジオパーク国際大会(APGN)のツアーガイドを行いましたが、今夏から通っ …

「生まれも育ちも但馬!〜黒毛和牛のルーツ・但馬牛の今」を視て。

今朝6時から朝日放送で放映された「日本!食紀行」という番組。今日は和牛のルーツ・ …

世界ジオパーク審査で現地で伝えるべき4つのこと

世界ジオパークの審査時にどういうことを担当者やガイド、地域の方々に聞かれるのかと …

ガイドトレーニングをサポート。APGNジオパーク大会に向けて頑張ってます♪

昨日、9時から13時まで、私のフィールド香美町の山間部・小代(おじろ)で、ジオパ …

島原半島の「過去」をジオガイドさんと共に巡ってきました

知ってましたか?島原半島は南方向に毎年約1センチのペースで動いているんだそうです …

神戸ビーフのふるさとを訪ね、間近で但馬牛を見学できるツアーを16日に開催!

久しぶりにガイドの話を。今週土曜日の16日、神戸ビーフのふるさとを訪ね、間近で牛 …

ジオパークの図を見て違和感を感じた理由は、日本版DMOの図を見てハッキリした!

今日は2/15、16で登壇するジオパーク講演会で使用するスライドを作っていて、ふ …

須佐は一年中「活イカ」を提供しているスゴイ地域だった!

先日、ジオパーク講演会に行った山口県萩市の須佐(すさ)地区は海に面した集落で、イ …

ジオパークで観光客を集客できない理由は「ウンチクにこだわり過ぎ」(1/2ページ)

先日、主人の民宿が楽天トラベルから表彰され、マイスター賞(キャッチコピー部門)を …

但馬牛の安産祈願「大日祭り」に行ってきました!<上>

香美町小代は現在の黒毛和牛のルーツとされる但馬牛発祥の地。一家に一頭、農耕牛とし …