「女性目線の観光資源って?」商工会女性部の研修会で講師を担当!
昨日、商工会女性部の研修会で講師を務めました。商工会や観光協会の女性部って研修活動も盛んで、実は今日も別の女性部の研修です。昨日は兵庫県の中播磨地区商工会(姫路市<安富町、香寺町、夢前町、家島町>、神河町、市川町、福崎町)でした。瀬戸内海にある家島町以外はすべて中山間地域です。
今回は、中播磨地域の魅力をPRして地域への観光客を誘致したいと、女性の視点からの地域資源を再発掘するというワークショップを行いました。
ワークショップの内容
今日の参加者は47名。6人1テーブルに着席して頂き、席は居住地がバラバラになるようにしました。中播磨地区の交流会を兼ねていること、出して頂いた地域資源をグループで共有化(シェア)するためです。
1)地域資源とは?【講義20分】
地域資源の定義を一応(ですが)解説しました。
地域資源とは、「その地域ならではのリソース(産業資源)」である、特産品や観光名所を指します。
(地域資源とは? ミラサポ 未来の企業応援サイトより)
元は、2007年6月施行の「地域資源法(中小企業地域産業資源活用促進法)」 で、地域資源を活用した新たな商品・サービスを開発することで、取引や雇用を拡大し、地域経済を活性化するために、都道府県で選び、商品化など活用した企業に対して新ビジネス創出の支援措置が取られています。現在も『ふるさと名物応援宣言』という事業名で行われています。
2)女性目線の地域資源大発掘【ワークショップ75分】
とはいうものの、観光客の立場から見ると、旅行に出て現地で調達、或いは現地に行ってから情報を得て行うことに「お土産を買う」「昼食を食べる」「スィーツを食べる」があります。これらの情報が整い、観光客に伝われば、旅行の行き帰り、途中下車せず通過点となっているこの地域に、立ち寄って下さる可能性が高いのです。夫婦で旅行するとき、おサイフを握っている”我が家の財務省”は女性が多く、女性の視点から立ち寄りたい場所等をお伝えして、ワークをスタートしました。(例として、香美町でもとっても穴場のお地蔵さんなどを紹介しました)
<1>自己紹介(1人1分×6人でグループ内で説明)
<2>居住地の町にある店、場所、特産品などを付箋に記す。その時には具体的な理由も書く。(3分で書き出して、1人1分×6人でグループ内で説明)
<3>居住地の町以外の中播磨地域にある店、場所、特産品などを付箋に記す。その時には具体的な理由も書く。(3分で書き出して、1人1分×6人でグループ内で説明)
<2><3>は、3分で付箋に書き出して頂きました。そして、グループ内で書いて頂いたことをシェアして頂くのに、1人1分でお話するようにと伝えました。6人なので、時間きっちり行けば10分ジャストですが、このような話し合いに慣れていない方は、話しが終わらない方が多かったため、時間は計画より延ばしました。また、ディスカッションは「そんなところがあったん?!」という声があちこちから飛んでくるほど盛り上がりました。
3)まとめ方
【1】グループでまとめる作業
皆様から出たお店などの情報を、グループ内で町名だけを書いたA4用紙に貼り付けました。重複する店や場所もありますので、それは上に重ねて貼りました。
【2】模造紙に一斉に貼り出す作業
ここからは事務局とスタッフ(幹事女性部の幹部)で、町名の書いた模造紙に、先ほど集められた付箋を貼っていきます。他のチームでも同じ場所が出ている場合は、上に重ねます。そうして出た案は何と100以上!ビックリ!
【3】会場で読み上げてシェア→投票
参加者からは模造紙の付箋の文字が見えないので、上から順番に場所や代表的なオススメ理由を読み上げました。そうして、参加者に3枚ずつ丸いシールを渡して「興味のあるところ、行ってみたいところにシールを貼って下さい」と伝えて”投票”して頂きました。
【4】講評
参加者から投票を頂いたものの中から、多いものを読み上げました。会場からは「お〜っ!」とお声が上がるほど。今回の参加者のほとんどが中山間地域からでしたので、海に浮かぶ家島諸島はなかなかの人気でした。
家島のレストランプレリュードは、
家島にお住まいの方からの情報。
ネットには出てこない穴場店!
*****
ここまでで休憩も入れて、ちょうど100分で終わらせました。この後のまとめですが、重なった付箋の枚数と投票シールの枚数を合わせた数を『注目度』として、数値が高いものを「★★★★☆」などの★マークで示し、具体的な理由も示します。それ以外のお店等については、情報を捨てること無く、その他の地域資源として注目度の★マークをつけずに記入します。町ごとに一つの表としてまとめ、女性部員で共有化を図ることになりました。
後の活用方法として、表としてまとめたものを地図にプロットしていく作業を行うと、女性部員だけでなく、観光客も行きやすくなりますね。土地勘の無い所は文字情報だけでは不安ですから、地図を活用することが大事だと私は思います。
「先生、3分って短すぎるわ!」→理由があります。
セミナーでは「時間制限3分で書き出すって難しいですわ。前もって書いてきてる方が良いけど」と仰る声がありました。私は女性の直感を活用したくて、わざと3分にしました。「どっかない?一緒に食べに行こうよ」とビジネスで大切なお客様に聞かれて、「そしたらここにしよう!」という店や場所は、自分が行ったことのある「経験値が高くてハズレが無い」ところになろうかと思います。そういう店こそが、観光雑誌に載らない「地元民しか行かない隠れた名物店・場所」です。それらを今回参加した女性部員が聞くことで「あの人が言っていたから間違いない!」と後日行くような気がするんです。
参加者50人でも30カ所程度しか出てこないと思ったんですが、100カ所以上集まったということは、いかに女性の情報網がスゴいかということですよね。あっぱれ! まとめる担当者も嬉しい悲鳴だとおっしゃっていました。
もし、来年度の観光協会女性部や商工会女性部で同様の地域資源発掘を行うことを検討されている方は是非ご参考になって下さい。
ワークショップの流れを事前に計画。
時間が大崩れしないように進行致しました♪
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コムサポートオフィス 代表 今井ひろこ
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今井 ひろこ


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