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地球惑星科学連合大会2014に参加して(5)

   

大会当日、私が注目したジオパークの出版物を紹介します。

阿蘇ジオパークブース
阿蘇ジオパークブース。たくさんのパンフレットが!

まず、必ず参加者が行き交う2階フロアにブースを出していた阿蘇ジオパーク。途中、くまモンも登場し、大変な人気でした。今年、世界ジオパークの審査があるので、まさにこの「ロビー活動」はインパクトを与えたと思います。この3月に発行された阿蘇ジオパークガイドブックは通常の旅の本にプラスして、ジオパーク活動についても書かれていて、ジオパーキアン(ジオパーク好きな人)であれば欲しい一冊だと思います。そのほか、児童向けに作られた「阿蘇ジオパーク探検隊」は大人でも充分楽しめる阿蘇ジオ入門編となっています。

阿蘇ジオパークガイドブック
阿蘇ジオパークガイドブックと阿蘇ジオパーク探検隊

次は洞爺湖有珠山ジオパーク。専門員の加賀谷さんがポスター発表をされていた、まだプレスリリースには出していないという2種類の冊子を頂きました。

加賀谷さんと安藤さん
左が加賀谷さん。右は山陰海岸ジオパークの安藤さん。

まずは絵本。洞爺湖有珠山ジオパークが持つジオストーリーを一般住民に分りやすく説明するために考案された絵本は、火山や地面の下がどうなっているのかを影絵のようなイラストで表現し、言葉も最小限にとどめ、英語翻訳もついているアートな一冊。そして、教育旅行向けジオ教材。前回の理科編に続き、歴史編を刊行。私が町で作ったジオ教材は、ここ洞爺湖有珠山ジオパークのものを参考にさせて頂きました。先進地のジオパークは2歩も3歩も進んだ取り組みをしています。

洞爺湖有珠山ジオパーク
洞爺湖有珠山ジオパークの絵本と教育教材

続いては、隠岐ジオパークから隠岐ジオパークの子供向け漫画パンフ。難しい岩石の名前などが極力削られ、一般の観光客にもわかりやすい説明になっています。隠岐の特殊な植物分布などもわかりやすい解説です。隠岐ジオパークへ行くときに、船の中でさくっと読んでおきたい一冊です。

隠岐ジオパーク
隠岐ジオパークの漫画ブック

楽しい子供向け絵本を紹介していたのは、桜島・錦江湾ジオパークの福島さん。「桜島!まるごと絵本」と名付けられたこの本は、福島さんと鹿児島在住の絵本作家さんとの共著。孫と爺ちゃんとの会話からスタートするんだそうです。「なんでこの島に住んでいるの?」と爺ちゃんに素直に聞いた孫に爺ちゃんが話しかける、その話の中に桜島の大地の歴史と災害と恵みが織り交ぜられてるそうです。出版元の燦燦舎HPから通信販売で買うことができるそうです。火山系ジオガイドの方、必読です。

福島さんと絵本
桜島錦江湾ジオパーク・火山博士の福島さんと絵本

忘れてはならないのが、防災としてのジオパークの役割。伊豆大島ジオパークの方に「この島で生きるために ジオパークと防災」というパンフレットを頂きました。このパンフレットは、昨年10月16日に発生した伊豆大島の土砂災害後、島内で何度か行われたシンポジウムでの発表をまとめたもの。三陸ジオパークや島原半島ジオパークなどからも被災経験のある方を講師としお招きし、参加した住民と意見交換もされたようです。当日参加できなかった方へも届けたいということで編纂され、島内全戸配布されたそうです。ジオパークの新たな役割の一つは、2012年の世界ジオパーク島原大会の大会宣言に盛り込まれた「防災」ということ。災害の経験を共有することで、次の災害に備え、そして、今も癒えないいろんな傷に対して寄り添う一助となるはずです。

この島で生きるために
伊豆大島ジオパーク「この島で生きるために」

地球惑星科学連合大会のジオパークセッションでは、このほかにもいろんな発表が各ジオパークからされていて、推進協議会の職員や研究者でない、私のようなガイドやジオパーキアンにとっては、貴重な情報交換の機会となりました。推進協議会の中核にいないと、私のような地域住民&一介のガイドには各ジオパークの活動情報が絶対回ってこないですからね。ぜひ来年はもっとたくさんのジオパーキアンが参加して、交流を深めて頂きたいと思いました。

ポスター会場
ポスターセッション会場は参加者でごった返してました

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークの販促物&教材, ジオパーク大会など

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