10/18竹野浜ビーチクリーンイベント、無事終了〜!
昨日。10月18日の午前中、兵庫県豊岡市の竹野浜海水浴場周辺のビーチクリーンイベントを複数の団体と一緒に開催し、無事終了しました! このイベントは、11年前の台風23号豊岡大水害(豊岡市内中心部の大半が水に浸かりました)をきっかけに始まったビーチクリーンイベント。その時に町から流れ出したゴミが一気に海へ流れ出して、日本の渚百選にも選ばれているジオサイト・竹野浜海水浴場も大量のゴミで埋め尽くされました。そのゴミを釣りグループ「海族ファミリー」さんと一緒にダイバーチーム(のちにNPOたじま海の学校&ダイブリゾートT-style)と清掃活動したのです〜。あれから11年っ!の今でもずっと続いている年に一度のイベントです。
今年からは竹野浜周辺でジオカヌーを営む「海の家メリ」さんチームも参戦して、ダイバー、アングラー、カヌー愛好家による「いつも楽しませてくれる但馬の海へ恩返しイベント!」となりました。

(公財)全国釣振興会さんも協賛して下さいました!
特に海域を使うイベントの場合、天候が晴れであっても波が高かったり、風向きが悪かったりするとイベントを中止しないといけないのですが、昨日に限っては、前日までの高波がピタッと収まり、透明度もOK、晴れて気温が25度まで上がり、10月に入ってから最もベストコンディションな日になりました!但馬の海の神様が掃除を喜んで下さっている証拠です♪
参加者はダイバー&カヤックチームで51名、釣りグループ&一般参加者100名の計151名〜!遠くは和歌山、大阪、京都、神戸からも参加者が!近畿大学潜水部も毎年の参加で嬉しい悲鳴です。ダイバーは8時スタート、カヌーは9時スタートで、陸上班が10時スタート。役割によって開始時間を変えて、最も参加者の多い10時に開会式を行いました。
そして集まったゴミは・・・軽トラ4台分!発砲スチロールは半島の入り江に多く、掻き出しが大変そうでした。港の下からは、缶コーヒーなどの空き缶や釣りえさの袋、大きな建築資材や、果ては手こぎボートまで!釣りのスポットになっている竹野新波止場の先端からは餌木59個のほか、釣りのおもりなども多数。海の中から上げてきたゴミは80kg+ボート分となりました。
11時半からは修了式。各班からの報告として、陸上清掃では、たばこのフィルターなどが多く、場所によっては竹野川河口からのゴミが多かったこと。海底清掃では空き缶や釣りのえさ袋などがあったこと、カヌーは発砲スチロールの大型ゴミが多かったことなどを各班のリーダーや参加者から感想を頂きました。

プロの釣り師さんでファン多し。
最初の頃は餌木が400本近く回収した年もあるのですが、今年は餌木の数が少なかったです。これについて、海族ファミリー代表の谷サンによると、今年水温の下がりが早く、例年10月がアオリイカ釣りのシーズンになるにも関わらず、9月にそれが前倒しとなって、期間が短かったために、釣り客も少なく餌木が少なかったのではということでした。餌木もよく見るとその殆どが新品に近く、今年ひっかかったくらいのものが多かったです。だんだん、古い餌木がすくなくなってきているので、古いものはこの10年くらいで回収できたのかな、と思います。
ここに関わる団体は、役割がそれぞれ決まっています。釣りグループは陸上清掃。ダイバーは新波止場と港の中の海底清掃、カヌー班は人が歩いて行けない猫崎半島の入り江に入り込んだゴミを集めてカヌーで移送。
それをバックアップして下さるのが「たけの観光協会」。集めたゴミの処分費用の負担や当日の炊き出しサービスなどです。北前館は海水を浴びたダイバーやカヌー参加者のお風呂サービス、カヌーによる水面監視も行って下さいました。こんなにたくさんの関係者が協働出来るのが「竹野」の懐の深さと広さです♪関わる方、皆が自分の範疇で無理なくできることをやって下さる、心温まるイベントなんです。

ありがとうございます!
このイベント、清掃することも目的ですが、釣りグループとダイバー&カヌー愛好家という、ともすれば海辺では敵対する人たちが同じ目標「海をきれいに!」のもと、一緒に活動する事も大事な目的になっています。今回も3団体が同時に開催することでいろいろと運営の不手際があったり「こうすればもっと楽しめるぞ!」と思える事項が多かったです。来年もしたいので、ぜひ、来年は今年の不手際を改善して、もっともっと盛り上げていきたいと思います!ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
今井 ひろこ
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