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ネットショップに出店するメリットとデメリット

   

先日、「集客効果が出る販売促進ツールの選び方」というセミナーを豊岡市商工会のまちゼミで行いました。そこでは、販促ツールに関わるゲストスピーカーを3名お呼びし、お話を伺いました。今日は但馬(兵庫県北部)でネットショップを展開する「但馬発!特選素材あるまま」の武縄さんの発表を中心にお話します。

あるままショッピングサイト「あるまま」の武縄さん

「あるまま」は但馬の事業者さんや但馬の特産品を中心に販売するネットショップで、yahoo!ショッピングと楽天市場の2つのショッピングモール(ネット上の総合市場)に出店しています。

あるままショッピングサイト「あるまま」

仕組みですが、商品を出したい事業者は「あるまま」とパートナー契約を結びます。ショッピングサイトに登録したい商品のページを作るほか、お客様からの質問や苦情にも「あるまま」が対応します。事業者は注文が来たら「あるまま」から発注があり、送り状を作って商品をお客様へ送り、管理画面で事務処理するだけです。そのため、インターネットは良く分からないけど商品を全国に販売したいという事業者さんには、ありがたいシステムになっています。

「あるまま」の一番人気商品は但馬で有名な、行列の出来る卵かけご飯の専門店「但熊(たんくま)」の「卵かけごはんセット」だそうです。そのほか、農薬不使用の野菜や米などに人気が集中しているようです。都会では手に入らない商品であるのがポイントです。

出店料はyahoo!ショッピングと楽天市場の2つのショッピングモールどちらか、或いは両方に出品でき、楽天市場は独自に出店し維持する金額の1/6ほどです。(楽天市場の場合は月額約2万円〜)

自社サイトでショッピングカートのシステムを運用すると、それだけで大変な費用と労力がかかります。カード決済もカード会社それぞれにカード手数料がかかってきます。代引やコンビニ決済なども含めると手段が多くて手間もかかります。商品力と年商がしっかりある事業主さんでないと運用が難しいようです。逆にお客様の立場から言うと、自分が使いやすい決済方法を選択できるメリットが大きいですね。

まちぜみ

お話を聴いていると、以下の方にメリットがありそうです。

1)低予算で日本全国に販売をしたい人
2)楽天市場に出店してみたいけど、高くて手が出なかった人
3)自社サイトだけの販売では限界を感じている人
4)インターネットの知識があまりない、PCを使いこなせない人
5)電話応対などの人手が割けない人

田舎の小さな事業主さんに多い、自社サイトを持たず、インターネットをあまり使わない方でも何とか販売を全国に広げることは可能です。「あるまま」さんの購買エリアは関東が最も多いので、関東圏に売りたい方もメリットありそうですね。

ただし、通販ならではのデメリットもあります。購入前に手にとって見て頂けないため、返品のリスクがあることです。家具屋さんの中には、家具の色見本を送料込1円で販売して、実際の色を見て頂くサービスを行っているそうです。

そして、楽天市場やyahoo!ショッピングに出しているからといって必ず売れるとは限らないということです。実は楽天トラベルも含め、楽天市場での商品取り扱い数は実に2億点。そこに埋もれない為には、買いたくなるような商品の特徴、ここにしかないという優位性や独自性が必要であることを武縄さんは強く仰っていました。今後はスマホ利用のお客様も増えて4割に達してPCとほぼ同等になりそうとのことで、商品の強みを活かした写真やキャッチコピーが重要になってきそうです。

明日は、新聞折込チラシについて、朝日新聞販売店の西村さんのお話です。

 

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, マーケティング, 販促事例

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