地域内の連携こそが切り札?! 観光振興セミナー2015大阪・聴講記<2>
昨日の続きです。8月26日、リクルート・じゃらんリサーチセンター主催の観光振興セミナーに主人と共に参加し、その中でこれは!という項目についてお話しています。今日は、地域創生を研究する三田愛研究員のプロジェクト報告です。私たち夫婦は、いつも三田さんの研究発表を楽しみに参加していると言っても過言では無いんです。発表を聞いたら元気になるからです。
共創という考え方
三田さんが今回発表したキーワードは「共創」。最近、とても流行っている言葉です。共に創ると書きますが、意味は「同業・異業種で協力して創りあげていく」。三田さんはオシャレに「地域コ・クリエーション」と名付けて居られました。要は、地域連携を拡大してイノベーションを生みだそうというものです。
今までは、地域創生で何かをやっていこうと思ったら、役場主導で「やらねばならない」サイクルに陥り、他人依存になって回避行動に出てしまい、時間を使った割に成果が上がらず、計画が頓挫というパターンでした。これからは夢や希望を共通ビジョンとして皆で共有し、そこから「やりたい!」と前向きな心で達成させ、自己肯定感をUPして「やりたい」サイクルにしていこうというものです。むむ?これって福島正伸先生の「自立型姿勢」ですね!
全員が目標を共感することがスタート
今までは目標を決めても、結局は成り行き任せ〜!となっていたのを、まずはありたい未来、最高の実現したい状態、未来志向を描くことからスタートするようにしたことがポイントだそうです。その未来の姿を三田さんは「北極星」と仰っていましたが、まさに、目標に共感してからじゃないと、目標を見失いかけたときに進むべき道に戻れないのです。これも福島正伸先生の「ゴールだけを見る!」ということと同じです。
何故、共創という概念が今の時代に必要なのか?これについて、三田さんは「人口増加から人口減少時代への転換期こそ、皆で丁寧に進化していく必要がある」と仰ってます。人口増加時代には、中央集権で国が決めたことを市町村で実施し、機能分担はすべて縦割り。成功事例は前例を踏襲する状態でした。しかし、人口減少局面の今は、一部の人で無く「全員」が、縦割りでなく「全体」で、前例踏襲でなく「土壌づくり」から行っていく必要があります。この複雑で多様な社会では、地域づくりは誰にも正解がわからないからです。
昔のことは忘れよう!今は今のやり方で。
問題は、時代や前提となる構造が変わっているのに、今のスタイルとは合わない昔の方法で何でも行ってきていること。特に今は人口が少なくなり、若手も少なくなっている地方では、いろんな役をデキる人間に押しつける傾向が強く、負荷がかかります。疲弊していくんですね。だからこそ、早く結果が出て、誰からも文句が言われないようにとするあまり、理想と現実の板挟みになって「もう私はあかんスパイラル」に陥るのです。。。昔と今は違うから、やり方も根本的に変えていかないといけないのに、どこに皆さんすがっているの〜?
現在、この地方共創の研究を黒川温泉で行っているそうです。その話が香住や城崎温泉と重なって、とっても興味深いのです。長くなりそうなので明日に持ち越します。お楽しみに。
★☆「伝える力」を付けて売上UP!☆★
販促&プレゼン指導は
コムサポートオフィス 代表 今井ひろこ
〒668−0022
兵庫県豊岡市小田井町5−3−201
Tel&Fax 0796−24−3139
☆★まずはHPをご覧下さい★☆
http://www.com-support-co.jp


今井 ひろこ


最新記事 by 今井 ひろこ (全て見る)
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(5/n) 選ばれるだけの理由が無ければ売れない - 2019年1月17日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(4/n) 着地型観光で選ばれる商品とは? - 2019年1月15日
- 第6期・南紀熊野観光塾「塾生講習」に参加して(3/n) ターゲットを一つに絞る - 2019年1月14日
関連記事
-
-
外国人観光客に来て欲しいなら英語で情報発信を!☆香美町商工会インバウンドセミナー
昨日のブログの続きです。2/17に香美町商工会でインバウンドセミナーが開催され、 …
-
-
ハッシュタグって何?〜ソーシャルメディアの質問から
今日はソーシャルメディアで活用されるハッシュタグ(#)についてお話しします。以前 …
-
-
これからは観光商品もマーケットインの時代。プロダクトアウトにさようなら〜!
昨日までDMOの話を引っ張ってきたんですが、Facebookのコメント数が一気に …
-
-
FLAP TOYOOKA(フラップ豊岡)の個人会員になりました! 〜コムサポ式活用法〜
こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている …
-
-
なぜ私が宿泊業の集客アドバイスができるのか?~2年間の接客係の経験
接客係を経験したことで、今、役に立っていることがもう一つあります。それは、「お客 …
-
-
宿泊施設の写真では心を動かす疑似体験とストーリーを表現しよう!
一昨日参加した楽天トラベルEXPO2016。 私の主人の宿がマイスター賞の授賞式 …
-
-
スイスでは観光局が地域全宿の顧客データを持ってるの?!〜観光プロデュース論1日目③
今日も観光カリスマでスイス在住の山田桂一郎さんの講座「観光プロデュース論1日目」 …
-
-
4/25 関西人気情報番組のプロデューサーを講師に招き、豊岡で広報セミナーを開催!
今年は3月が寒かったので、桜が入学式まで持ちました。桜を見ていると日本人に生まれ …
-
-
店員の笑顔とやる気を出させるお客様のひと言
一昨日、京都で福島正伸先生の「究極のコンサルタント養成講座」に出席。また、たくさ …
-
-
経営の各種専門家を派遣して頂くミラサポの使い方
私はいま、経済産業省中小企業庁が行う未来サポート(ミラサポと略)事業に関わり、中 …