地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

*

男子の一人旅が増加?! 観光振興セミナー2015大阪・聴講記<1> 

   

昨日、リクルート・じゃらんリサーチセンター主催の観光振興セミナーに主人と共に参加してきました。これは自治体やNPO、まちづくり系企業を対象に開催されているセミナーで、私は3回目か4回目の参加です。会場では、じゃらんリサーチセンターが行った観光宿泊旅行に関する動態調査の報告や、じゃらんリサーチセンターが請け負っている自治体向け観光振興事業の報告などが行われました。

じゃらん2015

今日は、じゃらんリサーチセンターが十年以上行っている、動態調査の結果のフィードバックをお伝えします。この調査は、観光宿泊旅行だけが対象。日帰りや出張、修学旅行は除かれています。また、これは私の私見ですが、インターネットでの調査になりますので、インターネットをしない方々(人口の半数以上)及び、そういうアンケート調査に非協力な方は除かれています。あくまでもアンケートに答えて下さった方、ということを念頭に置いた上で、データはご覧下さい。(日本国民一般的に、或いは総意でないということです)

旅行者数は年々減少

20歳から79歳までの人が1年に1回以上旅行する割合は56.9%。4割の人は旅行しないということです。この割合、9年前がピークで66%だったので、この間に1割の人は旅行をしないように。ただし、旅行に行く人は年平均2.79回、約3回は行っている計算になりますので、旅をする人は何度も行くし、その一方で全く行かない人も増えてきたということです。

じゃらん2015

20-34歳男子の旅人増加

どの世代の旅行が増えているかというと、実は20-34歳男子の増加率が高いんだそうです。逆に50-79歳男女が共に減ってきています。これは女性の就業率が高いために休みが取りずらく、旅行に出にくくなっていることと、将来の不安から貯蓄に回す方が増えているためと分析。

じゃらん2015

増える一人旅、特に20代男子!

年々増えているのが一人旅で、特に20代男子は極端な増加傾向に。旅先に選んだ理由として、「話題・評判のいい店や場所」「特定のイベントやアクティビティ、そこならではの食や特産品に興味がある」など、SNSで発信するネタになりやすいものを求めています。旅先でやりたいことがあれば、多少予算がオーバーしてもやる人も半数以上にのぼり、タイミングや場所が合えば参加しよう、やってみようという旅人が多いのだそうです。

それには、地域に入ってからの情報提供が大事。その情報をお客様が受け取るのはチェックインの時が最も多いのだとか。紙媒体も積極的に部屋に置いておく、チェックインの時に取りやすいようにする、スタッフに「どこがオススメですか?」と相談されたときにスッと資料が出せるようにしておくといいですね。お客様はその場所に住んでいる人から最新の情報を欲しがっていますから。

旅先ではランチ奮発!

旅先でどのタイミングで財布の紐は緩むのか。実は昼食のときに緩む傾向に。日頃の弁当は550円程度であるが、旅先での平均支出額は1490円と実に3倍の金額で奮発。現地だから美味しい、地元で水揚げされた魚ばかりの海鮮丼、にぎりずしなどがあれば、ついつい食べてしまいますね。財布の紐を緩めたくなるような、美味しい地元食材中心の店が必要なのですが、但馬は少ないです。。。

その他、直売所があればついつい買ってしまう人が半数に及び、その金額も5500円と普段スーパーで野菜を買う金額に比べて大幅UP! 魅力ある道の駅やJA直売所があれば、大いに売れるということです。

じゃらん2015

*****

以上、「じゃらん宿泊旅行調査2015」の報告でした。

報告を聞いていると、私のフィールド・香美町や但馬地方の観光動向とは少し違うような気がしています。今回の調査は、全国調査で、観光地によっての差が当然あり、鵜呑みはしない方が良いのですが、観光地のありようとして個人旅行が増えている現状、地元でも評判の昼食が美味しい店や直売所を増やしたほうが良いのは香美町や但馬地方も同じですね。

今日のデータはじゃらんリサーチセンターのHPから抜粋しました。明日も引き続き、セミナーのお話を続けます。

 

 

illust3786

★☆「伝える力」を付けて売上UP!☆★
販促&プレゼン指導は
コムサポートオフィス 代表 今井ひろこ
〒668−0022
兵庫県豊岡市小田井町5−3−201
Tel&Fax 0796−24−3139

☆★まずはHPをご覧下さい★☆
http://www.com-support-co.jp

illust3786

The following two tabs change content below.
今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, セミナー聴講記, マーケティング, 宿泊施設の支援

コメントを残す

  関連記事

小規模宿泊施設で集客できるブログを書く方法1~誰が誰に何を書くか

何軒かの小規模宿泊施設のアドバイザーをさせていただいている中で「ブログの書き方を …

「集客効果が出る 販売促進ツールの選び方」セミナー開催しました!

昨日、豊岡市商工会のまちゼミ企画の一つとして、当社で「集客効果が出る 販売促進ツ …

自分のお店、宿の良さはお客様が一番よく知っている

昨日に続いて販促支援からの気づきです。販促物のキャッチコピーやプラン名を作る時、 …

新型プリウス購入で実感した「常連様の心に寄り添うことの大切さ」

昨日のブログ、一昨日のブログと、新型プリウスの予約をした際のお話をさせて頂きまし …

正月休みは、増えすぎたSNSお友達を整理しよう!

SNSの距離感ってホント難しいなぁと感じる出来事がありました。 Facebook …

新着トピックスをこまめにアップ☆じゃらんネット販促パック活用術<4/4>

今朝は梅雨らしいしとしと雨。今朝はオーナー制度で植えたじゃがいも掘りの予定でした …

「襖のシミが気になりました」を無くそう!☆宿のクチコミUP大作戦

お部屋の設備に関するクチコミで目にするのは「襖・障子の汚れ」です。破れているのは …

スイスでは観光局が地域全宿の顧客データを持ってるの?!〜観光プロデュース論1日目③

今日も観光カリスマでスイス在住の山田桂一郎さんの講座「観光プロデュース論1日目」 …

閑散期こそ大事なのは「掃除」〜 (株)川六の宝田圭一社長の話を聴いて〜

今日はこれから岡山の旅館へ夫婦で参ります。 ・・・と聞くと、旅行だと思うでしょ? …

すばらしいホームページを作ってもクレームを増やすこともある

今年に入って、ホームページの制作アドバイスのお仕事がとても多いです。今日は事業者 …