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但馬地方に残る奇祭のひとつ、わら人形を燃やす「ばば焼き」とは?!

   

昨日、但馬地方に残る奇祭のひとつ「ばば焼き」を見てきましたので、その報告です。

兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

シェアスペース「コトブキ荘」イベントに参加♪

おどろおどろしい感じの題名ですが、お誘い頂いたのはとっても爽やかなミキコ先生。コムサポミニセミナーのillustrator&Photoshop講座の講師を担当して頂いてます。

イラレ教室

(一番左がミキコ先生)

今回は、ミキコ先生が主宰するシェアスペース「コトブキ荘」のイベントで、Facebookで募集していた、地域の民族芸能や史跡を解説者と見に行くツアーに同行しました。参加者は20−40代が多く、この手の見学会では珍しいことです。

コトブキ荘

(面白そうでしょ?!)

集合場所は豊岡市日高町松岡にある十二所神社。

横は何度も通っていますが、初めて境内に。

IMG_6717十二所神社

わら人形を燃やす「ばば焼き」とは?!

毎年4月14日に行われる奇祭、「ばば焼き」。

正式名称は「松岡のお柱(おとう)まつり」。神社前の円山川河川敷に据えられた巨大な「御柱松」に火を灯す火祭りです。

このお祭りの言い伝えですが・・・

平安時代末期、後鳥羽上皇が政局に敗れ、第四皇子の雅成親王(かなりのイケメンだったらしい)が22才の時に豊岡に流されて来ました。30年も流刑になったというのだから、相当に出来がよかったのかな?

旦那を追いかけて、嫁の幸姫(ゆきひめ)さんが京都からやってきました。途中、この地(日高町松岡)で産気づいて、男の子を出産。しかし産後の体調がめっちゃ悪く、近くにいたお婆さんに、「親王が流された場所まで後どのくらいかかりますか?」と相談したら「ま、ここからさらに20日ほどかかるからアンタは無理だわ」と虚言を言われたのだそう。

実は歩いても1−2日程度で行ける距離だったのです。川を下ればすぐですし。・・・ひどいウソをついたもんですね。

ここまで頑張って歩いてきたけど、もうあかん・・・と思った幸姫は、生まれたばかりの男の子を川そばの岩の上に置き、自分は川に身投げ。「流されて屍が主人の元にたどり着きますように・・・」と。

ところが、後になってその村に祟りや大火事が続きました。きっとその意地悪婆さんのせいだということになり、怒りを鎮めるために、婆の姿をワラ人形に見立てて火祭りが行われるようになったのだとか。

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春はお宮の当番が代わる時期になっていて、和歌山県の熊野の御燈祭などのように、火を灯しその年の豊作を祈願する神事があちこちの集落で行われていたようです。この十二所神社の近くの集落でも昭和中期まで行っていたとのことですが、今はココだけになっているのだとか。

たぶん、ばば焼きと合わせて松明を焼き、その年の豊作を祈願していたので、最後まで残ったのではないかという推測もできますね。

祭りの様子。燃えさかる炎の熱気が!

17:30に集合して、祭りが始まるまでの間に、この神社の由来等をまずは勉強。知ってから見るのと、知らないで見るのと見え方が全く違いますからね。

IMG_6726

(祭りの由来についても丁寧に学びます)

IMG_6725ババ焼き

(現場に行って材料も観察)

IMG_6720ばば焼き

(ずいぶん大きい御柱は高さ4.8m)

5m以上の枝振りが決まった松を1mほど地中に差して、支えるためにワイヤーで3〜4方向から引っ張ってます。材料を集めるのが大変で、さらに組み立てるのにも時間がかかっているのだとか。

IMG_6722

(松の真ん中にはわら人形)

IMG_6723

(わら人形に顔が!)

実はこの顔は毎年、区長が描くことになっているそうで、今年はボーイッシュで若々しい婆の顔になっていました。

18:45頃、火が灯されました。

IMG_6728ばば焼

あっという間に・・・

IMG_6734ババ焼き

全体に炎がまわり・・・

IMG_6739

婆の姿はあっという間に無くなってました・・・きゃーーー!

IMG_6747

最後まで区の方が面倒見て燃やしてました。それでもイベントが終わるまでわずか10分ほどでした。

この燃え方を見て、その年の豊凶を占うのですが、「よく燃えていたので、今年は豊作です!」とお声があがると拍手が。

今年の実りを祈念して、見学会は終了しました。

守り伝えていく事の大切さ、感じました。

私は豊岡に事務所を構えて3年になりますが、こういう奇祭を全く知りませんでした。せっかく豊岡に事務所もあることですし、ジオパークのガイドもしているので、今年は豊岡の歴史や民俗芸能についても学んでいこうと思います。

「今日のこの祭りをもっと広めて頂けたら、嬉しいです」と祭りを取り仕切っていた方も仰ってましたので、こうしてブログに書かせて頂きました。

今回のイベントはジオパークでも同じ。保護保全するためには、なぜ大切なのかを学び知ることが先ず第一。その上で活用してお金が地域に落ちるようにして、地域が存続するようにしようということだから。

こういう祭りも知らなければ神社を守りつたえることにもつながらないし、そこを守っている氏子さんたち地域の方の存在も大事になってきます。どうか、この祭りがこれからも続きますように。そして豊作になりますように。

番外編)近くに美味しい粉モン屋「冨貴」さんへ

私はというと、ちゃんと地域にお金が落ちるようにということで、近くのお好み焼き「冨貴」さんで但馬牛がゴロッと入ったタコ焼き風のすじ焼を晩ごはんに♪

但馬玄ゴロッと入ったすじ焼

但馬玄ゴロッと入ったすじ焼

(めっちゃでかいのを入れて下さいました。お心遣いもありがとうございます!)

但馬玄ゴロッと入ったすじ焼

ほんすぐ近くなのに、祭りのことをご存じ無かったので、ちゃんとお伝えしておきました♪ 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, その他

Comment

  1. 古谷美和 より:

    面白い祭を知る事が出来て感激しました。
    バックボーンになる伝説が残っているところが素晴らしい。
    大切に残したい伝説と祭ですなあ。
    藁人形を燃やした後の灰は良い肥料になってたんでしょう。豊作につながりますね
    意地悪婆さんは 自分の中にある僻み嫉み恨み等の悪い部分を具現化したものなんでしょうな。
    祭に関わる人達は藁人形と共に自分の中の悪い部分を一緒に焼く事が出来る訳だ。
    後世に伝え続けて欲しいです。

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