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間違ったFacebookページの使い方の認識が多くて困っています

      2015/04/24

先日から私の周辺で「ホームページを作るには時間がかかるのでまずはFacebookページから始めたい」とか「ホームページを作るのにお金がかかるから、無料のFacebookページから始めたい」とか「ブログは大変だからまずはFacebookページから始めたい」なんてご相談をいただくことが多くなりました。

確かに、Facebookページは立ち上げに時間はかかりませんし、管理も簡単です。でも、ブログやホームページの代わりにはなりません。むしろ、マイナスになる場合もあります。支援機関の方の中にも間違った認識の方がいらっしゃったので、改めてここで注意事項としてまとめておきたいと思います。

(1)Facebookページは見ている人が少ない

そもそもFacebookページはFacebookをやっている人だけのものです。しかも、必ずタイムラインに上がる保証はありません。最近ではFacebookページそのものを有料でPRする「有料FBページ」や有料広告が優先され、個人のタイムラインに上がってくる傾向がありますので、無料で作っただけの企業のFacebookページはほとんど個人のタイムラインには上がってこないと思った方が良いでしょう。

amazon

Facebookをなさっている方、よくよく思い出してみて下さい。Facebookページに「いいね!」したページがすべてタイムラインで出てきますか?

(2)Facebookページは交流の場であって商品PRの場ではない

Facebook上での商品説明や売り込みの書き込み。皆さんは読んでますか?ほとんど読んでいないと思います。むしろ見たくないと思っているはずです。理由は皆さんがFacebookに何かを買いにきているわけではないからです。最初からAmazonや楽天市場のサイトに来ているのであれば、商品説明があってもなんの問題もありません。でも、誰かの投稿を見たり、自分の近況報告を書くために訪れたFacebookにおいて商品PRの文章を読みたい人はいません。商品でなくても一個人の自分アピールの投稿ばかりでも嫌われる場でもあるわけですから。あくまで交流の場である、という認識が必要です。

(3)Facebookページから誘導する場(着地点)が別に必要

交流の場で自分を知ってもらい、「この人どんな商売しているのかな?」となった時に見たい人が見に行ける場が必要です。それがブログであったり、ホームページであったりします。交流するメディアのことをソーシャルメディアと言います。ブログや自社サイト(ホームページ)のように自分や会社の情報を一方的に発信するメディアのことをオウンドメディアと言います。まずは、自社のオウンドメディアを持ち、そこに至るまでの過程としての交流の場としてソーシャルメディアがある、ということを認識しましょう。商品を購入できる場(通常はホームページの申し込みフォーム)を着地点としてそこまでの導線を考えてブログやFacebookページ、Twitterを絡ませていきましょう。

 

ちなみに私の会社コムサポートオフィスにはFacebookページはありません。私の場合、個人事業主で、「交流」という考え方で言えば、私個人のFacebookアカウントだけで十分だからです。個人アカウントはビジネスでは使えないので会社のアカウント(Facebookページ)を持った方が良いという意見もあります。でも私の規模の場合、増やすのは負担が増えるだけですし、ビジネスでのやり取りはブログやホームページという場(着地点)があります。Facebookという『交流の場』にビジネスの話を持ってくるつもりはありません。交流の場というのはリアルの場であれば飲み会の席のようなもので、そんな時に売り込みの話をする人はいないはずです。ビジネスOKのFacebookページでも、やっぱり交流に終始すべきで、売り込みはNGです。ですから、私はFacebookは仲の良いお友達を作る場であって、私や私に興味のある人は私のブログを見てね。さらにお仕事に興味のある人はホームページを見てね、といったスタンスなのです。

Facebookページは交流によって仲良くなる場です。人柄を知ってもらう場です。わかりやすく言ってしまうと「買うならこの人からにしよう」と思ってもらう場です。具体的な商品説明や会社紹介はブログやホームページで行うべきで、Facebookページはそこへの導線の場にしか過ぎません。Facebookページだけで売上はあげられないということはお分かり頂けると思います。むしろ、Facebookページだけで知ってもらって交流、販売、購入まで帰結させようとすると嫌われてしまう可能性がありますのでご注意くださいね。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, マーケティング

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