宿を営むのに必須なコト2つ
9月から本格的に始めた、小規模宿泊施設(とくに10室以下の民宿)の集客・販売促進支援。中小企業庁・ミラサポ事業で行ってきて、そろそろ支援先が二桁になろうとしています。クチコミでどんどん増えているのがとてもうれしいです。私が暮らす香美町香住区には民宿だけで150軒はある大競争地区で、その中でどう「独自化」をしてお客様にたくさん、そして長くご愛顧頂くかをずっと主人と考えて、いろんな取り組みを行ってきました。そこから得たことを、いま、私は支援先のお宿さんにアドバイスし、集客UPに挑戦して頂いています。
支援先のお宿のオーナー・女将さんに「どうして民宿を始めようかと思ったんですか?」と伺っていると、親がやっていたのを引き継いだ、主人の実家が結婚前から宿をやっていた(私がこのパターン)という、身内が長年、宿屋をやっているというパターンが圧倒的です。それに対して、観光地や別荘地などでは「ここの環境が好きで引っ越してきて、旅が好きだったから宿屋をやろうと思って」という話も伺いました。どれだけ宿が周囲に多くても、それぞれの宿に違いが必ずあるので、お話を伺っているととても愉しいです。
そんな中、私の心に浮かんできた「宿を営むのに必須なコト2つ」を上げます。
1.旅が好きなこと
旅をして、新たな風景や人と出会う楽しさを知っている人だからこそ、宿泊されるお客様の気持ちがわかるのです。気持ちがわかるからこそ、お客様に喜んで頂くために、自分たち宿側は何をすれば良いかがわかるのです。部屋の調度品はどんなものが良いのか、この宿のこの部屋でお客様がどのようにお過ごしになるのか、が想像できないと、お客様より先回りして準備もできませんね。そもそも、旅行嫌いの人、あるいは、旅行にでるのがおっくうな人は宿業に向いていません。いろんなところへ旅に出てはじめて、自分の宿のすばらしさ、そして足りなさもハッキリしますから。
2.地元が好きなこと
たまたま売れる食材があったから宿業を始めたという方も居られます。私の住む香美町の場合は、松葉ガニ、紅ずわいがに、神戸ビーフの素牛(1歳まで)となる但馬牛、すっぽんやチョウザメなど、A級食材が豊富です。それらの食材のルーツを通して、自分のまち、地元を好きになることは必須だと思います。理由は簡単。お客様は宿のオーナーや女将さん、スタッフを地元の観光のプロだと思って宿へ泊まりに来られているということです。地元の観光名所についてお客様から聞かれたときに「地元民って案外、地元のことってあんまり知らないもんなんですよね〜!」と地域住民と同じようなことを言っていたら、それは宿屋としては失格ですよね。ガイドブックに載っているような通り一遍のこともアウト!地元を深く学んで知ったからこそ得られる情報こそが、お客様の知りたい情報なのだから。
この地元のルーツを多方面から深く学び、自分の事業を持続可能にしていくことこそ、ジオパークの理念なのです。ジオパークエリアに入っている地域の宿はそれだけ宿の強みを持っているのです!
もちろん、宿業が好き、人と話すのが好き、マネジメントやインターネットに精通していることも大事になってきますが、まずはこの2つが無いと宿業をやっても楽しく続けていけないと思います。
今井 ひろこ
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