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よくある質問「ホームページに動画を載せた方が売上は上がりますか?」

   

先日、販促支援をさせて頂いている事業者さんから、ホームページ制作のご相談を受け、お話を伺いに行ったら、制作を依頼なさっているホームページ業者さんもお見えでした。そのときに思ったことが今日のブログの内容です。

「ホームページに動画を入れることで、わかりやすくなりますよ!」そんな風に動画コンテンツを勧める事業者さんが増えてきているようです。また、ソーシャルメディアにおいては「今年はYOU TUBEの時代ですよ!」という意見を多く聞きます。実際、自社サイトを作る場合に、動画は入れたほうが良いのでしょうか?入れるとすればどんな風に入れると良いのでしょうか?

youtube

動画を入れるべきか否か

個人的な見解です。動画は入れても入れなくてもどちらでも良い。入れるとしたら本当に入れる意味があるのか、入れることによってお客様にとってどんないいことがあるのかをしっかり吟味する必要があります。「流行っているから」という理由で適当に入れるのであれば、むしろ入れない方が良い場合があるように思います。

動画を入れるとしたらどのように活用すべきか?

では、どのように動画を入れると良いのか?マーケティングの鉄則。お客様にとって「良いことがある(=「快」)」又は「何か困ったことが解消できる(=負の解消)」の2方向から見てみたいと思います。動画としてオススメなのは、商品の使い方説明です。取扱説明書を何度読み返してもわからなかったのが、お客様の悩み事が動画を見ただけで解消できる。「負の解消」に活用するのに向いていると思います。

先日旦那が買ったパーカー。ファスナーの開け閉めがしづらいと悩んでいたら、それを解説する動画がメーカーさんにてありました。

24秒で悩み事が解決しました!
※音声が入っています

私は「見てもらえる動画」はまさにこういったものだと思います。

動画において「快」の方といえば、美しい風景動画や美味しそうな料理動画でしょうか。

確かに美味しそうですが・・・
※音楽が流れます

例えば、サイトを訪れていきなり動画が始まったらどう思いますか?欲しくて欲しくてたまらない、行きたくて行きたくて仕方ない、という動画であれば進んで見るでしょうが、まだ、そういった感情の動きがない状態でいきなり見せつけられる動画は、会ってすぐにいきなりプロポーズされるのと同じです。(←このフレーズ、前にもどこかで使いましたね)

興味のあるページに行く。読み進めていく。いいな、いいな、どうしようかな。あ、動画がある!見てみよう。やっぱり欲しい!よし、買おう!!

シナリオとしてはこんなイメージです。最後、購入するかどうか迷っている人の背中を押す形で動画を投入する。見たい人だけが見れば良いので、勝手に動画がはじまるのはNGです。会社で見ている方もいらっしゃいますので、音もNGです。

動画はそれ自体の出来不出来よりも、ページ上のどこに配置するかがとても重要です

最後に動画を見たくなるようなページ構成を考えること。動画は見るのが好きな人と嫌いな人があります。アクセスしていきなり動画が始まったら、すぐに離脱してしまう方もいます(私はどちらかというとこっちのタイプ)。動画は、興味のない人にとっては大切な時間を奪ってしまうマイナスツールにもなります。間違ってもトップページやトップ画像が動画で始まる、なんてホームページはしないようにしましょう。

結論です。「負の解消」でサブ的に動画を使うのであればおススメ。でも、「快」を感じさせる一見きれいな、おしゃれな動画は自己満足なだけで、売上につなげるのは、無理ではありませんが、とても難易度が高いということです。そのおしゃれな動画を見てもらえる導線構築が難しく、無理矢理見せようとするとかえってお客様に不快感を生じさせてしまうからです。

やってはいけないことは3つ。

1.トップページの最初に動画は持ってこない
2.自動的に動画が始まってはいけない
3.音が入るときは特に配慮が必要

以上、私の個人的な見解ですが、ご参考にして頂ければと思います。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, マーケティング

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