じゃらんネットと楽天トラベルの宿の集客方法は似て非なるもの
宿泊施設の集客手段として今や外せないのが、じゃらんネットや楽天トラベルといった予約サイトです。宿泊施設の登録をして、部屋提供すれば予約が入ってくる。そんな簡単なものではないことを、既に多くの宿泊施設の皆さんがおわかりだと思います。では、集客にどのように活用すればよいのでしょうか。
釣りに例えてみる
予約サイトでの集客が得意な旦那が言っていたことで、とてもわかりやすい例えがありました。
楽天トラベルは釣具屋さん。じゃらんネットは釣り堀屋さん。
旅行客の集客を考えた場合、まず旅行を検討しているお客様がいらっしゃいますよね。そのお客様を獲得するインターネットツール(=道具)が豊富なのが楽天トラベル、お客様を集める「場」を作り出すのが得意なのがじゃらんネット、ということです。釣具が豊富なのが楽天トラベル、お魚のいる場が充実しているのがじゃらんネット、と言い換えられます。(お客様をお魚に例えてゴメンナサイ!)これ、元々の成り立ちを考えてみると腑に落ちます。
楽天トラベルはショッピングモール楽天市場を運営していた会社が母体
インターネットの中でモノを売る、というのは一昔前までは世界中が商圏になる、と期待されていましたが、今はむしろライバル過多で商売がとても難しい場所になってしまいました。そんな中でどのように商売をしていけばよいのか?インターネット販売が得意な楽天だからこそのツール(道具)がたくさんあります。
例えば、楽天トラベルの自社サイト、無料でオリジナルなものを作ることができます。そこに対してお客様のアクセスを集めるための手段としてメルマガや懸賞サイト、数々のエンタメ企画などがあります。お客様を獲得するためのツールを貸してくれるので、それを上手に使える宿泊施設にだけ予約が入ります。
じゃらんネットは広告会社リクルートが母体
じゃらんネットは元々雑誌じゃらんなどを発行していた広告会社です。得意なことは「旅を検討している人たち(お客様)を集める場」を作る能力です。
じゃらんネットに部屋提供している宿泊施設さんならば実感されているかと思いますが、プランを登録して部屋提供すれば、割とすぐに予約が入ってくるのがじゃらんネットの特徴です。予約を既に検討されているお客様を集める「場」を作るのが上手なので、楽天トラベルほどのインターネットスキルを必要とせず、お客様を得ることができます。但し、出せる情報量が少ないため、他の近隣施設さんと価格競争になりやすかったり、露出を増やすために別途販促費(広告費含む)が必要となったりします。
どちらが良いかではなく、その特性を理解して活用すること
私が今、支援させて頂いているクライアントさんには、どちらをすべきとか、どちらが間違っているというお話はしていません。どちらとも上手にお付き合いして、それぞれの特性を活かした活用をしていきましょうとお話しています。楽天トラベルの場合は、ツールを活用し、お客様の予約が入ってくるまでに少し時間がかかります。じゃらんネットの場合、限られた情報提供の場で、他の競合施設さんと比較されないで自社の特徴を出すための工夫が必要になります。うまく行けば、比較的すぐに効果が出やすいのはじゃらんネットの方です。具体的に何をどんな風にすればよいの?という宿泊施設さん。私に相談して下さいね。
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