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宿泊施設はじゃらんネットや楽天トラベルに参画したほうが良いの?

      2014/11/24

今やインターネットによる宿泊予約といえば、じゃらんネットと楽天トラベルが2大巨頭と言えます。来年にはヤフートラベルも本格的に参入予定。小さな宿泊施設の中には、部屋の空室管理が難しそうだから、と参画されていない方もまだまだあるようです。あるいは、じゃらんネットだけ、といった感じで、どこか一つだけに参画している、という施設さんもあります。果たしてこの予約サイト、参画すべきでしょうか?しないべきでしょうか?

お客様の予約手順を見つめ直してみよう

例えば、私が宿泊先を探す時。「地域名 旅館」とか「地域名 民宿」とyahooやgoogleで検索はしません。まずは、じゃらんネットや楽天トラベルなどの予約サイトで地域検索をします。理由は地域にどのような宿泊施設があるのか、相場がどんなものなのか、食事の内容はどんな感じなのか、地域ごとの宿泊施設を一覧で見ることができ、「選ぶ」ことができるからです。宿泊先を選ぶならば、選択肢は多いほうが良いですよね。予約サイトは宿のポータルサイト(アクセスするときの入口となるウェブサイトのこと)でもあります。短時間にたくさんの中から選ぶことができます。

じゃらんネットHP

じゃらんネット予約サイト

楽天トラベルサイト

楽天トラベル予約サイト

そこで、いくつか候補の宿をピックアップし、それぞれの宿の公式サイトやブログ、クチコミを確認し、自分にあった宿を決めます。最終的な申し込みは、各予約サイトや公式サイトの中から最安値のサイトです。チェーン展開するビジネスホテルや大型の宿泊施設、インターネット予約専任スタッフを置くほどの中型施設の場合は、公式サイトが最安値となっている場合が多いです。

「公式サイトからの予約しかとりたくないから、予約サイトには参加しない」というのはまず最初の「認知」の段階、「宿の存在を知ってもらう」という最初の選択肢から落とされてしまう可能性があります。ですから私は、大手の予約サイトには参画しておいた方がいいんじゃないかな、と考えています。

自分の宿の弱い部分を補うために、予約サイトは使うべし。

もちろん、宿の規模によっては大手3社全てに参画する必要はないかもしれません。うちの主人の宿は最初は自社サイトのみではじめ、その後、自社サイトとじゃらんネットを行い、更には楽天トラベルも加えて3つのサイトで集客していましたが、今は自社サイトと楽天トラベルのみで運営しています。

以前、そのことを主人がブログに書いたところ、ものすごいアクセス数になったそうです。

【重要】ネット予約は弊社自社サイトと楽天トラベルのみとなります

これは主人が「認知」「興味」「購買」の3段階のうち、最初のステップ「認知」を予約サイトに頼らない、ということを決断したためです。宿泊施設の方ならばご存知かと思いますが、比較的すぐに予約が入ってくるのがじゃらんネット。なかなか予約が入ってこないのが楽天トラベル、という傾向があります。

じゃらんネットは広告会社としての強みを活かし、ポータルサイトとしての利便性で「認知」の部分に強みがあるからです。但しデメリットとして、その広告力により、これまで直接ご予約いただいていた常連さんまでもがじゃらんネット経由で予約をされてしまう、ということが増えます。

反面、楽天トラベルは自社のオリジナルサイトを作ることができたり、楽天ならではの様々なエンターテーメント性を仕掛けることでお客様の「興味」を引き出すのが得意です。うちの主人は認知の部分を「ブログ」で行っているため、じゃらんネットは不要、と判断したようです。逆に、楽天トラベルのお客様の「興味」を惹きつける仕掛け(朝ごはんフェスティバルやお宿百景、心に残るお客様の声等のエンタメ企画)は小さな宿単体でやるのは難しい、と判断したということです。

じゃらんネットは3段階の「認知」に強く、楽天トラベルは「興味」、自社サイトは「購買」に強い。理由は省きますが、来年参画してくるヤフートラベルも「購買」の部分が強いサイトになりそうな予感がします。このことは頭の隅にでもおいておくと良いでしょう。

この判断については、自分の宿の弱い部分はどこかを考え、どの部分で予約サイトの力を借りたいかと発想すればよいと思います。もちろん、それってご自分の目では判断できません。外からの目で見ることのできる私にご相談くださいね。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, マーケティング, 宿泊施設の支援, 販促事例

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