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一枚の写真から見えてくる地元の今昔物語

   

昨日のブログで、児童の夏休みの宿題の話をさせて頂きました。子供たちにジオパークの理念がしっかりと根付いている。これはひとえに、地域のみなさんの努力の賜物なのです。というのも、香住区一日市地区は毎年夏に地区の子供たちへ地域の歴史教育やジオパークの勉強会をしています。その勉強会を毎年企画しているのが、一日市BUT会の駒居(こまい)さんです。この地区にある岡見公園は、海に面した高台で香住区ではランドマーク的存在です。そこにある八坂神社や四国八十八か所石仏を守ってきておられます。私もジオガイドをここでさせて頂きますが、地域のことなど大変親切に教えて下さいました。ジオパークが始まる前からジオパークの活動をなさってます。

今回訪ねた一日市区文化祭は二年に一度開催されているものです。毎年、駒居さんはテーマを決めてパネル発表をなさっているのですが、今回は「一日市区の昭和から平成までの移り変わり」と題して、戦後と現在の写真を対比展示しておられました。

一日市区民文化祭

昭和60年代は子供が140人ほど居たんだが、今は1/3になってしもうた・・・と、一日市の祭りの時の写真を見ながら語ってくださいました。

一日市区民文化祭

一日市区民文化祭児童数が明らかに少なくなっているのが分ります。

ガイドをしているときに、同じ場所から撮影された戦前の写真や明治時代の写真をお客様に見せると「へぇ~!」と驚かれます。ところが、同じことを住民向けの出前講座で行ったらどうなるか・・・

「ワシ、そン時ァ、ここに居ってナァ、ヨォせこがにを食べとったンダワ。」
「サンパチ豪雪の時ァ、二階から出入りしとったんだがな、今井さんは想像もつかんじゃろうけんど」

という具合に、一つ昔の写真を出すと、そこから話が脱線します。その脱線が実は大事で、その時にフンフンと聞きつつ、実は音声等の記録をしていて、後のガイドやガイド養成講座などに役立てていたのです。写真を見せずにその時のことを思い出して下さいと言っても、なかなか出てくるものではないのですが、その時代の写真をお見せすると、湯水の如く記憶がどんどん湧き出してくるものです。どれだけ要らなさそうな古い写真でも、遺しておくと後々役に立つのです。

一日市区民文化祭

一日市区民文化祭同じ場所から見た港の様子。戦後のカニの水揚げは凄かった・・・

駒居さんは私が訪ねてくることをとても楽しみにしておられたようで、「ガイドの時に役立ててほしい」と私にパネル写真のデータが入ったSDカードをお土産に下さいました。「今井さん、アンタがあそこ(前の勤務先)に居らんようになってから、行く気がせん」と、うれしいような悲しいような、そういう言葉と共にパネルを印刷したものとSDとを受け取り、ジオパークと言えども、結局は「人とヒトとのつながり」で地域の歴史や文化が伝えられていくんだなぁとしみじみと感じたのでした。それにしても私が居た資料館は、かつての「地元から最も遠い存在」に戻ってしまったのかな?

写真は早速、11日(火)に行う城崎温泉博覧会ツアー「香住名物・なおちゃん店長が教える!松葉ガニと香住ガニの食べ比べ講座」で写真をフリップカードにして一日市地区と香住漁港をガイドしたいと思います。地元の方から引き継いだものですから、大切に伝えていきたいです。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, 地域活性化, ガイド, 山陰海岸ジオパーク

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